引導を渡す
【漢字】引導を渡す 【読み】いんどうをわたす 【意味】諦めるように最終宣告をする。 【例文1】君に彼女は釣り合わないと引導を渡す。 【例文2】君には才能はないと引導を渡す。 それはそれはもう鬱陶しいお局さんがいました。 彼女はとても長く勤めていて、社のことはなにもかも知り尽くしている、まさにお局様でした。 「ここの女子はみんなサバサバしてっからね!」と言うのが彼女の口癖でしたが、自席に着席していることがほとんどなく、いつもどこかで誰かと立ち話をしているお局様。 彼女を中心に「サバサバしてる女子たち」は実は噂話のオンパレードでした。 席替えがあれば「あの席の配置だと誰それさんはたぶん近いうちに異動待ったなしだね」 「誰それさんがやめるらしいよ」 「誰それさんと誰それさんは付き合ってるっぽいんだけど」 お気に入りの子は〇〇ちゃんと下の名前にちゃん付けで呼び、お気に入らない人は〇〇さんと苗字呼び。 お気に入らない人が着席していない時は、その人には差し入れやお土産をあげない。 そして「サバサバした女子たち」はもちろんそれに従います。 どこがサバサバしてんだよと思っていましたが、そんなお局様の一強時代に終焉が見え始めました。 お局様に引導を渡すことになる人が現れます。 それはなんと派遣社員。もちろん新人です。 仕事ができ、綺麗で謙虚な彼女に派閥ごともぎ取られ、お局様は退職してしまいましたとさ。
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