tedukurikotoba (2563)

無病は一生の極楽

【漢字】無病は一生の極楽 【読み】むびょうはいっしょうのごくらく 【意味】病気をしなければ一生楽しく過ごせる。 【例文】無病は一生の極楽のため運動を始める。 30半ばを過ぎて、健康のありがたみを実感します。 若い頃は病気と言ってもせいぜい年に1,2回風邪引くぐらい。 もちろん熱が出たりするとしんどいけど、休日におとなしく寝てればすぐ治っていたし、ひどくても3日も休みをもらえばすっかり元通りで、また元気に仕事にもどれていました。 体力もあったし、ちょっとやそっと無理しても寝れば回復するので、体のことなんてほとんど気にしていなかったなーと思います。 でも30歳を過ぎた頃から、寝ても寝ても疲れがとれなかったり、しょっちゅう風邪引いたり、風邪だと思ってたら別の細菌感染だったり。血液検査で肝臓に異常がでて薬を飲んだり。 入院も経験したし、病み上がりも若い頃のようにすっかり元気!というわけにはいかないことも多くて... 体力も抵抗力も回復力も、すっかり落ちてしまったなーと感じています。 若い頃は元気なのがあたりまえで、健康のありがたみなんて感じたことなかったのに、今はひしひしと感じます。 「無病は一生の極楽」なんていいますけど、本当に、病気を知らないあの頃は極楽だったなーと思います。 とはいえ、まだ30代。 命にかかわるような重大な病気には今のところかかっていないし、 できるだけ無病の、極楽の日々を過ごしていけるように、健康に気を付けた生活をしていきたいなーと思います。

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水の流れと身の行方

【漢字】水の流れと身の行方 【読み】みずのながれとみのゆくえ 【意味】水の流れと人の行く末はわからないもの。前途はどうなるか誰にもわからないという意味。 【例文】水の流れと身の行方で若いうちから貯金をしておく。 「水の流れと身の行方」という言葉は、年齢を重ねれば重ねる程その深みを感じるものです。 この言葉は、人の行く末というのはどうなっていくのか計り知れない、ということを水の流れに例えたものです。 私自身もこの言葉について考える所がありました。 私は10代の頃は怠け者で、親のありがたみなんて全く感じず、家の手伝いは一切してきませんでした。 自分はバイトで疲れて帰ってきたのに、どうしてこんなことをしないといけないのか、とイライラしてしまったのです。 しかし、仕事の関係で一人暮らしを始めた時、いかに親が偉大かということに気付かされました。 朝早起きしてご飯を作ってくれて、知らない間に洗濯も済ませてくれ、帰ってきたら夕ご飯が出来ている、ということがどれだけ幸せかと知ったのです。 同時に、今まで手伝いを一切しなかった自分が恥ずかしくなりました。 それ以来、実家に帰った時は家事を手伝うようになりました。 今まで全く出来なかった料理や掃除のコツも少しずつ掴めるようになり、花嫁修業にも役立っています。 「水の流れと身の行方」。 あれほど怠け者だった私が今はテキパキ家事をこなすのですから、まさに人生どのように変わっていくのか分からないものですね。

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迷わんよりは問え

【漢字】迷わんよりは問え 【読み】まよわんよりはとえ 【意味】一人で迷わずに誰かに聞いた方がいいという意味。 【例文】早期解決のためには迷わんよりは問え。 「迷わんよりは問え」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? この言葉は、そのままではありますが、「自分一人であれこれ思い悩むよりは、周りの人に聞いた方が良い」という意味です。 社会において、この考えは広く浸透しているように感じます。 聞くは一時の恥、という言葉も似ていますが、自分一人では解決策が見出だせなくても、案外周りに聞くと自分の中にはなかった考えを得られるものです。 こうした習慣が身に付けば、仕事のクオリティーも上がるだけではなく、効率アップして無駄な時間をかけなくて済みますよね。 しかし、今はこうしたことができない若者が増えてきています。 理由は色々ありますが、単に聞くのが面倒、聞いたら怒られそうで怖い、そもそも誰かに相談するという概念がない、というのが主な意見のようです。 かくいう私もあまり人に聞く、ということが出来ない人間でした。 今さらこんなこと聞いたら怒られるんじゃないか、呆れられるんじゃないかと思ったら、なかなかその一言を発することが出来なかったのです。 結果、失敗してより怒られる、という本末転倒な結末が多かったのは恥ずかしい話です。 今でも新入社員が同じような行動をしていると、昔の自分を見ているようで心が痛くなります。 まさに「迷わんよりは問え」と叫びたくなりました。

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下手の道具立て

【漢字】下手の道具立て 【読み】へたのどうぐだて 【意味】下手な者ほど道具に注文や文句をつける。 【例文】使いもしないのに下手の道具立てだ。 「下手の道具立て」とは、 「腕のない職人ほどうるさく道具を選び、注文をつけたがる」 という意味です。 「下手の道具調べ」ともいいます。 ちょっとマイナーな言葉かもしれませんが、 ちょうど逆の意味のことわざで、とても有名なものがあります。 「弘法筆を選ばず」。 弘法大師のような書の名人なら、どんな粗末な筆でも美しい文字が書ける、 一流の人間はどんな道具でも素晴らしい仕事をするものだ、という意味です。 現代に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。 仕事には〆切や予算など、いろいろな制約があるものです。 こうした制約のせいで仕事がうまく進まないとき、わたしたちは、 「納期に余裕がないから…」 「スペースの関係でこれ以上は…」 と言い訳をしたり、 「もっと予算がないと無理です!」 と文句を言ったりしたくなりますよね。 そう言いたくなるのは当然ですし、仕事をしていく上では妥協だって必要です。 ですがもし、その仕事に関して「超一流」の人が同じ状況に立ったら…どうでしょうか。 想像でしかありませんが、 弘法大師が「どんな粗末な筆でも美しい文字が書けた」というのが本当なら、きっと彼は、 「この筆の癖をどう活かそうか」 と考え、それを楽しんでいたのではないかと思うのです。 道を極めたプロフェッショナルには、「制約」が逆に「面白さ」に変わってしまうような、 厳しい条件こそを楽しんでしまえるような、そんな世界が見えているのかもしれません。 道のりは厳しそうだけれど、その境地にたどり着いたら、とても楽しいだろうなと思います。 それまでは「私は弘法じゃないので!」と、道具立てを頑張るのも必要かもしれませんね。

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頭を捻る

【漢字】頭を捻る 【読み】あたまをひねる 【意味】あれこれと思いめぐらす。 【例文1】どうすれば親にスマホを買ってもらえるか頭を捻る。 【例文2】売り上げを上げるために頭を捻る。 半年ほど前から親戚の子を我が家で預かるようになりました。うちは夫婦二人で広めかつ二世帯住宅の一戸建てに住んでいますので、実際に生活を始めてみるとお互いプライベートスペースは確保出来ていますからすごく気楽です。預かっているのは高校生の男の子なのですが、まさに文武両道で賢く、良い高校に進学するために我が家にやってきたわけです。中学時代は生徒会長をこなしていて、まさにエリートな感じの子です。 とはいえ、彼がここにやってくるには相当頭を捻るような時間があったと言っていました。彼の親御さんは普通の家で、東京の学校に出すほどの余裕は無いとのことです。優秀なので奨学金やさまざまな制度を活用出来ますが、寮生活だと金銭的には厳しいと。そこで、彼自身すごく悩んだそうです。そのくらい行きたい高校だったんですよね。 そして、頭を捻ることでようやく出た解決策が我が家でした。うちは二人とも自営業なので、その手伝いをすることで何とか狭い部屋でいいので一つ貸してくれないのかということでした。驚くことに、私達の仕事を知って独学で練習したそうです。即戦力になるレベルでした。この情熱を買って今回の計画を了承したのですが、これだけ能力があるのに頭を捻らないと解決しないのですから、環境の違いは重要ですね。 わたしの部署の上長は基本、決まった人としか接しません。 飲み会はもちろんのこと、会話すら決まった人以外とはしません。 まあ別に困らないし、なにか話したいわけでもないし、全然今の状態に不満はありません。 仕事上の絡みもないし。 先日、わたしと同じ業務をしている同僚が退職することになり、課内で送別会をしました。 とても楽しくちょっと寂しい素敵な送別会でした。 が、その送別会とは別に上長の仕切りで部内の様々な課から自分のお気に入りだけに声をかけて送別会をしていたのです。 別にわたしは気に入られていないことはわかっていたけれど、あまりいい気持ちはしないものだと感じました。 誘われた人と誘われていない人にどのような差があるのか、なんだかとても寂しい気持ちになりました。 退職する同僚は、自分の課内の人が一人もいないことに疑問を持ちつつも、送別会を開いてくれたことには喜んでいるようでした。 退職する同僚が喜んでいたのでオールオッケーなのですが、誘われなかったその他の同僚は正直な話もやもやするし、上長のえこひいきに頭を捻る人もいました。 上長も人間なので好き嫌いがあるのは当然ですが、やはりえこひいきされない側はしんどいですよね。

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