【漢字】間髪を入れず 【読み】かんはつをいれず 【意味】髪の毛一本入らないたとえから、少しも余裕がない。間を置かない。 【例文1】都会の電車は間髪をいれずやって来る。 【例文2】不用品家具が多く間髪を入れず部屋が狭い。 昨年兄家族が引っ越しをすることになり、お駄賃に釣られて手伝うことになりました。 新居が近い点や大きな荷物がそれ程無いなど、安心できる点が多かったので、余裕だなと思いながら兄の家へ向かいました。 ところが、荷物を全くまとめていないので、運ぶ前に荷造りをする必要があり、引っ越し作業はかなり難航しました。 一部屋荷造りが終わると、間髪をいれず次の部屋の荷造りをこなしていき、気がつくと夜になっていました。 1日で引っ越しを完了させる予定でしたが、荷物を運ぶ段階にもならなかったため、翌日も手伝うはめになってしまいました。 土曜日に引っ越しの手伝いをして、日曜日はゆっくり過ごす予定でしたが、結局土日を使うことになりテンションを下げ気味に引っ越しの手伝いをしました。 ようやく荷物の搬入も完了して、良かったね!と話していたのもつかの間、大量のゴミを処分場まで運ぶ仕事が残っていました。 間髪をいれず急いでゴミ運びを行い、全て完了したのは日曜日の深夜になりました。 翌日は全身が筋肉痛になってしまい、仕事中ほとんど体を動かさないで過ごしましたが、お駄賃をかなりはずんでくれたので、気持ち的にはあまり負担になりませんでした。 しかし、引っ越し中間髪を入れず作業した時を思い出すと今でもゾッとします。 誰かにある質問をして、間髪を入れずに答えが返ってくることがあります。 たいていそのような場合は、もしかしたら良い答えが返ってくるのではないかと思っていても、予想通りで良くない答えのことが多いような気がします。 そういう場合は諦めて、それに取り組まなければなりません。 期待はしていなかったものの、やはりそうだったかと思わざるを得ません。 私の記憶の中では親子間や会社の上司との間で、たまにこういう間髪を入れずに返答されたことが何度かあります。 自分の方は何とかして、それを逃れたいと思っているのですが、やはりそれは無理だということが、この間髪を入れずの回答で明確になってしまいます。 やはり駄目だったか、と思いつつも、やるしかないので、そのあとは何とか対策を立ててやることになります。 言い付ける側の方は、「やるのは当然でしょ」というような態度です。 確かに相手の立場になってみれば、それも当然のことなのかもしれません。 しかし、そこをなんとかやらない方向にしてもらえないかな、という淡い気持ちがあります。 ですが、淡い気持ちも間髪を入れずに「さっさとやれ」の一言で、泡となって消えて行ってしまいます。 後で自分が甘い考えだったということに気が付くのですが、その時は泡良くば、と考えてしまう自分がいます。
Continue reading...