因果応報
【漢字】因果応報
【読み】いんがおうほう
【意味】良い行いをすれば良い事があり、悪い事をすれば悪い報いがかえってくるもの。会話では悪い意味に多く使う。
【例文1】彼の不運さは今までの言動からしてみると因果応報としか言いようがない。
【例文2】太ったのは運動不足で因果応報だ。
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因果応報
高校生の時、同じ学年でいじめられている子がいました。私はA組で、向こうはF組。ちょうど端っこ同士ですしわりと大きな学校だったので普段見かけることはありませんでしたが、噂はよく聞いていました。三年になってからいじめがスタートしたそうです。同じ部活にF組の子がいたのですが、どうもいじめっ子は地元でも大きな会社の社長令嬢だったそうで。地元は工場が多く、そこに関わっている会社なので誰も手が出せない状況にあったみたいです。
その後、いじめっ子グループは地元の大学に進学。いじめられっ子は就職のため上京しました。しかし、この関係性が大きく変わることになります。親の会社の倒産ですね。そして、裏で色々やっていたこともバレてしまったわけです。地元では有名な会社だったからこそ、そこにはいられないようになってしまいました。今までずっと一緒にいたいじめられっ子のグループもみんなすぐにいなくなったそうです。
私が彼女を見かけたのは、地元のスーパーでのこと。駐車場に猫がいたので追いかけてみると、バックヤードの入口付近で先輩らしき人から理不尽に怒られている彼女を見かけました。正直可哀相だと思う気持ちはありません。それを見て因果応報というのは本当にあるんだなぁと笑ってしまいました。
因果応報ってどういう意味?
因果応報とは、良いことをすれば良いことがあり、逆に悪いことをすれば悪いことが起こるということです。
元々は仏教の教えで、行為の善悪に応じてその報いがあることを意味しますが、現在では悪い意味で使われることが多いです。
子供向けの絵本には因果応報を書いている物がたくさんあります。
例えば有名な話では、「金のオノ銀のオノ」や「ウサギとカメ」などがあります。
正直に言えば良いことがあったり、一生懸命頑張れば良い結果が出るけれども、サボると結果は悪くなるという因果応報そのもののお話です。
正しい行いをしていれば良いことがある、悪いことをすると罰が当たるなど、小さい子どもの教育にもよく用いられる言葉ですね。
道徳教育の根本はこの因果応報の考え方だと言えます。
また、大人になってからの日常会話の中で因果応報という言葉を使うときはだいたい悪い意味です。
仕事を手を抜いてしていたからクビになった、スピード違反をしたから免許停止になったなど、ほとんどが悪い意味の因果応報ですよね。
このように、日常的には悪い意味で使われるのはことが多い因果応報という言葉ですが、元々の意味には悪いイメージはないということを覚えておくと良いですね。