tedukurikotoba (2563)

芋づる式

【漢字】芋づる式 【読み】いもづるしき 【意味】関連するものが次々に現れる。 【例文1】芋づる式に容疑者が浮かぶ。 【例文2】詐欺グループが芋づる式に捕まった。 芋づる式とは一人が捕まると次々に捕まるといった光景をテレビで見ますね。 証拠を突きつけられ観念したのか、正直に言わないといつまでたっても容疑は晴れませんから白状します。そこから芋づる式に犯人逮捕に至ります。 実は私も高校生の時、普段あまり使われない美術部の部室でタバコを吸っていました。一人の生徒がドアを開けた瞬間、先生と出くわし、当然何していたか問い詰められます。制服についた匂いもかすかに残っています。生徒指導室に呼び出されらと聞かされてわたしらも内心オドオドしていました。 他にもいるんだろ?と厳しい取り調べについに私も芋づる式に保護者も指導室に呼ばれました。机に置かれた紙に他にもいたであろう名前が記載されてあ り、やつらもあ芋づる式で呼ばれるんだろうなと思い、先回りで忠告しました。 あとでこっぴどく親父に叱られ、友人を恨みましたが、自業自得なところもあるので、学校には持っていかないとだけ反省はしました。 最近テレビで頻繁に大企業の幹部が頭を下げて謝罪している姿を見かけます。 大企業の不正が芋づる式に発覚しているようです。 企業では長い間、不正だとは知らずに長年の習慣になっていたという発言も良く聞かれます。 本当に不正だと知らなかったのか、知っていても隠してきただけなのかはわかりません。 いずれにしても不正が明らかになったことで、何らかの対策を取らなければなりません。 大きな損害ができるでしょうし、それは信頼を失うことにも繋がります。 法律は変わっていくので、以前良かったことが今はダメということも少なくありません。 しかし、不正だということは以前から法に反していたことなのだと思います。 最初はきちんとやっていたのかもしれません。 しかし、長い年月の間に、利益最優先の為に、ごまかしてきたことが明るみに出たのかもしれません。 さらに同業種の大企業が次々と不正の発覚があるというのも、大きな問題だと思います。 どの企業も不正と知らずにやっていたのか、不正と知りつつも見逃していたのかのどちらかです。 今後はまた別の業種の大企業が次々と、芋づる式に不正が発覚するかもしれません。 いつまで不正が続くのかと思うと、なんだかとても残念な気持ちになります。

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死んだ子の年を数える

【漢字】死んだ子の年を数える 【読み】しんだこのとしをかぞえる 【意味】今さら言ったところでどうにもならない事を悔む。 【例文1】あの時プロポーズを受ければよかったと死んだ子の年を数える。 【例文2】若い時貯金をしとけばよかったと死んだ子の年を数える。 「死んだ子の年を数える」という言葉がありますが、これは今更何を言ってもどうにもならないことをいつまでもクヨクヨ言う、という意味で使われます。 少し前に、「東京タラレバ娘」という作品が流行しましたが、まさにここに出てくる三人娘達は、あの時こうだったら、こうしていれば、と、今更遅い例え話を繰り返す、この言葉の象徴とも言えるキャラクターでした。 しかし、現実でもこの現象は蔓延していると思います。 今更言っても後の祭り、仕方がないことと分かっていても、あの時こうしていれば違う今があったのではないか、と考えてしまうことは誰もが経験のあることではないでしょうか。 タイムマシンを欲しがる人が欲しいのが、それを裏付けていると思います。 かくいう私も死んだ子の年を数えるようなことを思ったことがありました。 高校生の頃はあまり必要性を感じていなく、ろくに勉強していなかった社会科の知識が、社会人になって仕事先でのコミュニケーションとして必要となり、慌てて勉強し直したのです。 高校生の時にもっと先生の話をよく聞いて勉強していれば、今こんな苦労をしなくて済んだのに、と、自業自得なことを思いましたが、そう思ったことが前進できるきっかけになったのかなと前向きに捉えています。 「死んだ子の年を数える」とは、人間にとってある意味身近な言葉ですね。

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金言耳に逆らう

【漢字】金言耳に逆らう 【読み】きんげんみみにさからう 【意味】他人からの忠告を素直に聞き入れない。 【例文1】彼はいつも金言耳に逆らう。 【例文2】頑固者が金言耳に逆らう。 「金言耳に逆らう」という言葉は誰かに苦言を言われてしまうと、どうしても反論したくなってしまいます。 しかし、言っている人も悪意があって言っているわけではなく、むしろ愛情があるからこその苦言だとも言えます。 それを単に自分が受け入れ難いからと言って無視するのは、自分にとっても良くないことだと思います。 言われた苦言の意味を良く考え、自分の改めるべきところを見つけて行くことが大事だと思います。 金言出会っても、受け取る側の心理状態によっては、そう思えない場合もあります。 しかし、その時は受け入れ難いと思っていても、別の解釈方法もあるはずです。 言葉は一遍通りの意味をなしているわけではなく、多方面から解釈してみる必要があります。 それを探っていくことによって、自分がすんなりと納得して受け入れられる捉え方が見つかると思います。 金言も表面的な捉え方だけで判断するのは、あまりにも考えが浅はかです。 言葉の真の意味を理解していくことが、自分が成長することにも繋がっていくと思います。 耳が痛い言葉を言われることもありますが、できるだけ広くて素直な気持ちで受け止めていきたいものです。 実際はなかなか難しいものですが、時間をかけて直していきたいです。

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看板倒れ

【漢字】看板倒れ 【読み】かんばんだおれ 【意味】見せかけだけで中身が伴っていない。 【例文1】ネットで探した中古物件は看板倒れだった。 【例文2】最新プリ機は看板倒れだ。 この間、地元に新しくオープンしたというレストランに行ってきました。外観から高級感が漂います。お値段も地元の価格帯からするとかなり強気の設定ですし、母が言うには習い事のお教室でもちょっと話題になっていたのだとか。久しぶりの里帰りですし、母がそういうことを言い出すのも珍しいので、そこで食事をごちそうすることにしました。 そして行ってみたのですが、内装もきらびやかな感じ。というか、残念ながらちょっと下品な感じに仕上がってしまっていました。豪華な物をこれでもかと並べている感じなので、統一感もありません。極めつけは、椅子の立て付けが悪いんです。普通に座れるのですが、時々ちょっとかくっとする感じ。まだ新しいお店なのにこれということは、中古で購入したのだと思います。そして、メニューを待っている間なぜかシェフの歴史などを紹介されます。 肝心の料理も、特に目新しいものも無い普通のお料理。化学調味料の風味も感じました。シェフはパリの有名レストランで修行したとのことでしたが、調べてみたらたったの一ヶ月程度の話だそうです。確かにどの地位にいたかまでは説明もありませんでしたし。ここまで強気でなければ良かったのに、あまりに看板倒れすぎて逆に残念さが際立ってしまいました。

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意味深長

【漢字】意味深長 【読み】いみしんちょう 【意味】言葉の裏に別の意味が隠されている場合に使う。略して意味深と言う事が多い。 【例文1】恋人ができたような意味深長な言い方をする。 【例文2】意味深長なラインの文章。 たまに届く姑からのメールは、いつも簡潔で言葉少なめです。夫はそれを言葉通り単純に受け取っているようなのですが、私はそれが姑からのなぞかけのように感じ、自分で言葉を補って読んでいました。結婚生活も10年を超え、そんな姑からのメールにもすっかり慣れたと思っていた矢先、とても意味深長なメールが届きました。正確には、私が勝手に意味深長だと読んでしまったのですが。内容が私自身をこれまでずっと軽んじていたととれるような、傍から見ると姑が「ついうっかり」口を滑らせてしまったという、単純で罪のない、そして見方によっては真実といえる内容のものなのかもしれません。ですが、これまで慎重に姑の気持ちを汲み取ってきたと思っていた自分が、とても愚かなことをしていたように感じられて、苦しくなってしまいました。当然姑と長年の付き合いがある夫は、「とるに足らないこと。最初から文字として表されているそれ以上でも以下でもない。」と、こちらも励ましとも謗りともとれるような言葉をかけてきました。私はしばらくくよくよ悩んでいましたが、家族の平和のために今後は夫の方針に従おうと思います。幸か不幸か姑とは住まいが離れているので、普段会うこともありません。メールをやり取りする程度の間柄なら、書いてあることだけで完結させるのが精神衛生上よいようです。よい嫁であろうとずっと気を張っていたんだとやっと気づきました。しばらくはこれまでの姑との歴史を思って疲労感に苛まれそうですが、少しずつ慣れていこうと思います。

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