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手作り言葉辞典について

手作り言葉辞典では、ユーザーが疑問に思って検索してきそうな言葉の を載せています。 検索して調べてきそうな言葉とは、ここでは「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」「故事成語」の4つになります。 それぞれの意味は下記の通りです。 古くから言い伝えられてきた、教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉。生活体験から きた社会常識を示すものが多い。 二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。 漢字4字で構成される熟語。 故事をもとにしてできた言葉。特に、中国の故事からできた語。 Powered by 手作り言葉辞典

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間一髪

【漢字】間一髪 【読み】かんいっぱつ 【意味】極めて危険な状態。 【例文1】間一髪で助かった。 【例文2】間一髪で間に合った。 間一髪という言葉はよく使われるものですが、どのような意味があるでしょうか。 これは事態が極めて差し迫っていることや、その寸前のところであることを言います。 例えば、間一髪で助かった、とか野球において間一髪でアウトになったとか、色々言われます。 その中でも私は間一髪で助かったことがあります。 それは、横断歩道を歩いている時に、バイクに轢かれそうになったことです。 信号が青になったのですが、そのまま走って横断歩道に入っていたら、完全にバイクに轢かれていました。 バイクも相当な勢いで、交差点に進入し、横断歩道まできましたので、もし事故にあっていたらかなり体が飛ばされていた気がします。 このように、間一髪で犬血が救われたという経験です。 この時ほど、自分の命が大切なものであるかを改めて感じました。 他にも間一髪で、飛行機に間に合ったこともあります。 特に、海外への出張の際に飛行機に乗り遅れてしまうことは一切許されないことなのです。 しかしながら、その時は目覚し時計が止まっていたために寝坊してしまい、空港まで大急ぎでタクシーを飛ばしました。 道中はとても不安な気持ちになったのですが、最後の最後で間一髪で飛行機に間に合いました。 何事も少し余裕を持って行動することが大事であると、改めて感じました。 「間一髪」とは物事が非常に差し迫っていることのたとえとして使われます。一本の髪の毛程しかない僅かな隙間ということが語源となっています。 間一髪と危機一髪との違いに頭を悩ませる人も多いと思いますが危機一髪に関しては「髪の毛一本程の違いで危険な状況に陥りそうなこと」を意味しますので髪の毛一本の僅かな差ということでは同じですが、それが差し迫っているのか、危機に陥ってしまうのかで使い方の違いが出てきます。 間一髪の例文として、「間一髪のところで間に合った。」「間一髪で助かった。」などと言った使い方があります。 私自身、間一髪だったと思うことは一度だけ仕事の日に寝坊をしてしまい朝家を出るのがいつもより遅くなりました。間に合うか間に合わないかな瀬戸際で焦りながらも準備して急いで出たら始業時の全員での挨拶には間一髪間に合い仕事への支障はありませんでした。その時は本当に間一髪で着いたと同時に始まったので何とか怒られずに済みました。 このように間一髪だったと感じる場面は生活の中でも多くあると思います。髪の毛一本の僅かな差ですので本当にギリギリのラインでもありますので、なるべく間一髪にならないようにゆとりを持って生活したいものです。 ほんの一瞬のことなんです。 そこにいる目撃者のほとんどがおそらくもう二度と会うことのない人なんです。 でもとても恥ずかしいんですよね。 発車間近の電車に乗り込もうと全速力で走ってきたのに間一髪無情にもドアを閉め、行ってしまう電車 間に合わなかった自分。 いや、間一髪間に合ったこともあるんですよ。 むしろ間に合った経験の方が多いし、勝率は高めなんです。だから走るんです、全力で。 だからこそ間に合わなかった時が恥ずかしいんですね。 全速力であればあるほど恥ずかしいんですよね。 だって間に合う自信があったってことですもんね。 恥ずかしいですよね、間に合わなかったんですから。 しかも自分が全速力で走るほど乗りたかったけど乗れなかった電車に乗れた勝ち組がドア付近でこちらを向いて立ってほくそ笑んでたりするんですよね。 まあ、いいですよ。電車の走り出しがゆっくりできまずいし、負け組感が半端ないですが、まあいいです。 立ち去っていくんで。 でも、こちら側でその全速力のさまを見ていたホーム側の人ですよね。 間一髪間に合わなかったさまを終始見ていたわけですから、しかもまだそこにいるわけですからね。 こういう時こそ都会の無関心さがありがたいです。

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閑話休題

【漢字】閑話休題 【読み】かんわきゅうだい 【意味】余談はやめて本題に戻す。それはさておき。 【例文1】ここらへんで閑話休題として、例の件どうする? 【例文2】閑話休題はここまでで作業に取り掛かる。 「閑話休題」という言葉は知っていましたが、実際に自分で使ったことがありませんでした。 「それはさておき」とか「ところで」というような意味で使う接続後のような働き方をする言葉のようです。 英語で言うところの「by the way」のような感じかもしれません。 今の話題を別な話題にするための切り替えポイントのような働きをしているのだと思います。 おそらく私のイメージでは「閑話休題」は小説などの書き言葉では見かけることがありますが、会話の中などの話し言葉で使っている人を今まで見たことがありません。 もし、実際に話している人がいたとしても、何の事だか理解できないでいたと思います。 会話は相手ができるだけ理解できるように話すことが必要です。 円滑なコミュニケーションを取っていくためにも、相手が理解不能な言葉を使うよりも、できるだけわかりやすい言葉を選んだほうが良いと思っています。 特に方言は相手につられて話してしまうことがあります。 地方出身の人が、普段は標準語を使っていても、田舎に帰ると方言が出てしまうようになります。 また、私の場合は関西に滞在していた時は、関西弁につられてしまうことがよくありました。 言葉は地域によっても大きく異なってきます。 それとは別に、書き言葉できしか使わないような言葉もたくさんあります。 どの言葉もそれぞれの味があって良いと思います。

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完璧

【漢字】完璧 【読み】かんぺき 【意味】一つも欠点がない。 【例文1】完璧に資料をそろえて裁判に挑む。 【例文2】完璧なボディを作る。 私には、いわゆる完璧主義の友人がいます。中学校と高校が一緒だったのですが、二人とも東京の大学に進学。すぐ近くのアパートに住んでいたので頻繁に交流をしていました。だからこそわかるのですが、本当に何事に対しても完璧を求めてきます。といっても、神経質な完璧主義ではありませんよ。例えば、どれだけ努力をしても学力が上がるかどうかは本人の地頭にもよりますよね。そのため、出来る範囲で無理をしない程度に最も高い点数を目指す、というのが彼女のポリシー。身体測定の日も無理に食事を抜くのではなく、常日頃から健康的な生活を送り、当日は軽く運動をしたりほど良く水分を控えめにするなど。ちょっと可愛いですよね。 人によっては、それがパーフェクトという意味なのかと疑問に感じるかもしれませんが、1つのことを追い求めた結果他のことを失ってしまうのは愚かなことだと思うのです。友人はそれをよく理解しています。ほど良く頑張る、のではなく常に最高のパフォーマンスが発揮出来るように調節しています。自分にはすごく厳しいですし、真面目ではありますがそれを押し付けるようなことはしないのです。 私はいい加減でだらしないタイプなのですが、彼女みたいな完璧主義だったらちょっと真似してみたいですね。 私は結婚して以来15年間、妻の実家で暮らしています。 敷地が広いという理由もあり同居していますが、一つ大きな問題があります。それは、義理母が完璧主義過ぎて、意見や考え方が合わないというところです。 例えば、家の庭や玄関、家前の道路は常にきれいにしないと納得がいかないので、少しでもゴミがあると大騒ぎします。 これくらいならまだ良いですが、庭のコンクリートに子供がチョークで落書きするのも禁止にするなど、自分の理想を完璧に実現するため周りを巻き添いにします。 チョークなら水を流せばすぐきれいになるので、私は子供にやって良いよ!と言いますが、おばあちゃんに怒られるからやらない!と言ってやろうとしません。 同居する場合、価値観や習慣など色々違うので仕方ありませんが、自分の完璧主義を人に押し付けるのは周りが迷惑します。 完璧を求める人は以外とムラがあって、家をきれいにするという点は完璧でも、料理に関してはかなり手抜きです。 同居して以来、義理母が料理する姿を見たことがないので、妻に聞くと昔から料理をほとんどしたことが無いと言っていました。 その為、出前や茹でるだけのパスタが毎日だったらしく、完璧な考えは掃除面だけと分かりました。

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完膚なきまでに

【漢字】完膚なきまでに 【読み】かんぷなきまでに 【意味】全身傷だらけで徹底的に打ちのめされる。 【例文1】言い訳する奴を完膚なきまでに叩きのめしてやった。 【例文2】ライバルチームを完膚なきまでに叩き潰す。 私にはあまり人には言えないようなストレス解消法があります。 それはテレビゲームにおいての戦い方なんですが、コンピューターの設定を最弱にして、完膚なきまでにとにかく叩きのめすというものなのです。 恐らく真顔になってひたすら無防備な敵を倒していくので、一見、「なんて性格の悪い!」と思われがちですが、自分がとても地位の高い存在に思えて、優越感に浸ることができます。 特にアクションゲームに関してはそれが顕著で、自分が完全無欠の存在になったようです。 元々ゲームは好きなんですが、友人相手だと可哀想になってくるので、つい手加減してしまい、完膚なきまでに倒すことはできません。 その点コンピューターだと、その遠慮がいらないので、私にとってストレス発散としてもってこいなのです。 そもそもこの言葉は、「完膚」は傷のない完全な皮膚のことで、無傷な所、つまり完膚がないくらい徹底的にやり込められるということが転じて、今の意味になったと言われています。 元々は中国の故事から基づいた言葉ですが、今では日常の中でも使用されるくらい定着している印象です。 実際、完膚なきままに完全にやられると、負けた側も力の差を痛感するために、ある意味仕方ないと諦めもつくものなんですよね。

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看板に偽りなし

【漢字】看板に偽りなし 【読み】かんばんにいつわりなし 【意味】外見と実物が一致していること。 【例文1】ネットで予約した宿泊ホテルは看板に偽りなし。 【例文2】ネットショッピングの品が看板に偽りなし。 看板に偽りなしとは、看板や広告、見本と変わらない商品やサービスを提供するという意味の言葉です。宣伝通りの物を提供するというのは、至極当たり前のことと考える人も多いでしょう。しかし、宣伝や広告は華やかでも、実際に商品を購入してみると、イメージと違うということは珍しくありません。 看板や広告は、人の目に止まらないのであれば意味がありません。それだけに、写真などを使う場合はより華やかに、宣伝文句も分かりやすくするということは珍しくありません。料理の写真の場合は照りを強調したり、具材がしっかりと見えるように整えたりして撮影をすることになります。ビールなどは水滴をつけて、美味しそうに見せるというテクニックもあります。そのため、写真と実物に多少の差があることは仕方ありません。ただ、こうしたテクニック分を差し引いても、写真と明らかに異なる料理が提供されることは少なくありません。商品の場合は、機能性が異なると感じることも多々あります。 こうしたことが何度もあったため、看板や写真通りの料理や商品、サービスの提供を受けると感動をするようになってきています。そして、看板に偽りなしというのは、最高の賞賛の言葉だと思っています。

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看板倒れ

【漢字】看板倒れ 【読み】かんばんだおれ 【意味】見せかけだけで中身が伴っていない。 【例文1】ネットで探した中古物件は看板倒れだった。 【例文2】最新プリ機は看板倒れだ。 この間、地元に新しくオープンしたというレストランに行ってきました。外観から高級感が漂います。お値段も地元の価格帯からするとかなり強気の設定ですし、母が言うには習い事のお教室でもちょっと話題になっていたのだとか。久しぶりの里帰りですし、母がそういうことを言い出すのも珍しいので、そこで食事をごちそうすることにしました。 そして行ってみたのですが、内装もきらびやかな感じ。というか、残念ながらちょっと下品な感じに仕上がってしまっていました。豪華な物をこれでもかと並べている感じなので、統一感もありません。極めつけは、椅子の立て付けが悪いんです。普通に座れるのですが、時々ちょっとかくっとする感じ。まだ新しいお店なのにこれということは、中古で購入したのだと思います。そして、メニューを待っている間なぜかシェフの歴史などを紹介されます。 肝心の料理も、特に目新しいものも無い普通のお料理。化学調味料の風味も感じました。シェフはパリの有名レストランで修行したとのことでしたが、調べてみたらたったの一ヶ月程度の話だそうです。確かにどの地位にいたかまでは説明もありませんでしたし。ここまで強気でなければ良かったのに、あまりに看板倒れすぎて逆に残念さが際立ってしまいました。

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間髪を入れず

【漢字】間髪を入れず 【読み】かんはつをいれず 【意味】髪の毛一本入らないたとえから、少しも余裕がない。間を置かない。 【例文1】都会の電車は間髪をいれずやって来る。 【例文2】不用品家具が多く間髪を入れず部屋が狭い。 昨年兄家族が引っ越しをすることになり、お駄賃に釣られて手伝うことになりました。 新居が近い点や大きな荷物がそれ程無いなど、安心できる点が多かったので、余裕だなと思いながら兄の家へ向かいました。 ところが、荷物を全くまとめていないので、運ぶ前に荷造りをする必要があり、引っ越し作業はかなり難航しました。 一部屋荷造りが終わると、間髪をいれず次の部屋の荷造りをこなしていき、気がつくと夜になっていました。 1日で引っ越しを完了させる予定でしたが、荷物を運ぶ段階にもならなかったため、翌日も手伝うはめになってしまいました。 土曜日に引っ越しの手伝いをして、日曜日はゆっくり過ごす予定でしたが、結局土日を使うことになりテンションを下げ気味に引っ越しの手伝いをしました。 ようやく荷物の搬入も完了して、良かったね!と話していたのもつかの間、大量のゴミを処分場まで運ぶ仕事が残っていました。 間髪をいれず急いでゴミ運びを行い、全て完了したのは日曜日の深夜になりました。 翌日は全身が筋肉痛になってしまい、仕事中ほとんど体を動かさないで過ごしましたが、お駄賃をかなりはずんでくれたので、気持ち的にはあまり負担になりませんでした。 しかし、引っ越し中間髪を入れず作業した時を思い出すと今でもゾッとします。 誰かにある質問をして、間髪を入れずに答えが返ってくることがあります。 たいていそのような場合は、もしかしたら良い答えが返ってくるのではないかと思っていても、予想通りで良くない答えのことが多いような気がします。 そういう場合は諦めて、それに取り組まなければなりません。 期待はしていなかったものの、やはりそうだったかと思わざるを得ません。 私の記憶の中では親子間や会社の上司との間で、たまにこういう間髪を入れずに返答されたことが何度かあります。 自分の方は何とかして、それを逃れたいと思っているのですが、やはりそれは無理だということが、この間髪を入れずの回答で明確になってしまいます。 やはり駄目だったか、と思いつつも、やるしかないので、そのあとは何とか対策を立ててやることになります。 言い付ける側の方は、「やるのは当然でしょ」というような態度です。 確かに相手の立場になってみれば、それも当然のことなのかもしれません。 しかし、そこをなんとかやらない方向にしてもらえないかな、という淡い気持ちがあります。 ですが、淡い気持ちも間髪を入れずに「さっさとやれ」の一言で、泡となって消えて行ってしまいます。 後で自分が甘い考えだったということに気が付くのですが、その時は泡良くば、と考えてしまう自分がいます。

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堪忍袋の緒が切れる

【漢字】堪忍袋の緒が切れる 【読み】かんにんぶくろのおがきれる 【意味】もうこれ以上我慢できなくて怒りが爆発する。 【例文1】夫が毎晩飲み歩いてそろそろ堪忍袋の緒が切れそう。 【例文2】浪費癖が直らず堪忍袋の緒が切れる。 通勤で、駅の近くにある有料の駐輪場を利用していますが、ここ最近になって自転車へのイタズラが多発しています。 こないだは私の隣に停めていた人が、サドルを盗まれたりなど、イタズラや盗難が多くなっていました。 私もタイヤの空気を抜かれることがあり、頭にきていましたが、先日は駐輪場に停めている間にパンクしていたので、自転車屋へ修理に出すと針みたいので刺されていると言われました。 こういった悪質なイタズラをする人の気持ちが理解できませんが、その時は仕方ないと諦めていました。 しかし、その2日後にまたパンクしていたので自転車屋へ行くと、今度は針のような物で7箇所刺されていると言われ、チューブごと交換することになり高い修理代がかかりました。 堪忍袋の緒が切れるという言葉がありますが、正にその状態になった私は、そのまま警察へ行き被害届けを出しました。 また、駐輪場の管理会社にもクレームを言って、防犯カメラを付けるなど対策をして欲しいと伝えました。 その後、防犯カメラを設置したり警察が定期的に巡回するなどの対応があり、自転車へのイタズラは無くなっています。 悪質なイタズラに対してはかなり頭に来て、犯人を捕まえたい気持ちになりました。 「堪忍袋の緒が切れる」とは、もうこれ以上我慢できなくなり怒りが爆発してしまうことを意味します。ただ怒っているだけでなく、許容量を超えることから相当の怒りをを表すときに用いられます。 堪忍袋とは堪忍する度量を袋にたとえていますので実在する袋ではありません。どれだけ腹が立つことがあっても怒りを袋に入れ袋の口を紐で縛ると漏らすことはありませんがさすがに詰め込みすぎると堪忍袋がいっぱいになってしまい縛っていた紐が切れて外に飛び出してしまいます。この紐が緒になります。 使い方としては「同僚の雑な対応についに堪忍袋の緒が切れてしまった。」「父の堪忍袋の緒が切れる前に謝りに行こう」などと言った使い方をします。 私は普段怒りを前に出さない方ですが、同僚が仕事に対して不真面目でその分私に仕事が回ってきてしまうことがよくあり、最終的には堪忍袋の緒が切れてしまい、怒りを外に出してしまったことがありました。堪忍袋の緒が切れてしまうと自分でもよくわからなくなるほど怒りが飛び出してしまい結局同僚もそれから仕事に真面目になりました。 堪忍袋の緒が切れてしまうと周りが見えなくなることもありますので、なるべく緒が切れない程度に堪忍袋に詰めていくようにしましょう。

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癇に障る

【漢字】癇に障る 【読み】かんにさわる 【意味】気に入らない。苛立たせる。 【例文1】あの言い方が癇に障る。 【例文2】嫌味で癇に障る。 もともと短気なところがあり、かっとなりやすいタイプではありましたが、温和な夫と結婚してからは、あの頃の私を知る人は驚くくらい丸くなっていた私。ところが、高齢出産で息子を出産してから、息子のイヤイヤ期の頃に、どうも更年期に入ったらしく、とにかくイライラしたり声を荒げる場面が増えてしまいました。息子にはあたらないようにと気をつけていたので、逆に他の人にあたってしまう事が多く、一番の被害者は夫。次に買い物に行った先での店員さんとか、電車の中や色んな場面で見かけるマナーの悪い人たち。そのうち息子のイヤイヤ期も終わり、落ち着いて幼稚園に通うようになったのに、私のイライラは増すばかりで、色んな事が癇に障って仕方がないのです。ちょうどその頃から今現在まで、ターゲットとなっているのは姑です。前から気は合わない部分が多かったのですが、今はやる事なす事、とにかく癇に障るので、電話にも出たくないし、遊びにも行きたくない、そんな状態です。姑が癇に障る事を言うのが増えたのか、私の更年期障害が進んだのか?答えはないままですが、このままでは大爆発、大衝突が起きてしまいそうと察知している夫から、あまり関わらなくて良いからというお墨付きをもらって今のところは安心しています。これってある程度からおさまるのなら良いのですが、ちょっと不安です。 「癇に障る」という意味は、今でいう「イラッと来る」という言葉に近いかもしれません。 絵で表すとしたら、こめかみにイライラマークが突然付いてしまうような状態です。 世の中には癇に障りやすい人というのがいます。 ちょっとしたことですぐにカッとなって、怒り出す人もその類かもしれません。 また、自分が気にしていることを相手に言われても、癇に障ってしまいます。 子供で言うならば、今勉強しようと思っていた矢先に、親から「遊んでばかりいないで勉強しなさい」と言われたら、癇に障ると思います。 大人になればその辺のあしらい方も分かっていて、心の中ではムッとしても、表面上は上手くかわしていけるのかもしれません。 しかし、大人でもそれができない人もいます。 神経質なのか、沸点が高いのか、ちょっとしたことですぐに癇に障るだけではなく、それを周りの人にぶつけてきます。 本人はそれで自分がスッキリしているのかもしれません。 また、怒鳴り付けることで自分の中に溜まっていた欝憤を晴らしているのかもしれません。 そのような大人、特に男性の高齢者をたまに見かけることがあります。 そのような人は人相にも出ていて、怒っていなくても、ちょっとした刺激を加えれば、すぐにでもカッとなって今にも怒り出しそうな雰囲気です。 そのような人を見かけたら、なるべき近づかないように気をつけています。 色々と人付き合いをしていると、どうしても癇に障る相手が出てきてしまうものです。そういう相手に出会ってしまうのは煩わしいと感じる反面、それは避けようのない事象なのかもしれないとも思います。というのも人は一人一人顔が違うように、性格や考え方も一人一人違うからです。だから自分とそりが合わない相手がいたり、自分の癇に障るようなことを言ってくる相手がいたとしても、それは仕方ないのかもしれません。 きっとどんな人であれ、意識的であっても無意識であっても、誰かを傷つけてしまうような言動をとってしまったことがあるのではないでしょうか。傷ついてしまった相手は悲しんだかもしれませんし、あるいは怒りを覚えたかもしれません。けれどこれはお互いが人間である以上、仕方ないことだと考えられます。 以上のことを諸々踏まえると、人というのは誰かに傷つけられてしまうし、反対に誰かを傷つけざるを得ない生き物のように思えます。少し不憫な生き物だなとも感じられますが、それでも人というのは誰かに対して優しくしたり、逆に優しくされることもあります。もし誰も傷つけないような生き物だったら、誰かを優しくすることもできないかもしれません。傷つくことがあるからこそ、優しさが身に染みるのではないでしょうか。

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艱難汝を玉にす

【漢字】艱難汝を玉にす 【読み】かんなんなんじをたまにす 【意味】人は困難を乗り越えてこそ成長する。 【例文1】逆境にあったからこそ艱難汝を玉にす。 【例文2】親元を離れて艱難汝を玉にす。 苦労や困難を乗り越えたらりっぱな人になれるのが「艱難汝を玉にす」です。 個人的にその言葉には納得は出来ますが、共感度はそれほど高い方ではありません。 その理由としては見方によっては「苦労しないと立派にはなれませんよ」とも受け取れます。 もしもそうであったら、そうまでして立派になりたいとは思わないからです。 そういう人間になるには、そんな要素もあった方がいいのかもしれませんがそれでも絶対条件ではないと思います。 確かに困難に負けてしまう人よりは、乗り越えた人の方が精神的にも強いし逞しい事でしょう。 その強い気持ちを活かして成功していくのなら参考にしたい気持ちは多少はありますが、自ら良くない状況に飛び込もうというまではさすがにいきません。 実際に自分から行える人は、強い人だし逆境も乗り越えた体験談を話すことで周りから注目されたり尊敬されたりはしそうです。 でも個人的な意見ですが同じ、りっぱな人物になるにしても苦労よりもある程度は楽しみながらなれる事を希望します。 例えば人を喜ばせたり、自分以外のためになることを行うのもりっぱな人間のひとつの形に近づけるような気もします。 例えばですがお笑い芸人の場合は自分も楽しみながら相手も楽しませてるので素晴らしい存在といえます。 「若い時の苦労は買ってでもせよ」ということわざもありますが、それを実践できた人間は「艱難汝を玉にす」も体現できる可能性が割と高い方だと思います。 人の人生に於いて様々な苦労や困難がやって来ますが、それらを乗り越えた時に一回り成長を遂げた様を「艱難汝を玉にす」と言い表します。「艱難」は困難を指し、困難に会い苦しみ悩む事だそうです。そして濁流に流される角のある岩も、下流に行きつく頃には丸い石になっている事から、この言葉が生まれたとされます。どれだけ素質に溢れた人でもそれを伸ばす為の努力をしなければ、三流の人で終わるかもしれません。一流になるに相応しい努力をしてこそ他人から認めて貰えるのです。努力というのは元来地味で退屈で面白味のない作業ですが、その作業を面倒臭がらずやり遂げた人こそ一流になる権利を得られるのです。もちろん努力した人全てがめでたく一流になれる訳ではなく、今度は努力をした者同士で一流の称号を掛けた競い合いが待っているのです。その競い合いはどこまでも続く事もあり、諦めた時が終わる時になる場合もあります。挑む事が苦しく感じる時もあるかもしれませんが、それらに費やす時間こそ成長の糧になっているのだと思います。場合によっては思わぬ不測の事態に見舞われ、窮地に立たされる場面もあるでしょうが、決して投げ遣りにならずあらゆる手段を講じてその窮地を乗り越えた人こそが「艱難汝を玉にす」と言うのだと思います。

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艱難辛苦

【漢字】艱難辛苦 【読み】かんなんしんく 【意味】人生でぶつかる困難や苦労。 【例文1】大ケガをしたけど家族の支えがあって艱難辛苦を乗り越えた。 【例文2】経営難で艱難辛苦に陥る。 難しい漢字ですね。艱難辛苦とは人生でぶつかる壁を言います。 たとえば悩み事、困難なこと、苦労したこと、艱難辛苦を今まで体験したことがない人はほとんど存在しないと思われます。 私の性格は明るく何事にも前向きに考えます。 性格の不一致から前の主人と結婚生活6年でピリオドを打ちました。幸い子ども達の養育費も成人するまでの裁判所での書面もありますし、艱難辛苦も覚悟の上で離婚を決意しました。 子どもたちの将来を考え、実家に戻り父母にしばらくお世話になることにしました。シングルマザーは大変だ覚悟していたせいか夫がいない生活の私はイライラすることも減り逆に子どもには優しくできました。子どもはやがて反抗期を迎え友人に悩みを話すと反抗期が来るのは自然な事だから反抗期上等!とドン構えなさいよとアドバイスされました。そうは言っても毎日ケンカが絶えないのは事実です。1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月過ぎました。一向におさます気配はありません。下の子に当たる事もありました。一度話し合いを設けました。3年になると受験を真剣に考えなければならないからです。長男の胸のうちを聞いてみると私立に行きたいということでした。私は学費は何としてでも工面するから行きたいところを真剣にもう一度考えてみるように言いました。考えは変わらず、私立男子高校でした。今受験に向けてラストスパートをかけています。私の想いも伝わったのか、反抗期はなくなりました。

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噛んで含める

【漢字】噛んで含める 【読み】かんでふくめる 【意味】食べ物が消化しやすいように噛んで口の中に入れることから、十分理解できるように丁寧に言うこと。 【例文1】噛んで含める就職説明会だった。 【例文2】塾の講師は噛んで含める。 噛んで含めるの元々の意味は、親が子に食べ物を与えるときに柔らかくして食べやすいようにしてあげてることから来ています。動物の世界だと親鳥が雛にエサを与えるときに、一度食べたのを噛んで含めて柔らかくしたのを雛に与えています。日常生活でも噛んで含めるが大切だな思うことがたまにあります。会社で上司がいつも怒っているのを見ると、部下はなぜ怒られているのか理解していないことが多いのです。わかりやすく説明してあげれば、ミスは減らせるのに噛んで含めることできない上司だと部下は失敗ばかりしてしまいます。噛んで含めるような説明の仕方をすると馬鹿にしてるとか、いちいちそんなこと説明しなくてもいいよと言われがちですが、物事の本質がわかるようになるまで丁寧に説明してあげることも大切です。噛んで含めることができていれば例え話で教えるようにすることもできるため、よりよく理解することができるようになってきます。周りくどい言い方をしても理解されないときは、よく考えてから噛んで含める言葉を出してあげると一言で理解してくれるようになります。伝えたいことが思うように伝わらないときは、頭の中で一度整理してから子どもにもわかるようにして教えてあげると、誤解されずにストレートに伝わります。

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眼中にない

【漢字】眼中にない 【読み】がんちゅうにない 【意味】全く無関心である。興味すらない。 【例文1】3高以外の男性には眼中にない。 【例文2】サッカー以外眼中にない。 眼中にないというのは何種類か使われ方があって、興味があってそのことしか眼中にないと言い方をするときと、本当に関心がなくて眼中にないと言うときがあります。そのことしか眼中にないときは夢中になっているときで、周りの物が一切見えないでいるときです。普段なら気付くことでもそのことしか眼中にないときは、誰かが教えてあげないと気付かないでいることがあります。もう一つの眼中にないは、嫌いな人や見たくないときがあったときです。あんな奴は眼中にないとよく言うけど、実は気になる相手のことだったりすることがあります。本当に嫌いな人なら眼中にないどころか頭から切り離して忘れているはずです。だけどどこか気になる相手だからこそ眼中にないと言ってしまうものです。逆にあの人は私のことなど眼中にないはずと思っていたのが、実はずっとマークされていて、いつも眼中に置かれている相手だったということもあります。さまざまなパターンで眼中にないが使われますが、頑なに拒否する意味で眼中にないをやっていると、大切な情報が逃げていってしまったり、チャンスがあるのに逃してしまうといったことにもなりかねなません。人生を円滑に進めていくには、眼中になくて嫌いな物や人でも、どこかしら気にとめておく必要はあるのではないでしょうか。 先月、久しぶりに従姉妹に会ってきました。叔母から確認してきてほしいとヘルプが入りましたので、2駅ほど先という距離に住んでいる私が会いに行くことに。従姉妹は子どもの頃から本当に容姿端麗な子でした。それでいてその美しさを鼻にかけるどころか、性格もこざっぱりとした子で非の打ち所がありません。しかし、叔母は昔からそんな従姉妹を気にしているようでした。従姉妹の上にはやんちゃな兄が二人いるのですが、そちらはあまり構いません。やはりずば抜けて綺麗な子が生まれるとそうなるものなのかな、なんて思っていました。 しかし、大人になって改めて従姉妹と話をしたのですが、どうも叔母は従姉妹に対して依存しているみたいでした。とても綺麗な子ですから、連れて歩きたくなるのはわかります。私ですら一緒に歩いていて何だか誇らしくなってしまうのですから、実の母である叔母はもちろんそうですよね。しかし、時に歪んだ押さえつけにずっと苦労してきたのだそうです。 従姉妹とは久しぶりに会ったのですが、今は仕事に夢中なのだと言っていました。そのため、家族のことは眼中にないそうだと伝えることに。これは従姉妹と話し合って決めました。中途半端に優しくするのではなく、しっかり拒絶することで依存を断ち切りたいそうです。

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邯鄲の夢

【漢字】邯鄲の夢 【読み】かんたんのゆめ 【意味】人生はかないものである。栄華が想いのままになるという枕を借りて寝たところ、立身出世を極めた夢だったが、実際はお粥も炊けていない程の短い夢だった。「枕中記」の故事より。 【例文1】彼の人生は邯鄲の夢だ。 【例文2】天涯孤独で邯鄲の夢だ。 邯鄲の夢という故事では、人の一生は飯炊きの合間のうたた寝で見る夢のように儚いということを述べています。 堅苦しいと思われがちな中国の故事ですが、私たちの生活に落とし込むと毎日をよりよく過ごすヒントが隠れています。 この邯鄲の夢からは、人と比べることのばかばかしさを感じ取ることができます。自分より美人な友達の人生も、自分より出世している同級生の人生も、そして自分の人生も皆同じように夢のように消えてしまう一瞬のものなのです。人と比べて辛くなるのは、自分の人生も他人の人生も重要視しすぎているからです。 壮大な自然や、地球、はたまた銀河系、宇宙の長い歴史を思えば、人生などチリや煙のようなものです。こっちのチリよりあっちのチリが良い、とイライラしているのはばからしいでしょう。それと同じで、自分と他人を比べるのは無意味なのです。 それでは邯鄲の夢は人生を軽視しているかと言えばそうではありません。容姿、資産、家柄などを比べて相手の方が良く思えても栄枯盛衰で一瞬のことなので、嫉妬して気に病む必要はないということを述べているのです。また、一瞬のことだから肩の力を抜いて毎日をごきげんに過ごしていこうとも読み取れます。 私の元上司にとてもすごい方がいます。若い頃は営業で常にトップの成績を獲得し、その後は海外支社に行くという王道の出世コースに乗りました。日本に帰ってきてからは大きな事業を担当することとなり、部下への配慮もバッチリ。何か困ったことがあったらまずはその上司に相談するというのが当然の空気になっていました。他の上司や先輩に相談しても解決しないことが多く、結局二度手間になっていたからです。結果上司の負担は増えていったのですが、それもサラリとこなしてしまうのです。 その上司が更に昇進した後、引き継いだのが私と仲の良い先輩でした。わりと地味なタイプの先輩だったのですが、超ド派手な上司の後釜に入ったので勘違いをしてしまったんですよね。上司が仕事を確立させた上での引き継ぎだったので内容の重さは全然違いますが、あの凄い人の後釜に入ったとちょっと噂になったのです。 もちろん先輩も鼻高々、いなくなった上司の代わりに先輩を頼る方が増えました。しかし、栄枯盛衰は儚いもの。元々実力があるわけではない先輩に対して幻滅する人が増えてしまったのです。その後は結局上司の影響が大きすぎたのだと考えを改める人が増えましたが、先輩はまさに邯鄲の夢を体験したのでした。

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肝胆相照らす

【漢字】肝胆相照らす 【読み】かんたんあいてらす 【意味】お互いに打ち解けて親しく付き合う。 【例文1】肝胆相照らす友人達のおかげで人生楽しく過ごす。 【例文2】地元の同級生は肝胆相照らす仲だ。 先月、非常にショックな出来事がありました。それが、新入社員の頃からずっと仲良くしてきて、時には競い合ったり励まし合ってきた大切な友人が海外に異動することが決まったことです。恥ずかしい話ですが、お互いの部屋を何度も行き来して、同じ部屋の中でおならまで出来てしまうような仲。やはり社会人になると、ここまで親しくなれる同性の友人なんてなかなか出来るものではありません。まさに、肝胆相照らす仲だったのです。 私はフリーランスになり、彼女は別の外資系に転職。お互い色々ありました。体のこと、結婚のこと。何かがあった時に相談するのはいつも彼女。彼女の相談を聞くのも私。そんな彼女の海外への異動です。外資系で本社への転勤ですので、実力主義の会社ではあるものの出世コースに入ります。女性でも実力があれば平等に評価してもらえるから、そう言って彼女は外資系に転職していきました。まさに望んだ通りの結果が出ているわけです。とても喜ばしいことなのです。 私は結婚しましたし、今までにも色々なことが変わっていきました。私達の関係も少しずつ変化はしていますが、肝胆相照らす仲であることは変わりません。海外に行っても、これからも、それだけは決して変わらないのだと思います。

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完全無欠

【漢字】完全無欠 【読み】かんぜんむけつ 【意味】欠点や不足が全くなく完璧である。 【例文1】彼女は容姿・人柄において完全無欠だ。 【例文2】完全無欠の作業に驚く。 完璧な人間というのは、たぶんいないかもしれませんので欠点の全くないような性格の人いるとしたら、まさに完全無欠の人格者といえます。 誰からも愛される神様、仏様のような存在なのでしょうが、そんな人間が実際に存在するとしたら会ってみたいものです。 個人的にこんなのがあればいいなと思うのは完全無欠の成功法則です。 それがあったら人生もより良い方向に向かっていくのでしょうし、大げさに言うと人類にとってもプラスになることでしょう。 それにしても完全無欠という言葉には良いイメージしかないですし、それを使う場合には素晴らしいという表現もセットとしてぴったりと思います。 なので、可能な限りは自分も欠点が無いまでは分かりませんが、なるべく少ないような人間になって完全無欠の境地に達せたらいいのですが。 それを目標にすることで自分自身が成長したり、向上心を持つことができるのでそんな面からみても、その言葉は人間にとって有意義で役立つといえます。 そういえば完全無欠コーヒーというのが以前に発売されました。 ダイエット効果があるらしいのですが、自分はまだ試してません。 でも名前から見ると何か効果がありそうな気はします。 ただ、ダイエットにつながるかは名前を見ただけでは分からないし味の方が完全無欠で美味しいのかな?と思いました。

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勧善懲悪

【漢字】勧善懲悪 【読み】かんぜんちょうあく 【意味】良い行いを勧め悪人を懲らしめる。 【例文1】勧善懲悪の絵本を読み聞かせする。 【例文2】勧善懲悪の世の中。 勧善懲悪とは善い行いは勧め悪事は懲らしめるという意味です。 当然のなりゆきだと思います。 私は自分で言うのもなんですが、正義感がある方だと思います。 近所のスーパーで中学生が万引きをしたのを目撃しました。 当時その店にはまだ防犯カメラが付いていませんでした。 証拠はあるのか?と言われればそれまでですが、私はこの目ではっきり見ました。その中学生3人に近寄って 「駄目よー」とだけ声をかけました。それだけでも抑制できると思ったからです。 すると盗った物を商品棚に戻して店内を後にしました。私は小さい子どもを連れていたので後で仕返しをされないように帰り道とは逆の方にそそくさと急いで帰りました。まあ子どもはこの勧善懲悪の今日の出来事は理解できていませんが、絵本で毎日読み聞かせをしております。幼いうちから善悪の判断が身に付いていると人にやさしくできると思ったからです。 世の中には詐欺や悪事を平気でやる者がいるようですが、平和に暮らすためにもみんなが勧善懲悪になる事を願います。

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顔色なし

【漢字】顔色なし 【読み】がんしょくなし 【意味】圧倒されてどうにもできない。 【例文1】相手チームのジャンプ力の高さに顔色なし。 【例文2】主将のキック力に顔色なし。 仮想通貨のビットコインが過熱しています。2017年の1月に10万円の価値だったのが、11月になると100万円の値を付けていき顔色なしの状態になってきました。本来ビットコインはネット内の取引だけに使われるはずでしたが、お店でも決済ができるようになり、クレジットカードの代わりになってきました。ニュースや雑誌などでも取り上げられるようになり、危険な通貨だといわれながらも上昇していきました。個人投資家が参入してくるようになり12月に入るとあっという間に200万円を突破していきました。これには市場関係者も顔色なしでした。短期間で上昇しているのでバブルなのではないかという声も聞かれるようになってきました。一旦185万円近くまで暴落していきましたが、まだ買う人がいるようで再度200万円を突破する勢いが出てきています。2009年に登場した当初は1ビットコインは0円でした。ほとんど誰も相手にしない通貨で買い物すらできないほどの価値でしたが、次第に伸びてきて2015年あたりから急速に知れ渡るようになってきました。2018年に世界の中央銀行総裁が集まって規制に乗り出すのではないかという話も出てきているので、仮想通貨バブルは今だけのものなのかもしれません。

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冠婚葬祭

【漢字】冠婚葬祭 【読み】かんこんそうさい 【意味】祝事・結婚・葬儀・祭りのもっとも重要な四つの儀式。 【例文1】我が家はオメデタイ冠婚葬祭続きで幸せだ。 【例文2】社会人になると冠婚葬祭が続く。 社会人になると急に冠婚葬祭を行う機会が増えていきます。近所付き合いだけならたまにお葬式がある程度かもしれませんが、会社に勤めていると上司の親が亡くなったり、先輩の結婚式があったりと月に何度も冠婚葬祭が重なることがあります。結婚式の場合は祝儀を出さなくてはならないですし、お葬式のときは香典を出さないといけないので、月に何度もあるとそれだけで数万円かかってしまうこともあります。また上司の親の実家で葬式があるときは、飛行機や新幹線などで遠出しないといけないこともあるので、冠婚葬祭はとにかく大変なものです。しかし自分の番になることもいずれはあるので、大切にしていかないといけないと思います。自分が将来結婚式を挙げるときに冠婚葬祭で会社の人達が来てくれると嬉しいものです。また親が亡くなったときにお通夜に来てくれる同僚や先輩方が慰めてくれたりすると、とても心強く感じます。小規模な会社だと冠婚葬祭の機会はそれほど多くはないですが、大きな会社や下請け企業となると付き合いの幅が広がってくるので、冠婚葬祭の回数がだいぶ増えてきます。新人の頃は大変な思いをするかもしれないですが、冠婚葬祭に慣れてしまうと仕事から抜けられるので、その方が楽だという人も中にはいます。いずれにしても社会人になったとき誰しも経験することなので、冠婚葬祭用のスーツと費用は別に用意しておいて、いつでも行ける体制にしておいた方が慌てなくて済みます。 日本語ネイティブレベルの外国人夫に良く言われる言葉「やっぱり日本語は難しい」。特に外国人にとっては漢字は得体のしれない難しい物のようですが、それを使った故事や四字熟語になると、頭を抱えるレベルなようです。結婚した当時に夫に聞かれた「冠婚葬祭」の意味。親戚に不幸があった時に、夫と一緒に喪服を買いに行ったのですが、その時に私もですが、お店の人からも何度も言われたのが「冠婚葬祭」というフレーズだったのです。私の説明は、結婚式とかお葬式の事、以上。という感じでしたが、その時にふと思ったのが「冠」って何?という疑問でした。疑問が出るとすぐに調べるタイプなので、早速ネットで検索して初めて知ったのが、冠とは成人式の事だという事実。成人して社会的な役職や参政権を得るというのが冠を戴くという意味合いだとは知りませんでした。また、中国でも韓国でも冠婚葬祭という熟語を使うという事も知りました。ちなみに夫の母国では、成人式はなく、結婚式、葬式、祭りとなると全く着る服も違うので、冠婚葬祭用のスーツ、とう観念は全くありません。その時に買った喪服は幸い一度きりでまだ出番がないのですが、夫に言わせるとお葬式の為だけに高い、それも真っ黒な服を買うのはナンセンスなんだとか。まあ郷に入れば郷に従って貰っています。 20代になってから、友人の結婚式に多数およばれしました。まだうら若きころは、ゲストである自分もピンクや、黄色など、明るいドレスを身にまとって、華やかにして参列するのが好きでしたし、若いのでそれが似合っていたと思います(自分にとっての出会いの場でもありましたから気合いも入ってました)。 20代後半になると、今度は親戚や仕事関係の方が亡くなったり、法事に参加することが増えました。最初のうちは、手持ちの黒のパンツスーツで対応していましたが、社会人としてブラックフォーマルも必要かな?と、わざわざ5万円もする喪服を購入しました。 それでも、結婚したころまではそんなに件数がなかったので気になりませんでしたが。。 結婚出産し、太ってしまい、以前の喪服が入らなくなりました。なので、急遽別の喪服を、これまた5万円位で買いましたが、さらに悲しいことに、子どもが小さいため、抱っこをせがんだり、食べ物をつけたり、あげく鼻水をつけられました。 実はクリーニングがもったいないので、何とか出さずにやり過ごしてきたのに、汚れたので諦めて出しました。そこでさらに衝撃が走りました。 戻ってきたクリーニング、「鼻水のあとが、とれなかった」と言うんです。確かに、なんとなく光っている部分が残っており、しょうがなく自宅で水つけて拭いてみたけどとれません。 高かったのにとがっかりしましたが、義父がなくなったばかりだったので、このあと法事が続くであろうことはもう目に見えています。 私は、この際だから冠婚葬祭なんでも使えるように、もう少し値段が安くて着回せる、洗濯できるものを買い直そうと考え、おりしも、いわゆるファストファッションでぴったりのものを見つけ、上下で購入しました。 体型に対してもほどよい余裕があり、またなんと言っても手洗い可能です。今の所法事にだけ着ましたが、今後もし結婚式に呼ばれた場合は小物などをがらっと変えて、華やかにして参加できそうで、得した気分になりました。

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閑古鳥が鳴く

【漢字】閑古鳥が鳴く 【読み】かんこどりがなく 【意味】商売で人や客がおらずさびしい様子。 【例文1】住民が都心に出て行き商店街は閑古鳥が鳴く。 【例文2】過疎化が進み閑古鳥が鳴く。 「閑古鳥が鳴く」というのは一般的に意味も知られていると思いますが、元々は閑古鳥、つまりカッコウの鳴き声が人里離れた場所ではもの悲しく聞こえるから、というのが由来とされています。 行列に並ばないと入れないような大人気のお店がある一方で、閑古鳥が鳴くような寂れたお店がある、というのは仕方のないことかもしれません。 人が集まらない理由は飲食店であればそもそもの味の品質、外観、プレゼンテーション能力の不足など、一つに限定することはできません。 しかし、中でも味はピカ一なのに、広く知られていない、つまりプレゼンテーション能力がないばかりに、閑古鳥が鳴いているお店は本当に勿体ないと思います。 地方に行くと、その傾向が顕著に表れているように感じました。 私が旅行先でたまたま利用した飲食店はお世辞にも栄えているとは言えず、閑散としている様子でした。 しかし、海から近いお店であるために、海鮮がとても脂がのっていて、行列に並んででも食べたいくらい美味しかったのです。 老夫婦が経営していて、本当に好きなことやってるだけだから、と本人達は言っていたんですが、世間に知られていないのは勿体ないと思いました。 全国にはそうしたお店が多数あると思うので、閑古鳥の鳴く隠れた名店を紹介するプロジェクトが始まったらいいのに、と思いました。 日本は少子高齢化が進み、現在は高齢化社会ではなく、厳密には65歳以上の老年人口が4人に1人という超高齢者社会となっています。少子高齢化が進むと色んな問題が生じます。例えば「人手不足」という問題が生じます。働き手が慢性的に不足している状態を表現し、GDPの減少を招くと言われています。他にも「空き家問題」が生じたりします。持ち主の死亡により、長年住む人が存在しない老朽化した住宅が増え続ける問題が生じます。 私が直に感じた少子高齢化から生じる問題として、「シャッター商店街」が増え続けていることです。少子高齢化により、人口減少が進み、成り手となる後継者が存在しない、そして、経営者も高齢者となり、店舗が閉店したり、シャッターが下ろした状態の商店街が地方をはじめとした街並みに見られるようになりました。まさにカッコウがの鳴き声が物寂しいと感じさせた状態から生まれた言葉である閑古鳥が鳴いている状態です。 子供の時に外で遊んだついでにお腹を満たすために買いに行ったコロッケやハムカツが売っていた商店街の精肉店がシャッターを下ろし閉店してしまい、物寂しい気持ちになることが最近多くあります。今まさに少子高齢化について真剣に考える時が来たと感じています。

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換骨奪胎

【漢字】換骨奪胎 【読み】かんこつだったい 【意味】古いものに新しい技術を加えて再生する。 【例文1】築100年の古民家を換骨奪胎で住みやすくリフォームする。 【例文2】現代風に換骨奪胎する。 先日、伝統的な郷土料理を頂きました。以前にも食べたことがあるのですが、正直なところその時は美味しいとは言えなかったですね。見たことのない食材で、やはり保存方法も違います。妙に塩っ辛く、それをそのままご飯に乗せて頂くのですが一口目がとても辛いのです。確かに塩辛いものはお米が進むのですが、あまりにも濃すぎると飲み込むのも大変になってしまうのだと思いました。味噌汁も具だくさんで良いのですが、こちらは結構甘みが強いです。自然な甘さではなく砂糖を足した甘みなので癖が強かったですね。 しかし、つい先日頂いた料理は、それを現代風に換骨奪胎されたものでした。塩辛さは弱まっているだけではなく、調味料として使っていたのです。具体的に言いますとパスタソースですね。野菜がメインの地域ですので、クールブイヨンで引き伸ばします。そこに更に野菜を入れて、パスタソースの完成。後はしっかりパスタと絡めていきます。 これがとても美味しかったんですよね。郷土料理独特の濃い深みが、良い感じに作用して鼻に突き抜けるような強い旨味に変わっていきます。一口食べるごとに、口の中が食材の旨味と香りでいっぱいに。現代風に換骨奪胎されたことによって、多くの方に食べてもらえるチャンスも増えていくのではないかと思いました。

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眼光紙背に徹す

【漢字】眼光紙背に徹す 【読み】がんこうしはいにてっす 【意味】紙の裏まで見通すたとえから、意味や解釈の他にも語句の深い意味まで読み取ること。 【例文1】眼光紙背に徹した厳しいチェックが何度も入り、ようやく事業計画書が完成した。 【例文2】彼女は洞察力があり眼光紙背に徹す。 私は「眼光紙背に徹す」という言葉を聞いたこともありませんでした。 気になって調べてみると、書物に書いてあることについて、表面上だけではなく真意を汲み取ることのたとえという意味で、読解力があることについて使われているようです。 「行間を読む」という言葉に類似している意味だと知りました。 これを聞いて真っ先に思い出したのは、学生時代の国語の授業でした。 先生に「この時の登場人物の心情について班で考えて発表して下さい」と言われた時、当時の私には理解ができませんでした。 というのも、学生時代の私は超真面目な堅物だったため、そこに書いてあることしか理解しようとせず、眼光紙背に徹すことができなかったのです。 「だって書いてないんだからそんなの想像しようがないじゃん」というのが私の口癖でした。 しかし、こういった授業は、その時は何の役に立つんだろうと思っていても、知らず知らず社会人として生活する上で役に立っているように思います。 現に、昔は表面上しか汲み取れなかったことが、自然とその意味について考えられるようになりました。 「眼光紙背に徹す」というのは、社会人として社会に馴染む上で、重要なスキルの一つであるように思いました。

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感慨無量

【漢字】感慨無量 【読み】かんがいむりょう 【意味】言葉に表せないくらい心に深く染みる。感無量と言うことが多い。 【例文1】長男が初任給で花と現金をくれたときは感慨無量で涙が出た。 【例文2】娘の結婚式は感慨無量だった。 もともと子どもが好きだとか、どうしても子どもが欲しいという気持ちが薄かったのですが、結婚して夫と暮らし始めてから、この夫と子どもという家族が欲しいという気持ちが強くなりました。結婚が遅かったのもあり、子どもが授かるかどうかというギリギリの年齢だったので、不妊治療のお世話になりました。治療はなかなかうまくいかず、金銭的にも精神的にも結構追い詰められた状態が続きましたが、念願かなって息子を授かる事ができたのです。無事誕生してくれた時には、もう他には何もいらない、この子だけが健康で幸せでいてくれたら、という初めての感情を持ち、誕生してくれたという事実に感慨無量でした。子どもの成長は待ったなし、新生児だと思っていたらあっという間に赤ちゃん、そして乳幼児となり、ハイハイをしたと思ったらつかまり立ちをして、あっという間によちよち歩き。今ならもっとその一瞬一瞬を大切に見届けられるのですが、当時は初めての育児に日々追われていて、感動よりも早く大きくなって!という気持ちが強かったです。そんな息子も小学生になり、ぶかぶかの制服を着てスクールバスに乗り込む所を初めて見た時に、赤ちゃんからの色んな場面が頭の中に一気に押し寄せてきて、もうダメ、涙腺崩壊でした。感慨無量とはこのことだなと思った瞬間でした。まだまだ子育ては続きますが、息子との日々をもっと大切に過ごしていきたいとあらためて思っています。

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我を張る

【漢字】我を張る 【読み】がをはる 【意味】自分の考えを絶対に譲らない。 【例文1】彼はいつものごとく我を張った結果、仲間外れに遭う。 【例文2】我を張るから損をする。 私の兄嫁はとても綺麗な人なのですが、ものすごく頑固なんですよね。それはそれは、とにかく気の強いうちの母が折れてしまうほどに。ただ、とても綺麗な人なのでそのくらい気を強くしておかないと、やっていけないのかなとも思いました。世渡りのやり方は人それぞれですが、兄嫁の場合はそれがあまり良い方向にいかなかったパターンなのだと思います。 私とはわりと親しいので、友人をなくしたと言っていました。というのも、仲良しグループの一人がお姑さんと喧嘩してしまったそうです。内容としては、しっかり家事をやらないとかご飯を作らないとか。それに対して他の皆はお姑さんが悪い、友人は悪くないとかばったそうです。しかし、兄嫁にはそれが納得のいかないことだったんですよね。家事が得意ではないというわりに、毎日のように遊び歩いてるじゃない、それなら調べるとかまずやってみるとかすれば良いのでは?と言ってしまったのだとか。 きっと、グループの他の人も同じ考えだったのでしょう。しかし、自分には関係無いから言わないわけです。それよりも、人間関係が崩れて面倒になる方が嫌なんですよね。兄嫁はそれが出来ませんので、いかにもな女性グループの中だと味方をなくしてしまいます。最近は職場でも我を張ることでまた味方を失ってしまったそうです。正しいことを言えば全てが良い方向になるわけではありませんので、難しいなと思いました。 自己主張が強く、自分の言い分を何処までも貫こうとする人の行為を「我を張る」と言います。主に気の強い人に見受けられる傾向があり、その人の主張が正しければどうという事もありませんが、得てしてそう言う方に限って偏屈な言い分を無理に押し通そうとされます。この表現は欲張りな方にも使用する事があり、「我を張って握り寿司を50貫も食べた友人」という時があります。何か自分の考えを押し通すと言えば只の我儘な人の様にも聞こえますが、先に述べた様にそれが正しいのであれば何も問題はありませんし、寧ろ正しい事を臆する事無くやっているのですから、周りからすればこれ程有難い事はありません。面倒事に思える場面では中々我を張った態度は取れませんし、ましてや周りが目上の人ばかりで、自分の方が正しいのにその意見を出しにくい時があるものです。そんな時でも堂々と自分の意見を言い通せる我を張れる人は、大物と言うしかありません。余程自分に自信があるか、周りの空気を読めない人かのどちらかであると思われますので、出来れば空気が読めない奴と思われたくはないものです。自分を貫くというのは誰にでも出来る事ではありませんので、もし身近にそんな方がおられる方は大変な思いをする事もあるかもしれませんが、もしかしたらいざという時とんでもなく頼りになる助っ人になってくれるやもしれません。

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かわいさ余って憎さ百倍

【漢字】かわいさ余って憎さ百倍 【読み】かわいさあまってにくさひゃくばい 【意味】今までかわいいと思う心が強かっただけに、一度憎いと思い始めるとかわいさの100倍くらい憎しみがわいてくること。恋愛関係に使うことが多い。 【例文1】よくご飯に連れて行っている後輩に彼女を奪われ、かわいさ余って憎さ百倍だ。 【例文2】息子が反抗期を迎えかわいさ余って憎さ百倍。 娘と話しているととても楽しいです。 おもしろいと感じるものや、好きな音楽、好きなドラマなどよく似ています。 好きなお店も共通しているし、野球好きなところは家族全員の共通点です。 ある程度なんでも話すし、話してくれます。 それは息子とは違う、娘ならではの良さだと思います。 うちの子どもたちは比較的「よくこんなこと親に話せるなぁ」と思うようなことも話してくれます。 「あんた、そんなことまで話さなくてもいいんだよ(笑)」とたまにつっこむことがあるくらいです。 まあでも嬉しいことです。 普段も家族のLINEで野球談義はしていますが、お正月やお盆など、家族が揃うと会話が弾み、野球から恋愛、将来のことなど時間がいくらあっても足りません。 しかし、です。 仲がいい分、揉めると大変です。 息子とは全然そんなことはありませんが、やはり同性はもめると厄介です。 年齢も親子であろうとそれはやっぱり対オンナ。 かわいさ余って憎さ百倍です。 よく似ていることもまた癇に障ります。 わたしたち母娘の喧嘩は長期戦です。 1週間は無言が続きます。 娘は絶対に謝らないし、「悪いと思ってないのに謝るのは逆に失礼でしょ!」もうそういう考えが腹が立ちます(笑) でも1週間経つとどちらとも喧嘩に飽きて、どちらともなく話しかけて喧嘩生活が終焉を迎えます。 なんの解決にもなっていません。 でもそれでいいんです。家族なので。

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かわいい子には旅をさせよ

【漢字】かわいい子には旅をさせよ 【読み】かわいいこにはたびをさせよ 【意味】我が子を大事に思う気持ち。可愛い我が子だからこそ、親元を離れて辛い経験もして成長してほしいという願い。 【例文1】社会人になるとかわいい子には旅をさせよう。 【例文2】かわいい子には旅をさせたら、我が子が一段と頼もしくなった。 かわいい子には旅をさせよとは我が子を思う親の気持ちで自立するには親元を離れて人生経験を積んだ方がいいという教えです。 実際はどれくらい早いうちから親元を離れて自立している若者がいるのでしょう。 地元を離れ県外の学校に通う学生もいるでしょうし、働きに出た若者もいることでしょう。 わたしはというと地元の企業に就職したので、家を離れることはありませんでしたが毎月2万円を生活費として両親に渡していました。 結婚してからは、家を出て夫と生活を始めました。子どもが生まれそれはそれは可愛いもので本当に目の中に入れても痛くないほど可愛い子どもたちでした。そんなかわいい子どもを自ら辛い現場に送り込むことなんてできないと思っていました。やがて成長して反抗期を迎え対応が難しくなってきました。親なんていなくても生きていけるとまで豪語されました。なんとか1年間我慢して乗り越えました。高校を卒業するとあれだけ豪語したにも関わらず、職について帰宅すれば暖かい部屋でご飯が待っている、お風呂もすぐに入れる状態である生活に慣れてしまったせいか私が不在になると洗濯物がたまった状態でも知らん顔。 まさにかわいい子には旅をさせよです。これではいけないと思いきってひとり暮らしを提案しました。長男も少しは独り暮らしに憧れていたようで敷金がたまり次第、アパートを借りてみると言いました。長男はただ口うるさい親から離れたいだけだと思いますが、一度旅してみないと親のありがたみは一生わからないはずです。 私が女の子の一人っ子だったので、両親からしたら色々と心配だったとは思うのですが、自分の選択肢が出てきた高校入試から短大、就職、留学、再就職まで全く口を出す事もなく、全て私のしたいようにさせてくれてきた両親。特にせっかく新卒で入った大手の商社を3年でやめて海外留学をする!と宣言した時にはかなり戸惑いはあったと思うのですが、まず意見をしても私が聞かないのであきらめていた部分も大きいとは思いますが、結局は私の意見を尊重してくれていました。母に言われたのは「お父さんはかわいい子には旅をさせろ、っていう諺があるくらいだから、貴女に任せるけど、お母さんは死ぬほど心配しているよ」という言葉でした。結局留学は諸事情から1年に短縮され帰国しましたが、その時の経験がのちの再就職にも、そして将来の夫に出会うきっかけにも繋がっていたので、快く送り出してくれた両親にはとても感謝しています。いま一人息子を持つ母になり、私は両親のようにできるかな?と思った時に実はちょっと自信がなかったりします。息子が「ちょっと海外に数年行ってくる」なんて言い出したら心配でついて行ってしまいそうです。そう思うとよく一人娘の私を海外に出してくれたなあ、とあらためて有難く思うのでした。 子供がまだ小さかった頃、家族旅行によく行きました。 新幹線や飛行機に乗って、いろんな景色を見て、いろんな美味しいものを食べて、その土地の匂いや気候を感じて、様々な名所で歴史に触れる。 それは全て家族で共有できる思い出となり、未だに子供たちが帰省すると家族旅行をした時の話題になったりします。 上の子供は家族旅行がきっかけとなり、航空業界に就職しましたが、高校生の頃、アルバイトをして貯めたお金で一人旅に行きたいと言われたことがありました。 行き先は家族で何度も行った京都だと言います。 受験を控え、お参りに行きたいと言うのです。 男の子とはいえ、まだ高校生。 悩みましたが、大阪に親戚もいるため、思い切って一人旅を許可することにしました。 かわいい子には旅をさせよ、です。 受験前で思っていた以上に追い込まれていたようで、一人旅から帰ってきた息子は憑き物が取れたようにスッキリした顔をしていました。 楽しそうに一人旅の思い出話をしてくれる息子を見て、一人旅前よりひと回りもふた周りも成長したように感じたし、かわいい子には旅をさせてみるもんだと実感しましたし、その時もらったお土産の練り香水は未だにリピートして愛用しているぐらいお気に入りです。

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彼を知り己を知れば百戦あやうからず

【漢字】彼を知り己を知れば百戦あやうからず 【読み】かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず 【意味】敵の実力と形勢を把握しておけばたとえ百回戦っても負けやしない。 【例文1】彼を知り己を知れば百戦あやうからずで相手チームの過去の試合を動画で見る。 【例文2】彼を知り己を知れば百戦あやうからずで対戦相手のデータを分析する。 彼を知り己を知れば百戦あやうからずは、やっぱり孫子のメッセージなくらいですから、非常に意味があり現実的にも役立ちそうな気もします。 特に対戦相手のいるボクシング、格闘技などは相手の情報をしっかりとリサーチするのは基本で全ての人がやってることでしょう。 もちろん、それは個人競技に限らず団体競技で敵のいる野球の場合でも同じでビデオなどの映像で相手側の特徴などをチェックします。 なので良いことわざとはいえるのですが個人的に、うがった見方をするとしたら、「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」は完璧なのか?ということです。 確かに自分や敵の情報を正確に調べてそれも正しいのなら勝てる可能性は高いといえます。 ところが幾度戦っても敗れることはないかは少々、疑問に思います。 それと、もうひとつの感想としては、自分も相手も「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」を実践してたらどちらが勝つのだろう?という点です。 そういう感じで見てみると、ことわざで教えてくれてる内容以外にも勝ち負けに関しての要素ってあるような気もします。 ただし、闇雲に闘うよりは当然ですが、「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」を参考にさせて頂いた方が心強いのは事実です。 現在は相手と対戦するスポーツなどはしてませんが、その機会があったとしたら確実に実践することわざです。

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枯れ木の山の賑わい

【漢字】枯れ木の山の賑わい 【読み】かれきのやまのにぎわい 【意味】どんな所でも人が集まれば賑やかになると間違われて使われているが、正しくはつまらないものでも無いよりはマシという意味である。 【例文1】溝にはまった車を女の私が枯れ木の山の賑わいで押す。 【例文2】穴が開いた傘だが、枯れ木の山の賑わいだ。 「枯れ木の山の賑わい」とは、つまらないものであってもないよりはマシだということや、役に立たないものであってもいないよりはマシだということを意味します。このことわざの由来は何もない殺風景な山よりも枯れ木であってもないよりは山の趣があり風情を賑わせてくれることだと言われています。自分を謙遜して使用することわざなので例えどんな人であっても相手に使用するのは失礼になりますので注意しましょう。 例文として「この場に私が参加するのは場違いのように感じますが枯れ木の山の賑わいとも言いますし、是非お呼ばれさせて頂きます。」「私なんかの作品をこんな素敵な場に置いていただき気が引けますが、枯れ木も山の賑わいと言いますしないよりはいいのかもしれませんね。」などと言った使い方をします。このことわざは特に老人が若者の中に混ざる時に赴く場合によく使いますが、多くの人が「人が集まればその場は賑やかになる」と誤って覚えていることが多いそうです。「賑わい」という言葉が入っているので良いことわざのイメージがありますが、意味を理解すると使う場面を誤ると人に不快感を与えることにもなりかねません。このことわざは特に誤って覚えられやすいので意味をしっかり理解して使用するようにしましょう。

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枯れ木に花

【漢字】枯れ木に花 【読み】かれきにはな 【意味】一旦衰えたものが再び栄える。 【例文1】マンション建設で地元の商店街が枯れ木に花だ。 【例文2】保育園建設で高齢地域が枯れ木に花だ。 子どもの頃に聞いた昔話で、「花咲か爺さん」があります。 お爺さんが灰を枯れ木に撒くと、そこにキレイな桜の花が咲いたというところだけは良く覚えています。 現実では枯れた木に再び花を咲かせるのは難しいことだと思います。 しかし、大人になって改めて考えてみると、もしかしたら表面上は枯れているように見えても、実際は完全には死んではいなかったのだと思います。 そう考えると、どんなことでも可能性は残っていて、予想もしない復活を遂げるかもしれません。 可能性は0か100ではなく、諦めずに続けることで、100に近付けるのかもしれません。 起死回生という言葉がありますが、復活する前の状態は意外と瀕死に近い状態なのかもしれません。 しかし、それはこれから大きく復活して成長していくために助走期間なのかもしれません。 大きく前進するためには、その分大きく後退して助走をつける必要があります。 今の状態が仮に良くなかったとしても、それだけで判断しないように気をつけたいものです。 復活して大きく羽ばたく前の準備期間だと思えば、例え枯れ木のように見えても、再び活躍することを期待することができると思います。 花咲か爺さんは善良な人で良い行いもたくさんやってきました。 やはり日頃の行いが、いざという時に奇跡のような幸運をもたらしてくれるのだと思います。 私は小学生の時将棋が好きでした。しかし中学に入り部活が忙しくなると自然と将棋盤に向かうことはなくなりました。 ところが最近、加藤一二三九段や藤井聡太四段が頻繁にニュースになり、また将棋をしてみようかなという気持ちになって枯れ木に花のように将棋に再びハマりました。 最初は駒の動かし方も怪しかったのですが、今はインターネット対局やツイッターの無料に詰将棋もあるのですぐにカンを取り戻しました。 日曜の午前中はテレビ対局を観戦し次の手を予想したりしながら、ゆったりとした時間を過ごしています。羽生善治棋聖や佐藤天彦名人など、スター棋士がどんどん出てくるので面白いです。 父親と対局するのも楽しく、その様子を見た母も将棋を始めました。今では冷蔵庫にマグネットの将棋盤を貼って、料理の合間に対局を楽しんでいます。 今は家で楽しんでいるだけですが、将来的には将棋のイベント会場に出向いてプロの指導対局を受けたり、将棋教室に通ったりしてみたいです。幸い同県にアマチュアの強豪の方がいるので楽しみです。 将棋をしていることで、集中力がつき毎日コツコツ努力することの達成感もあります。年を取ってもできるゲームなので、生涯の趣味としたいと思います。 言葉の通り一度枯れた木が再び生を取り戻し、花を咲かすまでに回復する様を「枯れ木に花」と言います。「あり得ない事が起きる」や「現実出ない事が起こる」など意味は様々です。この言葉で日本人なら誰でも思い出すのは、やはり「花咲か爺さん」という昔話でしょう。正直じいさんが飼っていたポチという犬が示す場所を掘るとお金が出て来て、欲張り爺さんがポチの示す場所を掘るとガラクタしか出て来ない。怒った欲張り爺さんはポチを燃やすという暴挙に出ますが、ポチの死を憂いた正直じいさんが枯れ木に遺灰を撒くとパッと花が咲き乱れ、欲張り爺さんだと何も起こらず殿様の怒りを買って罰せられるお伽話です。枯れ木に遺灰を撒く掛け声がまさに「枯れ木に花を咲かせましょう」でしたから、あまりにも聞き慣れたフレーズというしかありません。総じて先に述べた意味としてこの言葉が切り取られ、用語になっているのは不思議な気分です。復活を意味する言葉として使われているのは納得が行きますし、不当にポチの命を奪われた正直じいさんの悲哀を察したポチが、灰となっても生命の偉大さを「枯れ木に花」を咲かす事で体現する美談であると思うのです。只、何故ポチは正直じいさんだけでなく、欲張り爺さんにもそれなりの利を与えようとしなかったのでしょう。仕返しも程々にしておけば、ポチも命を落とさずに済んだ筈ですから。

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画竜点睛を欠く

【漢字】画竜点睛を欠く 【読み】がりょうてんせいをかく 【意味】一番大事な所が欠けていること。 【例文1】よく書けている文章だが、タイトルの漢字を間違うとは画竜点睛を欠くだな。 【例文2】練習ではうまくいき本番で噛んで画竜点睛を欠く。 「画竜点睛を欠く」ことって、注意深かったり自分自身がしっかりしてれば、よほどのことがない限り基本的にはありえない事だと思います。 でも、心掛けとしては例えば「画竜点睛を欠く」ような人生にはしたくないですね。 まだまだ先の事なのかは分かりませんが、周りに人に迷惑をかけずに助け合いながら楽しくやっていくのが理想です。 そうした他人との良い関わりを大事にしてれば、少なくとも画竜点睛を欠くような最も肝心なところが抜けてることもないはずだからです。 自分は小説が好きなのでよく読む方なのですが、最後のしめの部分が面白いかどうか?がその本に対する好感度や価値を決めます。 なので、そのことわざの正反対の事を書くことが重要といえます。 そうすることが小説い以外の事でもせっかくの努力を無駄にしない方法なので例え、画竜点睛を欠くが批判的なことわざだったとしても反面教師みたいな言葉として活かしたいと思います。 ただ、このことわざを天然系のキャラの芸能人に当てはめると楽しい面もあります。 それは視聴者が予想もしてなかったような肝心なところが抜けたボケなどによって楽しませてくれるようなときです。 そういう世の中を明るくしてくれるような人達は良いので、もっと増えてくれたらいいです。

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借りてきた猫

【漢字】借りてきた猫 【読み】かりてきたねこ 【意味】普段と違っておとなしくしている様子。 【例文1】息子の彼女が挨拶に来た。活発で明るい子と聞いていたが、借りてきた猫状態だった。 【例文2】男性陣の前では借りてきた猫みたいだ。 自分のパーソナルスペースであったり、仲間内で遊んだり、気心の知れた仲間とであればどんな自分もさらけ出すことができたり、少しくらい羽目を外しても良いかなと思うこともあるでしょう。けれども、知らない人の多い大多数の集まりにポツンと一人で行った場合に皆さんはどのような行動に出るでしょうか。知らない人とでもすぐに話せる人ならば隣の人に挨拶や自己紹介を簡単にして話を始めるかもしれません。知らない人と話すことは、自分の知らなかったことを知れるチャンスにもなるからです。大勢の場で社交的に話しかけることの出来る人ばかりてはなく、どうしたら良いか困ってしまい広いスペースの端の方に行ってしまう人もいるかもしれません。ただ、そのような人もいつもそうかと言うと、そうではなかったりします。身内の気心知れた仲間とであれば、ざっくばらんに笑って話せるけれども不特定多数の場では固まってしまうことがあるのです。つまり、借りてきた猫のように大人しくなってしまい、いつもと全く違った姿になってしまうのです。とかく日本人は借りてきた猫になりがちです。積極的に人との交流が持てるようにひごろから仲間だけでなく、様々な他人との接点を持っておくことが大切です。

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体を張る

【漢字】体を張る 【読み】からだをはる 【意味】命がけで取り組む。 【例文1】体を張って家族を守る。 【例文2】体を張って芸をする。 まさか出川哲朗さんがこんなに人気者になるとは思いませんでした。 元々体を張る芸をおもしろいと思ったことはなく、痛々しくて全く笑えないし、いじめられてるみたいで寧ろ不快でした。 でも、最近出川さんがある番組で「俺の夢はテレビで体を張っている時に死ぬこと」「俺の夢は体を張っていて可哀想に見えないおじいちゃんになること」だと話していたのを聞いてなんてすごい人なんだと、これが本物の芸人なんだと思いました。 出川さんは体を張ることで笑われていたのではなく、体を張ることで笑わせていたんだとやっと気付きました。 わたしの笑いのツボはやっぱり体を張る芸では笑えないけど、出川さんの人柄、プロ意識、またポンコツキャラは大好きだし、その発言から大ファンになりました。 もう体を張らなくてもたくさんの人を笑わせることができる出川さんだけど、今後もきっとずっと、死ぬまで出川さんは体を張るんだろうなと思います。 一つの芸を貫き通し、突き詰めるプロ意識、素晴らしいです。 ロケでどんなに失礼な人がいても全く嫌な顔をしません。こういう人たちのお陰でご飯が食べられるんだと言います。 出川さんがこんなに人気者になるなんて、世の中も捨てたもんじゃないなと思います。 体を張るという言葉は良く使われています。 身を投げ打ってまで行動をする様をいいます。 良くこの光景が見られるのはスポーツの世界ではないでしょうか。 例えば高校野球です。 甲子園の試合を勝ち上がり、決勝目前や決勝の試合においては、ピッチャーへの負担が一層高まりますが、試合後の選手へのインタビューでは、「腕がちぎれてしまってもいいから全力で投げました」という言葉を聞くたびに、胸が熱くなります。 また、プロ野球のペナントレースや、日本一がかかった試合ともなると、多少の怪我をしても全力でプレーをする選手もいます。 骨折していても、バッターとしてホームランを打つ選手もいますが、このような様子を見ると、この精神力はどこからきているのかが大変興味深いです。 一方で、痛ましい事故や事件が発生した場合に、親が子供を守るために体を張る光景もあります。 大変悲しい出来事ではありますが、親が子供を全力で守るのは当たり前のことですが、命がかかった時に果たしてどれくらい親が子供を守る事ができるかを考えさせられます。 それほど、体を張ることは勇気がいることですし、覚悟がないと到底できません。 体を張るということの大切さを改めて感じます。

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烏の行水

【漢字】烏の行水 【読み】からすのぎょうすい 【意味】カラスは短い時間で水浴びをすることから、入浴時間がとても短い。 【例文1】睡眠時間を確保するため烏の行水で済ませた。 【例文2】見たい番組があるので烏の行水だ。 烏の行水は入浴が早くあっさりとすませるたとえとして用いられる言葉です。 自分も子どもの頃はそんな感じだったなと懐かしめる言葉でもあります。正直お風呂に毎日入る事自体が面倒で、見たいテレビやゲームを早くやりたい一心でパパっと済ませてました。また一人で入浴してるとお化けが出てくるんじゃないかと怖かったのも一因です。年の近い兄弟は自分以上に短く数分で出てくるので、いつも母親から「もう出てきたのっちゃんと洗った!?」と言われるのがお決まりフレーズでした。母親は母親で家事に掛け持ちで仕事をしていた時はやはりサッと入って忙しなく動いていたので、皆お風呂にゆっくり入るなんて事が無かったように思います。しかし年をとるにつれ自分の場合は半身浴だとか、汗腺トレーニング等健康を意識するようになってからぐんと湯船に浸かるのが長くなっていきました。今では風呂に入らずに眠るなんて事が考えられなくなっています。兄弟はスマホの動画を入浴しながら視聴するのにハマって、結果湯船にちゃんと浸かるようになりました。母は年齢と共に肩や腰痛の症状が出始め、その緩和の為に温めのお湯に10分以上入る改善方法を実戦中です。皆それぞれの理由ですが入浴に時間を掛けるようになってから洗顔や入浴剤を選ぶ楽しみも増えてリラックスタイムになっているので、湯船に浸かる文化があって良かったなと思う今日この頃です。 烏の行水を見たことがあります。 道路のくぼみに大きな水たまりがあったのです。ハシボソガラスが、ピョンと飛びはねてポチャンと入り、翼をバサバサとはばたかせて、ピョコンと出るというのを繰り返していました。 飛び去るまで十分ほど、そうやって遊んでいました。烏の行水は、結構長いものだなと感心しました。 私は長風呂で、二時間は入浴タイムがほしいです。湯船に手足を伸ばして、顔にパックをしたり、髪はトリートメントしたり、ゆっくり自分をケアしたいのです。 でも、他にやりたいことが多くて、毎日二時間入るのは難しいものです。美容や健康のためにならないなと思いながら、シャワーだけですませてしまいます。 友人の家に泊まったとき、彼女が十分で風呂場から出てきました。洗髪もしていました。客である私に気を使ったのかと思いましたが、いつもと変わらないと言うのです。 私は先にお風呂をいただいていました。借りている立場なので、三十分で早々に切り上げたのです。 入浴時間が短いとは聞いていたけど、本当に烏の行水だったとはと驚きました。 友人は美しい人で、お風呂でも特別なお手入れをしているのではないかと思っていました。お風呂場には、ドラッグストアで安く買える石鹸と、シャンプー・リンスしかありませんでした。フェイスケアも、どこでも買えるありふれたものでした。 彼女の美の秘訣は、きびきびと動くことなのかもしれません。のんびりした自分に入浴時間は真似できないので、せめて日常生活は活発に動こうと思いました。

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痒い所に手が届く

【漢字】痒い所に手が届く 【読み】かゆいところにてがとどく 【意味】細かい所まで注意してよく見る。 【例文1】彼女は痒い所にも手が届くのできっといい奥さんになれるよ。 【例文2】痒い所に手が届く彼女が欲しい。 何気ない普段の会話の中で発した「これ可愛い!」「これ欲しい!」を覚えてくれていて、クリスマスや誕生日、記念日にはきちんと買ってプレゼントしてくれます。 好きなお店の新作スイーツが出たらお土産で買ってきてくれます。 我が家の愛用の洗剤が少なくなっていたら、買い物に行った時に買ってきてくれて補充してくれています。 好んで飲むお酒が特売だったら買ってきてくれます。 ゴミが溜まってきたらまとめて出してくれます。 お米が少なくなってきたら、予約を入れてくれます。 好きな芸能人のイベント情報を教えてくれて、一緒に並んでくれます。 買い物に行った時、荷物をすすんで持ってくれます。 見たい番組を録画してくれています。 綺麗な紅葉、イルミネーション、絶景に付き合ってくれます。 いつものお店で飲みすぎてしまうと、迎えに来てくれます。 そんな痒い所に手が届く彼氏なら欲しい!と思います。 オトコは顔じゃないんです。汚くなければいいんです。顔なんて! 気が利くオトコが一番なんです。 おしゃれじゃなくてもいいし、細マッチョじゃなくてもいいんです。 おっさんでもいいんです。 とにかく気が利けばいいんです。 気が利けばモテます!オトコ!がんばれ!

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可もなく不可もなし

【漢字】可もなく不可もなし 【読み】かもなくふかもなし 【意味】特に良いわけでもなく悪くもない。普通である。 【例文1】このイベント企画は可もなく不可もなし。 【例文2】可もなく不可もない夫。 特に秀でている訳でもなく、だからと言って落第点でもないどっち付かずな状態を「可もなく不可もなし」と言います。「彼女に作るカレーは可もなく不可もなしの味だった」や「あいつの仕事は可もなく不可もなしの出来だ」など、諸手を上げて褒められない事です。出来が中途半端ではそれを評価する側も表現に困りますし、むしろ良い所を見つけて褒めたいのだけれど、そうも行かない結果がそこにあるのです。場合によっては主張がない方が都合が良いものもありはします。カレーに付け合わせる福神漬け等は、まさに可もなく不可もなし位で丁度良い一品であります。下手に旨過ぎればメインのカレーとのバランスが取れなくなりますし、程良く箸休めに食す事で付け合わせとしての、本来の役割が果たされるのだと思います。逆にメインのカレーが「可もなく不可もなし」なのは、本当に避けたい所です。全く駄目なら一から築き上げて行く道もありますが、どっちでもないとなればより良くする為の方向性を見つけるのが、かなり難しい作業になると思われます。今こうして作成する文章も、在り来たりの言葉を只並べるだけでは、誰の目にも止まる事無くどこかに埋もれて行くだけになるやもしれません。何か光る所が求められる場合は、可もなく不可もなしではあってはならないのです。 先日、仕事関係の方から「ちょっと会ってほしい人がいる」と言われました。 「なんだ、また紹介か?」 「新手の合コンの誘いか?」 「まあ、いずれにしても久しぶりだな」 などと思っていたところ、まあ、紹介は紹介でも、違う紹介でした。 わたしは職場で年配の方で、年齢的にも普段から女性社員から相談事を持ち込まれたり、アドバイスを求められたりする機会が多く、内容は仕事のことからプライベートなことまで多岐にわたります。 その時の「紹介」は隣の部署の若い女の子からのお誘いで、「やっといい感じな人ができたけど不安だから、彼がどうか会ってみて欲しい」とのことでした。 知るかよ・・・。 しかし、頼られると弱いのはわたしの悪い癖。 何より、長いこと恋愛をしていなかった子だったので、嬉しい気持ちもあり引き受けることにしました。 そして当日。若い子が好きそうなテラス席のあるダイニングレストランでした。 こんな照明じゃ顔もわかんねーよ!と思いつつご対面。 「うーん、可もなく不可もなし!」 見た目は至って普通。 お話をしても「うーんやっぱり可もなく不可もなし!」 明日意見を求められたらなんて言おう・・・ こういう時どう返事をするのが正解なんでしょうか。 結局「友人として少しお付き合いしてみたら?」と逃げました。

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蚊帳の外

【漢字】蚊帳の外 【読み】かやのそと 【意味】無視され除外される。 【例文1】夫の実家では蚊帳の外扱いだ。 【例文2】嫉妬やねたみで蚊帳の外。 学生の頃、一度だけ蚊帳の外にされたことがあります。 ある朝、いつも迎えに来て一緒に学校に行く友人がその日は来ませんでした。 友人の家に電話をすると「いつもの時間に出たよ」と。 ギリギリまで待って学校に行くと友人はもう来ており、「待ってたよーどうしたの?」と言うと俯いて向こうに行ってしまいました。 「〇子ちゃんどうしちゃったの??」と周りにいた子に話しかけるとサーっと消えてしまいました。 同じクラスの女子は誰も話をしてくれず、隣のクラスの仲良しの子のところに行くとその子も同じリアクションでした。絵に書いたような蚊帳の外でした。 なんの心当たりもなく突然どうしたのかと戸惑いつつも男子は話してくれるし、男子に仲良しもたくさんいたので男子と談笑してその日はやり過ごしていました。 異変に気付いてくれたのは仲良しだけどあまり学校に来ないくそヤンキーの男子でした。 授業中に突然その男子が「おい!お前ら〇〇となんで話さねえの?」「きったねえことしてんなよ気持ちわりぃなくそブスどもが!」 それから自然とみんな口をきいてくれるようになりました。 仲良しの子の好きな人とわたしが仲が良かったのが女子たちのカンに触ったようでした。 ヤンキーくんありがとうよ!

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鴨が葱を背負ってくる

【漢字】鴨が葱を背負ってくる 【読み】かもがねぎをしょってくる 【意味】鴨鍋などにはネギがよく合う。こちらは何もしなくても相手からのこのこやって来たと好都合な場面で使う。 【例文1】不良品を買い取ってくれてお客まで紹介してくれた。鴨が葱を背負ってくるとはこのことだ。 【例文2】お金さえ持ってると美女達が鴨が葱を背負ってくる。 神社に行くのは正月の初詣ぐらいでしたが、先月友達の付き合いで神社にお参りしにいきました。特にお祈りすることもなかったので、お金がたくさん入りますようにと願ったら、神社を出たときから、いろんなことが起きてきました。家に帰る途中、小学校時代の友人と久々に会ったときは偶然かなと思っていましたが、その次の週になると、数年ぶりに高校時代の同窓会の案内が郵送で来たりして昔の出会いが急に増えてきました。そこまでは別になんとも思わなかったのです。しかし、会社の人から盲導犬のグッズが入ったお菓子をもらったときはびっくりしました。以前コンビニで盲導犬の寄付をしたことがあって、約1年後ぐらいに回り回って自分の所に帰ってきた感じです。会社でも景気が良くなったという理由で臨時ボーナスが出たこともあり、まさに鴨が葱を背負ってくる状態でした。次々いろんなことが起きてきたので、たまに神社に行くようにすると不思議な体験をするものだなと思いました。神社に行ってご利益があるときというのは、切羽詰ってから行くよりも普段何気なく行くと、鴨が葱を背負ってくるのかもしれません。初詣しか行かない神社でしたがこれからは定期的に行こうと思います。

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亀の甲より年の功(劫)

【漢字】亀の甲より年の功(劫) 【読み】かめのこうよりとしのこう 【意味】亀の甲の価値より経験豊富な熟練者の言うことがためになる。 【例文1】大卒の新人より主婦歴50年の経験と知恵は亀の甲より年の功だ。 【例文2】祖母の知恵は亀の甲より年の功だ。 「亀の甲より年の功(劫)」とは、年長者の知恵や経験は貴重なものなので尊重すべきだという意味です。このことわざの由来は昔から亀は万年生きると言われていて、それに比べ人間は80年程しかない人生だが、その年月で培った知恵や経験は何事にも代えがたいほど価値があるものだということからきています。本来は亀の甲より年の劫と書き、この劫はきわめて長い時間を意味します。亀の甲と年の劫の「こう」の同じ音の部分を語呂合わせにしています。 例文として「亀の甲より年の功と言うだけあって祖母の言うことはいつも正しい。」といった使い方をします。 私も祖母がいて生活の知恵をよく教えてもらっています。亀の甲より年の功と言うだけあり、祖母の教えはいつも感心させられることばかりです。歳をとると若い人間より能力も低くなりはしますが、その歳月で得た経験や知恵はやはり素晴らしいものばかりです。特に今のような何事にも便利な世の中になる前からの経験なので私たちでは思い浮かばないような知恵をたくさん持っています。これからも亀の甲より年の功と言うことわざがあるように年長者の意見や知恵はしっかり聞き、それを自分の知恵として次に繋げるように吸収していきたいと思います。 「亀の甲より年の功」と言われるように、長年生きた人でないと得られない経験のようなものがあります。 若いうちからどんなに優秀で何でもできる人でも、年配者には叶わないこともあります。 長く生きていると、生きて行く知恵のようなものが身についてきます。 これはいろいろなことを経験しないと得られないことです。 高齢者になるにつれて、角が取れて正確に穏やかさが出てくるのは、いろいろな経験をした証なのではないかと思います。 若い時は体力もあるので、自分で何でもできると思いがちです。 確かに勢いだけでこなしてしまうこともあるかもしれません。 その分、数多くの失敗もしてしまいます。 失敗から学ぶことも多いので、チャレンジすることは大切だと思います。 それを何度も繰り返して、ようやく人生が少しわかりかけてきた頃、穏やかに過ごしていけるのではないかと思います。 年配者の深みのある話には説得力があるのも、こうした多くの経験を踏まえた上での話だからこそだと思います。 しかし、中には年齢だけを重ねても、中身は空っぽのままということにもなりかねません。 中身もきちんと年輪を重ねていきたいものです。 そして、年の甲にふさわしい人格を身につけて行きたいと思っています。

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神も仏もない

【漢字】神も仏もない 【読み】かみもほとけもない 【意味】苦難の中、世を嘆く言葉。 【例文1】災害で家も友人も失い神も仏もない。 【例文2】生涯独り身で神も仏もない。 神も仏もないとは世の中の無情を嘆く言葉です。 困難ばかりにぶち当たる時などに神も仏もないと嘆いたりするのではないでしょうか? 最近で言えば九州福岡での集中豪雨です。テレビでの報道しか見ていませんが、家族を失い、家も半壊、物も使い物にならず神も仏もないのかと涙ながらにインタビューに答えていた年配男性がいました。見ているだけでもいたたまれない状況でした。 犯罪に巻き込まれて命を落とすという事件もそうです。 何の落ち度もない人が殺されて一方で凶悪犯人が捕まらない、未解決事件や時効になった事件があるのは事実です。本当に神も仏もないと思いました。 会社の知り合いに災難続きの人生を送っている者がいます。30年間彼女無し、勤めていた会社をリストラされて実家に戻り今は引きこもり状態。祖母が亡くなったのをきっかけに引きこもりから抜け出そうと前に進んでいるそうです。早く職が見つかるように私も友人に声をかけて求人を聞いています。世の中は神も仏もない事ばかりではないと応援しています。

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鎌を掛ける

【漢字】鎌を掛ける 【読み】かまをかける 【意味】白状させるためにうまく誘導しながら問いかける。 【例文1】(先輩)ところで最近彼氏とはうまくいってる?(後輩)順調ですよ。(先輩)やっぱり彼氏はいたんだ。鎌を掛けてみた。 【例文2】カンニングしただろうと鎌を掛ける。 毎年、友達から誕生日にプレゼントをもらっています。私もお返しにプレゼントをしています。相手が7月、こっちが10月、なので先にプレゼントして、プレゼントが、帰って来るというのが毎年の恒例行事になっています。 友達は毎年、独り身の私に生のホールケーキを渡しています。独り身で食べきれないのに、はぁ。 で今年は本人曰く「今年はいつもと違うでえ、お楽しみにしとかいやぁ」と期待させています。 ただ本人曰く「もう購入してるで!」私の誕生日10日前なのに・・。 興味あったので、鎌を掛ける事にしました。 「〇〇、カメムシにやられてない?」と〇〇はとりあえず伏せておきます。 「大丈夫やで、〇〇は密封されているし、日も持つし・・ってなんで誕生日プレゼントが〇〇ってわかったん?」 典型的に鎌を掛ける事でわかってしまいました、事前に購入、毎年ケーキ、今年は違う=カステラ、〇〇=カステラでした。 とはいえ誕生日のプレゼントのカステラをそんな先の日に購入されて、しかもそれを本人にいってバレるのはどうやねんとその友達に突っ込みをいれたくなりますが。毎年プレゼントをくれる友達はとても貴重なので大切にはしたいと思います、鎌を掛けると弱い馬鹿正直な人やけど。

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果報は寝て待て

【漢字】果報は寝て待て 【読み】かほうはねてまて 【意味】努力してやるべき事をしたらあとは落ち着いて結果を待つのがよい。 【例文1】高校受験の合否は果報は寝て待て。 【例文2】採用の合否は果報は寝て待て。 「果報は寝て待て」という言葉の意味は、何もしないで寝ていれば良いことがやってくるということではなく、やるべきことはやって、良い時期が来るまで待てというような意味のようです。 確かに何事も最善を尽くすことは大事なことです。 しかし、さらに先のことを案じて、あれこれ考えすぎることは良くないのだと思います。 不安は先のことを考えすぎると、余計に大きくなってしまうものです。 日々、悔いの残らないように、一生懸命にやっていれば、いずれ好機がやってくると思って、ある意味楽観的に構えていたほうが良いのかもしれません。 好機も求めすぎると、それはそれで単なる欲になってしまいます。 欲が強すぎると人生に失敗してしまうかもしれません。 無欲でいることも人生を成功させるためには、時には必要なのかもしれません。 オリンピック選手でメダル獲得を目指して頑張っていても、思うような結果が残せないこともあります。 しかし、ベストを尽くした選手には笑顔があります。 逆にメダルが取れてもベストを尽くせないと、心からの満足感を得ることができないのかもしれません。 結果は大切なことですが、やはりその前にベストを尽くせたかどうかが重要なのではないかと思います。 果報は寝てまて、ということわざがあります。私は寝ていたら勝手にいいことがやってくるという意味と思い込んでいました。 とどのつまり、寝たきりでもいいことがやってくるみたいな甘い考えと思い込んでいました。 しかし、そもそも果報て何?と検索してして見て果報は寝てまての意味を私が勘違いしていたので恥ずかしいと思いました。 果報、この言葉は先に行われていたいい事の行動の答え、結果の報いという意味です。因みに悪い行動の答えは因果といいます。 つまり、果報は寝てまては寝ていたら勝手ににいい事がやってくるのでは無く、寝る前にいい事をしっかりして、それがすぐにいい事にならなくても寝ていたら果報としてやってくるという意味です。 最近、日頃の苦労の割に報われてないなぁと泣きを入れる事が多いです、しかし、自分の周りにはもっと苦労している人がいて自分は甘いなあとも思いながら日々を過ごしています。 そんな時は自分が頑張っているからいつか果報が来る、だからしっかり睡眠をとる、しっかり睡眠をとることでまたいい気分で日々を過ごして、いい気分で日々を過ごすといい行動もする、いい行動をしたら果報がいつか・・、この繰り返しが人生なのかなあと思いながら果報は寝て待てを考えでいます。

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壁に耳あり障子に目あり

【漢字】壁に耳あり障子に目あり 【読み】かべにみみありしょうじにめあり 【意味】どこかで誰かが見たり聞いたりしているかもしれない。秘密は漏れやすいという教え。 【例文1】壁に耳あり障子に目ありで上司の悪口を言ってたらバレた。 【例文2】男女間の噂は壁に耳あり障子に目あり。 私が子どもの頃、家にことわざカルタがありました。 その中で「壁に耳あり障子に目あり」という言葉があり、この時にカルタ遊びをしながら覚えた記憶があります。 ことわざカルタは絵があるので、言葉をイメージで覚えやすかったのも良かったと思います。 実際の社会生活の中でも、この言葉を実体験することがあります。 私は学校を卒業して最初に勤務した会社では、時々失言がありました。 同僚と上司の悪口を言っている時に、気がついたら後ろにその上司が居たことがありました。 私からはその上司が見えなかったのですが、他の同僚からは見えていたので、先に会話から外れていたようでした。 私は上司の悪口を言うのに調子が乗ってきてしまい、上司や他の人の状況を読み取ることができませんでした。 この時私は、「壁に耳あり障子に目あり」の言葉を思い出し、人の悪口を言うのは良くないと反省しました。 それからは常に周りの状況を確認しながら、人と会話をするようになりました。 悪口を言う人は別の場所で、他の人から自分の悪口を言われるようです。 やはり、人の悪口を言うことはお互いの気分が良いものではありません。 「壁に耳あり障子に目あり」の言葉通り、人に聞かれてまずいことは、極力周りに気をつけることが大事だと思います。 個人情報と言うのは、赤の他人に知られないようにしなければいけません。 でないと、後悔する事に成りかねません。 インターネットを使っていると、個人情報を打ち込む事が良くあります。 大事なクレジットカードの番号やネット銀行の暗証番号を打ち込む事があると思います。 この様な大事な個人情報を打ち込む時には、十分注意をしなければいけません。 あなたのまわりで、その情報を見ている人がいないとも限らないのです。 一人でいるから大丈夫と考えるのも良くありません。 個人情報を打ち込もうとしているサイトは、本物とは限りません。 悪意を持った人間が、本物のサイトに似せて作ったものかもしれないのです。 なのでそうではないと言う事をちゃんと確認してから、個人情報を打ち込むようにすべきです。 インターネット上には、個人情報を盗み取ろうと考える輩がたくさん居ます。 ですからこれでもかと注意するに越したことはないのです。 また個人情報が書かれた書類などを、そのまま捨てる方がいますが、これも止めるべきです。 どこで誰があなたの個人情報を狙っているか分かりませんから、うかつに個人情報が書かれたものを捨てるべきではありません。 いつでも壁に耳あり障子に目ありだと思い、個人情報の扱いに十分気を付けるべきです。 「壁に耳あり障子に目あり」という言葉は、隠し事をしようとしても、どこで誰が聞いたり、見たりしているか分からないという意味で、秘密は漏れやすい例えで用いられます。 この言葉は本当に日常的な教訓として常に心に刻んでおくべき言葉だと感じています。 高校の同級生だったAさんと仕事の同僚であるBさんは全く無関係に見えますが、その二人がまた違う筋から繋がっていたりして、どこで誰が知り合いであるか分かりません。 世の中狭いね、と言われますが、まさにその通りです。 全く知らない人の話だからとAさんにした相談がふとしたことからBさんに漏れる、ということもありえないことではありません。 また、ふとレストランなどでここだけの話、と他には言えないような話をしていたとしても、後ろの席の人が知り合いでないとは限りませんし、もしかしたら知らない人でも、その人には共通の友人がいて、たまたま出た名前からバレてしまうかもしれないのです。 ネットが普及したことで、どんどんプライバシーの壁が薄くなっているのが現状なので、取り扱いには注意が必要です。 私達も気を付ける必要がありますが、きっと芸能人の人はパパラッチなどどこに潜んでいるのかわからないので、毎日緊張感のあるプライベートを送っているんだろうなと考えました。

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株を守りて兎を待つ

【漢字】株を守りて兎を待つ 【読み】かぶをまもりてうさぎをまつ 【意味】農夫が農作業をしているとウサギが切り株に激突して獲物を簡単に捕らえた。次の日からずっと切り株を見張っていたが、二度とウサギが激突する事はなく村中の笑い者となった話である。偶然の幸運をあてにする愚かさをいう。 【例文1】株を守りて兎を待ってても幸運は続かない。 【例文2】株を守りて兎を待つのは1回だけ。 【例文3】次もうまくいくとは限らない。株を守りて兎を待つだ。 魚釣りをしていると株を守りて兎を待つになることがあって、魚といえども兎と同じような状況になるんだなと思うことがあります。最初は爆釣で調子が良くも同じ場所でずっと釣っているとそのうち釣れなくなってきます。勘のいい人なら株を守りて兎を待つを避けることはできますが、経験の浅い人だと日が暮れるまでずっと同じ場所で釣りをすることが多いのです。一時的に釣れたものの、その後はさっぱり釣れないといったことが起こる原因としては潮の流れが変わったり、水温の変化によって魚がいなくなります。海だとクラゲが来ることによって、魚が釣れにくくなるといったこともあります。会社でも新人の営業マンが株を守りて兎を待つをやらかします。最初のうちは親切に対応して商品を買ってくれても、二回目となるとあざとさが出てくるので、お客としてはもういいかなという心境になってきます。最初に商品を買ってくれたのは付き合いだったかもしれませんし、純粋な気持ちが伝わって買ってくれたのかもしれません。二回も続けて同じ営業マンから買うのは信頼があるときです。株を守りて兎を待つの状態にならないようにするには、しばらく間を空けてほとぼりが冷めたころ、再チャレンジすることで成功していくと思われます。

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兜を脱ぐ

【漢字】兜を脱ぐ 【読み】かぶとをぬぐ 【意味】戦で負けると兜を脱ぐことから、相手が格上で負けを認める。 【例文1】恋敵が3高だと知り兜を脱ぐ。 【例文2】学力の差が歴然で兜を脱ぐ。 【例文3】営業成績が振るわず兜を脱ぐ。 競っていた相手に負けを認めることを兜を脱ぐといいます。 私も相手や状況を見て判断して兜を脱いできました。 学生時代、クラスに美人で頭が良い生徒がいました。自分は割と頭はよかったのですが、容姿に自信がありませんでした。男子生徒はみんな彼女に想いを寄せていましたが、隣町の男子高校にモデル並みの慎重でかっこいい彼氏がいると噂を聞いたので、あっさり兜を脱ぎました。もっとも彼女のことが諦めきれない友人は友達でもいいからと何度も連絡先を聞いていましたが、やはりだめでした。しかしその勇気はどこからくるのかとてもうらやましかったです。 私はかなわないと思ったら、突き進むタイプではないのです。無駄に努力する事が嫌いなのです。私にはわたしに合うものがあると言い聞かせて今まで過ごしてきています。不自由になったことは一度もありません。むしろ手っとり早く成功を収めています。わたしはこのままずっと努力も苦労もせず、今に合うことだけに満足して生きていくタイプなんだと思います。一方、弟と言えば、何にでも突き進んでいくタイプです。格上だとすると逆に燃えてくると言っています。諦めない精神は感心します。兄弟でも全く正反対の性格ですが、家では衝突はありません。

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禍福は糾える縄の如し

【漢字】禍福は糾える縄の如し 【読み】かふくはあざなえるなわのごとし 【意味】悪い事と良い事はより合わせた縄のように交互に起こるもの。 【例文1】子育ては大変だったが、成人して楽になった。禍福は糾える縄の如しで幸せ。 【例文2】反抗期で大変だったが、今は可愛い孫達に囲まれ禍福は糾える縄の如しで幸せ。 【例文3】病気が完治して禍福は糾える縄の如し。 自分の人生に嫌気がさして「自分は不幸な人生だ」と感じている人もいるかもしれません。しかしそんなことは無いのではありませんか。禍福は糾える縄の如しとも言うように、幸福と不幸は交互にやってくるものだと思います。 もしもあなたが「どうしてあの人はいつも楽しそうで、幸せそうな人生を送っているんだろう」と妬んでいる人がいたとします。ですが本当にその人は、幸せだけを享受している人生を歩んでいるのでしょうか。自分の知らないところでは、予想だにしない不幸に見舞われている可能性だってあります。ひょっとするとその人は、過去にとんでもない事件に巻き込まれたことがあるかもしれませんし、これからそういった事件に見舞われる可能性だって、無きにしも非ずではないでしょうか。 親しい友人同士なら、お互いに悩みを相談したりしていて、お互いの幸福も不幸も知っているでしょう。けれど少しだけ距離感の遠い友人ですと、お互いの悩みを聞いたりなどはしないので、相手の不幸な面は知らず、幸福な面ばかりが目についてしまうかもしれません。それに人によっては、わざわざ自分の不幸を打ち明けない人もいます。幸せそうな人生を送っている人であっても、きっとどこかで大変な目に遭っているはずです。幸せそうな人を妬んだり、自分は不幸だと嘆くよりも「みんなに幸せなことも大変なこともある」と考えた方が、気も楽になるように思えます。

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株が上がる

【漢字】株が上がる 【読み】かぶがあがる 【意味】評価が上がる。評判が良くなる。 【例文1】人助けをしたので社内での株が上がった。 【例文2】痩せてかっこよくなったと株が上がる。 【例文3】ダイエットして綺麗になったと株が上がる。 我が社にはいわゆるお局様がいます。皆さん優しくて穏やかな方ばかりなのですが、一人だけ本当にドラマの世界から出てきたようなお局様がいるんです。男性社員にもほどほど厳しいですが、若い女性社員はまさに目の敵にされています。私も昔はその一人でした。基本的に仕事に対してとても厳しい方なので、そういう目線で厳しくしているんだろうなぁというのはわかるのですが、女性に対してだけ極端に厳しいのはすごく嫌でしたね。後は、30を過ぎてから結婚していない女性社員には優しかったり。 正直なところ、みんななんとなくこのお局様のことが苦手だったのですが、先日株が上がる出来事がありました。というのも、取引先からの無理な変更を営業が受け付けてしまったわけです。もちろん人手が足りず、大混乱。他の部署からもたくさん応援が出ていました。私もお局様も部署は違うのですが、そのお手伝いに行っていたわけです。 その時の、お局様の仕事の早いこと早いこと。それでいて、いつもの嫌味も封印してひたすら集中して仕事をしています。そういえば、ここ数年は部署も違うので見ていませんでしたが、元々の仕事はすごく早いんですよね。普段は少々サボリ気味ではあるのですが、こういう時は頼りになるなと思いました。私のような人が他にも何人かいて、最近ではお局様の株は急上昇です。

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金持ち喧嘩せず

【漢字】金持ち喧嘩せず 【読み】かねもちけんかせず 【意味】お金持ちは心にも余裕があるため、些細な事での争いはしない。また揉め事に巻き込まれても向かっていかず、法的措置で解決もできるので喧嘩などしないという意味。 【例文1】いちゃもんつけられてもここは大人の対応しよう。金持ち喧嘩せずだ。 【例文2】賢明な上、紳士で金持ち喧嘩せずだ。 【例文3】争い事に巻き込まれるのはゴメンだ、金持ち喧嘩せず。 「金持ち喧嘩せず」という言葉は色々な背景があると考えられています。 金持ちは喧嘩をすると損をすると思っているため、立場を悪くしないためにも、争いを避けるといった意味が一般的とされていますが、他にも色々な仮説が囁かれています。 その一つが、収入に余裕がある分、感情を荒らげることが少なく、そもそも喧嘩に繋がることが少ない、という性格からことわざに繋がったという説です。 確かにお金が余裕がない時というのはそのことばかり考えてしまって、ピリピリとしてしまい、些細なことにも多感になってしまいますよね。 これを聞いた時になんだか納得してしまいました。 また、逆説的な意味も説得力のあるものでした。 それは喧嘩をしないからこそ、金持ちになれた、という説です。 具体的に言うと、喧嘩をしない穏やかな人だからこそ、仕事でも上手く立ち回ることができ、スムーズに業務を進めることで出世にも繋がったということなのです。 それを聞いて、私の周りで金欠だと叫んでいる人は、周囲への当たりが強い人が多いなと思い、なんだか理由がしっくりくるものがありました。 お金持ちになるためには、普段の自分の性格から見直してみると、損をすることも少なくなるのではないか、と、習慣付けてみようと思うきっかけになりました。 『金持ち喧嘩せず』ということわざをご存知でしょうか。端的に説明しますと「喧嘩をすれば損が発生するため、お金持ちは喧嘩をしない」ということです。しかし具体的に、どんな損があるのでしょう。 まず考えられるのが『人間性が低いと見られること』です。常に誰かと喧嘩をしているような人は「人として問題がありそうだ」と見られることが多いでしょう。他者からの評価が下がってしまうのは『損』だと言えるのではないでしょうか。 次に『金銭的な損失が発生する恐れがあること』です。たとえば最初は口喧嘩だったものの、エスカレートしていつの間にか暴力をふるってしまって相手をケガさせてしまったら、相手への慰謝料が発生します。これは『損』だと言えるでしょう。 最後に『時間がなくなること』です。時は金なり、ともいうように、時間はお金と同じくらいの価値があります。失くしたお金は工面することはできますが、過ぎ去った時間はもう戻ってきませんからね。時間という大事なものを喧嘩にあてがうのは『損』だと考えられます。 きっと考えれば考えるほど、様々な『損』が出てくることでしょう。ですがそれを考えている時間を、他のことに使っても良いかもしれません。しかしなんにせよ、喧嘩はしないのが一番ですね。 金持ち喧嘩せずと言いますが、金持ちも喧嘩すると思います。 大塚家具のあの親子喧嘩。大塚家具なんてあんなに高い家具ばかり売ってるんだからきっと創業者一族もお金持ちなはずです。収益は少なくとも、資産はものすごい持ってるはずです。 でもあのような壮大な親子喧嘩を繰り広げてくれました。金持ちも喧嘩します。 企業の後継者争いだけではありません。 金持ちが喧嘩しないのであれば、三国志も江戸時代大奥の歴史も変わってしまいます。 金持ちにも短気な人もいれば余裕がない人もいるし、欲深い人も沢山います。 また貧乏にも穏やかな人もいればゆとりがあるひともいるし、現状に満足な人もいるはずです。 金持ちだからどうとか、貧乏だからどうではないと思います。 わたしの親戚が亡くなった時。 親戚のおっちゃんは会社を経営していて、不動産も複数所有しており、相続で散々揉めていました。 見たことのないような親戚もその代理人もたくさん出てきました。 もう十分お金持ちなのにお金持ちでももっとお金が欲しいもんなんだなぁと子供ながらに世知辛い思い出です。 ちなみにわたしたちには相続権はなく、その争いを遠目で見守っていました。 結果、誰も幸せになっていません。

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金は天下の回りもの

【漢字】金は天下の回りもの 【読み】かねはてんかのまわりもの 【意味】通貨は一箇所ばかりに留まるだけでなく世界中を回って動く。いつか自分のところにも回ってくるだろうと励ましの言葉。 【例文1】金は天下の回りものだから、景気よく使わなくちゃ。 【例文2】金は天下の回りもと言って使う事に意味がある。 【例文3】ジャンジャン使おう。金は天下の回りものだ。 金は天下の回りものと言うことわざは頑張っていれないつか自分のところにもお金が回ってくるという意味です。だいたい金がない者に対して悲観していう言葉です。そんな経験したくもないし、言われたくはないものですね。 実際金は天下の回りものというが、現実は特定所だけを行ったり来たりして全ての所に行き届いていないようです。 私の所にも少ししか届いておらず、親子3人節約生活をしております。 会社は利益をどんなに出しても、従業員に還元してはくれません。ボーナスだって1円も出ません。一度だけ機嫌がよくパートの従業員に寸志程度の5万円出ました。その時は5万円でもありがたかったですが、翌年は売上げが落ちて自営のたくわえにも必要だからといって一人解雇されました。 経費も全く融通が利きません。年に2度の歓迎会・忘年会も質が落ち、しまいには歓迎会がなくなり翌年には忘年会すらなくなりました。従業員の事も考えて欲しいものです。 従業員があってこそ成り立っているのですから、従業員の事をもっと大事にしてくれれば私たちだってもっと貢献したいと営業なんかをがんばれると思うのに今じゃやる気すらありません。家計のひもはますます固くなる一方です。 いつまでたっても、金は天下の回りものが現実のものとなる事はないと思います。

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金の切れ目が縁の切れ目

【漢字】金の切れ目が縁の切れ目 【読み】かねのきれめがえんのきれめ 【意味】交友関係がなくなる。金がある時はみんな寄ってちやほやされるが、金がなくなると誰も寄り付かなくなるという意味。 【例文1】プレゼントの回数が段々減って、しまいにはなくなった。金の切れ目が縁の切れ目だ。 【例文2】お金がなくなると連絡も途絶えて金の切れ目が縁の切れ目だ。 【例文3】金の切れ目が縁の切れ目で別れの時が来た。 金の切れ目が縁の切れ目とは金があるうちはみんなが寄ってくるけど無くなってくるとだれも寄り付かなくなるといった意味です。悲しいですね。 容姿に自信のない私も、これまでいつも金で物を言わせていました。 それも長続きせず、いつも短期間で交流が終わってしまうのです。 女性はお目当てのものが入ると金の切れ目が縁の切れ目のようです。 それでまた女性をつなぎとめる手段として、お金を使うほかありません。 女性に好意を持ってもらうためにもプレゼントをしたり食事に誘うのです。 職場で気になる女性と友達になりたくて少し見栄を張った話しをしました。それからが大変です。夜間、コンビニでバイトができることろを探し、得たお金は意中の彼女に貢ぎます。喜ぶ顔が見たいのです。あわよくばお付き合いもしたいです。食事をしてプレゼントをしての繰り返しです。いつの頃かそういえばそういう男性を貢ぐクンということが流行りましたね。今では死語ですが、、笑笑 生活もきつく真実を話してしまいたいところではありますが、また金の切れ目が縁の切れ目になる事は間違いないだろう。

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金に目がくらむ

【漢字】金に目がくらむ 【読み】かねにめがくらむ 【意味】金欲しさに悪事の誘いに乗る。 【例文1】金に目がくらんでオレオレ詐欺に加担する。 【例文2】金に目がくらんで脅迫する。 【例文3】遺産の金に目がくらむ。 私は2時間ドラマがとても好きで、夕方などのBSでしている2時間ドラマをしょっちゅう見ています。 2時間ドラマの犯人の特徴として、主犯は最近、殺された方の理不尽な行動にさいなまれて仕方なく殺すと言う犯人が多いです。憎めない犯人というものでしょうか。最後はお涙頂戴で終わりになります。 でその主犯に使われる人とかその主犯を脅すような人は大体2時間ドラマの後半の最初(ドラマ時間にして、65分後)で殺されてしまうと言うパターンが多いです。 使われる人は主犯の人に頼まれて人を殺します、主犯の人から依頼金をもらいそのお金に目がくらんで殺して、でも殺されるという残念な役割。一例としてはネットで主犯が依頼して殺させる(足がつきにくい、他人が殺してるから)。でなぜか主犯と殺した人の接点がバレて・・。という流れ。 脅す人はだいたいカメラマンとか、新聞記者とか、こっちも金に目がくらんでというよりはそれを脅しに金をごっそり、ついでに主犯の身体も(主犯が女性として)。で殺される。 脅す人パターンも警察に通報しないのは金に目がくらんで、が最大の理由と言えます。 最近の2時間ドラマのパターンがわかると違った見方ができるのでそれはそれで楽しんで見ております。

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金に糸目を付けない

【漢字】金に糸目を付けない 【読み】かねにいとめをつけない 【意味】金を惜しみなくどんどん使う。 【例文1】モテる男は金に糸目を付けない。 【例文2】稼ぎがよく金に糸目を付けない。 【例文3】子どもの教育資金には糸目を付けない。 わたしの好きなプロ野球球団は金満球団だと言われ、アンチが多いです。 確かに他の11球団と比べると比にならないぐらいお金持ちなのかもしれません。ありがたいことに。 他の球団の主力クラスの選手がFA宣言をした時、欲しい選手には他の球団よりも多い金額を提示しているのかもしれません。 でもそれのなにがいけないのですか? 誰もがそうでしょう?転職する時、少しでもいい条件のところに転職したいと思うのは当然だし、お金だけではないと思う選手もいるはずです。 全てがマッチングして移籍となるわけなので、叩くならお金で選んだ選手を叩くべきだし、まあ選手にも生活があるので叩かれる覚えはないとは思います。 選手はファンのために生きているわけではないので。 わたしの贔屓球団もまた、金に糸目を付けないわけではありません。 その選手に相応しいと思う金額を提示しているのであり、その査定の基準が相場より少し高いだけなのです。 主力がどんどん抜けていく某球団はどうしてああも主力クラスの選手が毎年出ていってしまうのか、お金だけの問題なのでしょうか。 とはいえ、わたしの贔屓球団もちょいちょい選手が出ていきます。 なのでお金だけが原動力ではないはずです。 他にも不満などがあるのだと思います。

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金が物を言う

【漢字】金が物を言う 【読み】かねがものをいう 【意味】金の力で解決する。 【例文1】選挙では金が物を言う。 【例文2】金が物を言う世の中だ。 【例文3】結局何でも金が物を言う。 日本は、というよりも資本主義という形態をとっているほとんどの国は「金がものを言う社会」であると言えるだろう。資本主義の性質からすればある程度仕方ない気もする。頑張った人がよりお金をもらうと言う仕組み自体も間違っているとは思わない。しかしそれは違うのでは、と思うことも多々ある。 たとえば日本では、議員になるのに多額の金が必要だ。衆議院選挙に小選挙区で立候補するためには、300万円の供託金が必要で、場合によっては没収されることもある。当然、選挙にかかる金はそれだけでなく、選挙運動にかかる金を合計すれば、莫大な金が必要なことがわかるだろう。 立ち止まって考えてみるとこのような状況は非常におかしいのではないだろうか。国を良くして行くためには国の中で優秀な人たちが政治家として活動していくべきである。しかし、選挙や、立候補にこんなにも金が必要であれば、金持ちだけが議員になり、特別金持ちというわけではないが、能力があるという人が議員になれないのである。 このような金がものを言うような仕組みを変えていかなければ日本はいい方向に進んで行くことはないだろう。 能力さえあれば誰でも立候補できるような仕組みを作れば、今よりも選挙や政治に期待が持てるだろう。 お金で買えない物があると言いますが、やはり世の中を見渡してみるとたいていのものはお金で買うシステムとなっています。お金があれば出来ることの幅も増えますし、お金持ちは異性にモてたり、人としても高待遇が望めます。子供の頃を思い返してみると、子供の世界も大人にはわからない複雑な関係性があったなとしみじみ思います。渡しの場合その上にいるのがお小遣いの多い子供という図式でした。要するに金がものを言う小さな世界でした。 私の家は貧乏では無いですが裕福でもく、何より親が厳しかったので、お小遣いが他の友達より少なく、変えるお菓子は限られていました。それに比べ裕福な家庭はお金があるぶん変えるものも違いますし、何より友達にお菓子を分けてあげることが出来るので、人気物でした。 幼いながらも、お金を持っている人のほうがスタートの段階で一歩も二歩も前にいるのだなとしみじみ感じたのは今でも記憶に新しいです。 もちろん人柄や運動できるなどで挽回できることは沢山あるとは思いますが、何も努力しなくても親の力で人気者になれるのは子供の世界ならではだなと思います。現在おとなになりこの図式はより濃くなり、運動神経なんてものは全く関係なく、お金を持っている人を少し上に見てしまうので嫌な世の中だなとつくづく感じます。

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蟹は甲羅に似せて穴を掘る

【漢字】蟹は甲羅に似せて穴を掘る 【読み】かにはこうらににせてあなをほる 【意味】カニは自分の甲羅に合わせて穴を掘るたとえから身分に応じた考えや行動を取る。 【例文1】職探しはレベルに応じて甲羅に似せて穴を掘る。 【例文2】結婚相手は蟹は甲羅に似せて穴を掘る。 【例文3】マイホームの間取りは蟹は甲羅に似せて穴を掘る。 知らない故事やことわざってたくさんありますね。 蟹は甲羅に似せて穴を掘るという言葉を30年近く生きて初めて知りました。 蟹は、大きければ大きいなりに、小さければ小さいなりに、それぞれ自分の体に合った穴を掘って住む穴を作ることから、人間も自分の身分や力量に応じた言動をするという意味らしいです。 そう言われれば、なんかイメージが湧いて分かりやすい言葉ですね。 人間って人との関係の中でお互いに意識しようが無意識だろうが、自分の立ち位置とかキャラクターというのを図りながら行動したりしていますよね。 でもあるとき、なんか色々違和感を覚えるときが来るんですよね。 それって、自分のステージが変わる時期で、一皮むけるとかステップアップのタイミングで、いわゆる人生の岐路っていうのがありますよね。 どんなに仲良くしていた人でも、嫌いになったわけじゃないんだけど、なんかしっくりこないって時ありますよね。 そういう時、私は人情とか恩とかは横に置いて無理にその人たちとは会わないようにします。 もちろん、感謝とか好きって気持ちはあるのですが、お別れの時期というのは仕方がないと思っています。 縁があればまた会うということもあるので、それも楽しみにとっておくのです。 そうすると、古い縁に感謝して手放すと新しいご縁というのが出来て、違う展開が始まるんですよね。 なので、私はお別れとか卒業って悪いものじゃないなと思っています。

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蟹の横ばい

【漢字】蟹の横ばい 【読み】かにのよこばい 【意味】他人には不自由に見えても当人には適している。 【例文1】鍛えるため10階まで毎日階段で上り下りするのは蟹の横ばいに見える。 【例文2】郊外に家を建てて3時間の通勤時間は蟹の横ばいにも思える。 【例文3】他人の行動は蟹の横ばいだ。 最近、友達の生き方に嫉妬をしています。その友達とはとある事情で同じ仕事の同僚です。 仕事の作業の一つに台車を運ぶ仕事があります。台車の中には使用済みのシーツを倉庫に運んで保管、後日業者にクリーニングしてもらいます。 友達は台車を運ぶのは人生で初めてらしく、本来の運び方とはなんか異なりとにかくぎこちなく運んでいます。その運び方だと普通の人とは異なり、はたから見てると人(病院内なのでたまに患者、スタッフが通行している)にぶつかるのでは・・とハラハラして見ています。 「その運び方、直した方がいいよ」っと度々アドバイスしているのですが・・いった最初は直して運んでいますが、直ぐにもとのぎこちない運び方に戻ってしまいます。 その様子は蟹に真っ直ぐ歩かせようとして最初は真っ直ぐ歩いていますが、次第に横ばいに歩いてしまう。そんな感覚です。 蟹の横ばいとは、はたから見ると明らかに違和感がある行動と思っても本人にとってはそれが正しいという意味です。 私の友達は他の行動にも周りには理解されないのでは?的な行動をしていますが、本人にとってはそれがそれで上手く人生を乗り切っているのでそれはそれで羨ましいと思っています。

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鼎の軽重を問う

【漢字】鼎の軽重を問う 【読み】かなえのけいちょうをとう 【意味】古代中国で使われた三本足の鉄の窯で王室の象徴である。楚の莊王が帝位を狙って周に神器として伝えられる鼎の大小、軽いか重いかを尋ねた。周の徳が衰えたとはいえ、天命はまだ改まっては おらぬ。鼎の軽重を他人が問うべきではないと言い放った。つまり権威はあるが、実力はない。また地位を奪おうとすること。 【例文1】名ばかりのごう慢な経営者は鼎の軽重を問われる。 【例文2】御曹司であるがゆえに鼎の軽重を問う。 【例文3】後継ぎで鼎の軽重を問う。 私は恥ずかしながら鼎の軽重を問う、という言葉を知りませんでした。 そもそも「鼎」の読み方が「かなえ」であることすら知らなかったので、自分の知識を深めようと思って、意味を調べてみました。 鼎とは元々食べ物を煮たりする三本足の器という意味や、王位を表す言葉だと知りました。 「鼎の軽重を問う」は中国の故事から由来している言葉ですが、権力者の権威や実力を疑うこと、また、代わりに権威や地位を奪おうとすることの例えという意味があります。 しかし、この言葉は今の日本にとって、切り離せない言葉であると感じました。 というのも権力者、つまり政界の関係者の不祥事が相次いでいるのが現状です。 有言実行しない、不倫問題、突然作った新党など、問題は尽きません。 そのため、この人達に任せていて本当に大丈夫なのかという不安を拭い去ることはできませんし、なんだか国民を舐めているのかと思うような行動は目に余ります。 国民が不安から抗議を訴えるのも当然のことのように思いますし、先日行われた選挙で無効票が多かったのも、国民からの抗議の意と捉えるのが妥当な考えでしょう。 まさに鼎の軽重を問われていると言えます。 最近知った言葉ではありますが、なんだかタイムリーなネタだなと感じました。

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門松は冥土の旅の一里塚

【漢字】門松は冥土の旅の一里塚 【読み】かどまつはめいどのいちりづか 【意味】めでたい正月には門松を飾るけれど、人生の終わりにまた少し近づいている事でもある。 【例文1】門松は冥土の旅の一里塚だが、ひ孫を見るために長生きする。 【例文2】門松は冥土の旅の一里塚と言わず、残りの人生謳歌する。 【例文3】独り身で門松は冥土の旅の一里塚は不安だ。 門松は冥土の旅の一里塚は正月に例えられる諺です。 一人ひとりに当てはめると誕生日になるのではないかと思います。子どものころは友達や親から誕生日を祝ってもらっていましたが、大人になるとだんだんと門松は冥土の旅の一里塚の思いで、誕生日を迎えるのが嫌になってきます。鏡を見てもしわが増えるたびに門松は冥土の旅の一里塚を思い立たせてくれます。そもそもこの諺はどこから来たのか調べてみると、一休さんからだそうです。狂雲集という詩集に出てくる諺で、老いが近づいてあの世に一歩近づいたよという意味が込められている教えです。若いときはあの世に旅立つなんてあまり気にしませんが、ある程度の年齢になると死が近づいてくるので、門松は冥土の旅の一里塚を毎年気にするようになってきます。しかし、あまり気にしすぎてもかえって辛くなるだけなので、健康でいられれば老いてきてもいいんだと思うようにしています。ニュースなどを見ると昭和の俳優が亡くなっていくのを見て、門松は冥土の旅の一里塚を過ぎたんだなと思ったりもして悲しい気持ちになります。よく永遠の二十歳だとか言う人がいますが、門松は冥土の旅の一里塚を迎えても気持ちだけは若く持ちたいものです。

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角が取れる

【漢字】角が取れる 【読み】かどがとれる 【意味】性格が穏やかになる。 【例文1】結婚して角が取れる。 【例文2】彼は昔、地元で有名な番長だったのに子どもが生まれて角が取れる。 【例文3】母親になって角が取れる。 芸能人でも一般人でも言えることですが、年齢を重ねるにつれて角が取れて丸くなった人が多いように思います。 若いころは、刺々しかったり短気だったりと気難しい性格だったのに、年をとったら穏やかになり同じ人とは思えないくらい変わった人もいます。 やはりそれは長い人生の中で色々なことを経験し、人に揉まれることで角が取れるのでしょう。 若いころは嫌いだと思っていた人でも、年をとって丸くなった人を見ると妙に好感度が増すものです。 きっと嫌なところをたくさん見てきた分、そのギャップで余計に良い人に見えるのだと思いますが、それでも何だか和やかな気分になります。 そのような年配の人たちを見て、自分もあんな風に角が取れる年のとりかたをしてみたいと思う今日この頃です。 私は、我が強く気に入らないことがあれば顔や態度に表してしまいがちで、直さなければとはわかっているのですが、なかなか直せません。 中には、年齢を重なるごとに頑固で気難しい性格になる人もいるため、自分もそんな風にならないように心がけなくては…。 優しい人間になるためには、やはり人のために何か役に立つような生き方をしたいと思いますね。 たまに出掛け先で困っているお年寄りに親切にすると心が洗われる気分になりますが、きっとそのようなことの積み重ねなのかもしれません。 私の父親は若い時はとても短気で、猛烈に怒るタイプでした。母親ともいつも喧嘩をしていた覚えがあります。しかし今ではいわゆる角が取れる人間になったと思います。それは歳をとったせいかも知れません。今では70半ばに差し掛かり最近では仏教の本を読みあさっています。いわゆる角が取れて丸くなったようです。子供そっちのけで働いてきた父親ですが最近ではメールを送ってきたり電話を入れてきたりしてくれます。昔は大酒のみの暴力的な父親だったのに本当に角が取れるにピッタリの人間になりました。人間は節目があると思います。その節目は人生のどこで来るかわかりません。その節目が来たら人間的、精神的に変わっていくのではないでしょうか。父親を見ていたらそう思います。私も、学生時代はちゃらんぽらんな人間でした。卒業しても定職がなかなか見つからず30歳位までは自分の道を決めきらずにいました。角がたって攻撃的な精神不安定な人間だったような気がします。しかし今は50前にして若いころのように攻撃的な様相は影を潜めています。人間的に成長したのか。角が取れる状態になったのか分かりませんが、若い頃のようなエネルギッシュさがなくなったのかなとさえ思います。 一般的に年を取ると、角が取れると言います。 つまり若い頃はとげとげしい物言いをしていた人が、年を取ると柔らかい物言いに変わると言う事です。 確かに世の中のお年寄りを見ていると、柔らかい物言いをする人が多いです。 若い頃は知りませんが、若い頃にとげとげしい物言いをしていた人も、年を取ってからは柔らかい物言いに変わったのだと思われます。 ですがお年寄りと言えども、皆角が取れるとは限りません。 私の身近に一人のお年寄りがいるのですが、そのお年寄りは物言いがとてもとげとげしいです。 ちょっとでも気に入らない事があると、直ぐに怒鳴り散らし、自分の思う通りにさせようとします。 いわゆる頑固ジジイと呼ばれる人で、近くにいると厄介なお年寄りの一人です。 お年寄りは寂しさから、物言いがとげとげしくなる人がいます。 若い頃は子供たちと一緒に楽しく過ごしていたのに、子どもたちが独り立ちして、自分一人になってしまうと、どうしても寂しさを感じてしまうのだと思われます。 ですからこのような頑固ジジイと呼ばれるお年寄りも、寂しさを解消してあげたら、他のお年寄りと同様に、角が取れると思われるのです。 なので私は頑固ジジイを敬遠せずに、ちゃんと付き合ってあげているのです。

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角が立つ

【漢字】角が立つ 【読み】かどがたつ 【意味】理屈な言動で人間関係が不仲になる。 【例文1】角が立つ言い方ばかりして孤立する。 【例文2】角が立つ発言で不信感を抱く。 【例文3】嫁姑問題で角が立つ。 相手と口論になったとき、感情的になるよりは論理的になった方が、相手よりも優位に立ちやすいでしょう。感情は筋が通らないものですが、論理は筋が通るものです。そのため話の筋がきちんと通っていると、相手は言い返せなくなりがちです。ですがその場で相手より優位に立てたとしても、それ以降相手との関係があまり穏やかではなくなってしまうかもしれません。論理的な言い方にも色々ありますが、角が立つような言い方をしてしまったら、相手との関係が悪くなりがちです。 人間関係というのは難しいものです。充分な信頼関係を築くのには大層な時間がかかるのに、その関係を壊すのは一瞬で出来てしまいますからね。だからこそ口論になってしまったときは、角が立つような言い方はしない方が良いと考えられます。いくら相手を言い負かしたくて、論理的ではあるけど理屈っぽい言い方をしてしまったら、もしその場で口論に決着が着いたとしても、相手からの信頼度は減ってしまうのではないでしょうか。仮にそうした口論が何度も続けば、あるときを境に相手との信頼関係がなくなってしまうかもしれません。 言い方次第で、相手との関係はいかようにでも変わってしまいます。関係が深まることもあれば、壊れてしまうことだってあるということです。だからこそ、せめて角が立つような発言は慎んだ方が良いでしょう。

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瓜田に履を納れず

【漢字】瓜田に履を納れず 【読み】かでんにくつをいれず 【意味】瓜畑でかがんで靴を履き直す動作は盗んでいるかのように見えるので、自ら疑われるような事はすべきではないという戒め。 【例文1】店内でキョロキョロするのは万引き犯に思われる。瓜田に履を納れずだ。 【例文2】夜道の黒い服装にマスク姿は不審者に疑われ瓜田に履を納れず。 【例文3】大きなバッグを持ってでウロウロと瓜田に履を納れず。 「人からあらぬ疑いをかけられるような行為は慎むべきだ」という意味で使われる「瓜田に履を納れず」という言葉。その言葉の意味は知っていますし、中国の故事に由来するという話を聞いたこともあります。 また、「李下に冠を正さず」という言葉と対になっているという知識もあります。しかし、「履を納れず」というのがどういう状態を指しているのかが、イマイチはっきりしません。 私はこれまでこんなふうに解釈していました。 「ウリの畑に入った時は、靴の紐がほどけても直してなならない。かがんで靴ひもを直すと、ウリを盗んでいるように思われてしまうから」。 しかし、改めて調べてみたところ、違う説明のものもあるのです。それは、「ウリ畑の中で靴が脱げても、履きなおしてはいけない」というもの。こちらの説明では、脱げた靴をそのままにしてウリ畑から出ることになりますよね。 ちょっと変な気もしますが、私の解釈にも問題があります。それは「当時の中国の靴は、靴紐のついたものだったのか」ということ。昔の靴というと木靴を連想しますし、木製の靴でなかったとしても、靴紐ついた靴を昔の中国人が履いていたとも思えません。 ということは、やはり「靴が脱げる状態」ということになるのでしょうか。これ、私にとってはけっこうな難問です。 「これが当時の中国の靴」というような資料を、ぜひ見てみたいと思っています。

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合点がいかない

【漢字】合点がいかない 【読み】がってんがいかない 【意味】納得できない様子。 【例文1】何で兄だけが怒られるのか合点がいかない。 【例文2】自分の取り分に合点がいかない。 【例文3】主張が通らず合点がいかない。 「部長の話にはどうしても合点がいかないよ」というように使われる「合点がいかない」。「納得できない。理解ができない。承知できない」と言うのがその意味です。 「合点」は「がてん」とも「がってん」とも言いますが、いずれにしても、比較的なじみのある言葉の一つではないでしょうか。 テレビ番組のタイトルにも使われていますし、「ガテン系」という言葉もあります。 なじみのある言葉ではありますが、「そもそも合点とはなに?」ということを、私はこれまで考えてみたことがありません。そこで、ちょっと調べてみました。 すると、「合点」には2つの由来があることがわかりました。 1つは和歌や俳諧。和歌や俳諧で、すぐれた作品の頭に「鉤点(かぎてん)」という符号をつけるのですが、その符号のことを「合点」と呼ぶのだそうです。 もう1つは回覧文書。回覧した文書の内容を承諾したり了解したりした時、その意思を示すために自分の名前の上に鉤型のしるしをつけたところから、了解することを「合点」と呼ぶようになったというわけです。 「合点がいかない」というのは、つまり、「合点を付けるわけにいかない」という意味を持っていると考えていいでしょう。 ところで、時代劇で威勢のいい江戸っ子が、よく「ガッテンだ」というセリフを口にします。「ガテン系」と言うのも、そういう勇ましいイメージから作られた言葉なのかもしれません。 江戸っ子言葉には「合点承知の助」というのもあるそうです。

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我田引水

【漢字】我田引水 【読み】がでんいんすい 【意味】自分の田んぼにだけ水を引く様子から他人の事は考えず、自分に都合のいいような言動をとる。 【例文1】我田引水でいい迷惑だ。 【例文2】何とも我田引水な上司だ。 【例文3】言い訳ばかりで我田引水。 私の職場に我田引水的な上司がいます。人の失敗は強く罵倒する癖に自分が間違っていることは我田引水。自分勝手で間違ったことを認めようとしません。私が怒られるときは、そんな間違いをして等とことん叱責するのに自分が間違った時は自分勝手です。誤魔化して笑いでその場を取り繕うとします。この人間何なんだといつも思っています。とにかく自分勝手なんです。我田引水で自分の気にくわないことがある時はブスっとして顔に現れます。調子のいい時は反対に冗談めいたことを言ってくるわけですが、性格がひねくれていますから、もう限界です。相手にしたくもありません。 しかし立場的には管理職なので自分もこの人に対してどう接していいか途方に暮れています。今で言うパワーハラスメントではないかと思います。理想の上司というのは、性格的にも人間的にも仕事上も出来ていなければならないと思っていますが、どうしてこんな人間が我田引水な人間が上司にいるのか困っています。1度ギャフンと言わせたいのですが、これ程のひねくれた人間に対してギャフンいわせるにはどうしたら良いか悩んでいます。周りの職員もほとほと困り果てています。反対に自分のその上の上司にはおべっかを使う始末です。

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勝てば官軍負ければ賊軍

【漢字】勝てば官軍負ければ賊軍 【読み】かてばかんぐんまければぞくぐん 【意味】不正がどうであれ勝った者が正義となり負けた者は不義となる。 【例文1】今日の試合は反則が多く、勝てば官軍負ければ賊軍だった。 【例文2】勝てば官軍負ければ賊軍の指揮だ。 【例文3】もうあとがない。勝てば官軍負ければ賊軍だ。 カープ女子という言葉が世に出て何年になるのでしょうか。 昨今のカープファンの増殖は凄まじく、怖さすら感じます。 「にわか」とか「えせ」とかそんなことはどうでもいいのです。とにかくマナーの悪さが目立ちます。 それは新規ファン、古参ファン、関係ないと思います。 まさに勝てば官軍。 最近野球ファンの中で話題になっています。 カープと試合をした相手チームは広島の本拠地のビジター席のチケットが買えないのだそうです。 本来ならば一定数のビジター席が敵軍ファンにも用意されているはずなのですが、そのビジター席すらもカープファンが買い占めてしまうのだそうです。 そのため、クライマックスシリーズも真っ赤で青は皆無でした。 これは、チケットを売る球団も球団だと思うのですが、よくよく考えてみると、購入した人が本当はどこのファンなのか、など知る由もなく・・・ 大変難しい問題だと思います。 また、逆の現象も起こっているようで、例えば阪神との甲子園での試合なのに、ビジター席以外の席のチケットを買い占めてしまい、阪神ファンがチケットを買えない、という現象です。 他球団ファンはこの現象を憂いており、広島ファンの真意が問われると思います。 ファンは球団の鏡なのです。 勝てば官軍負ければ賊軍ではないのです。

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活を入れる

【漢字】活を入れる 【読み】かつをいれる 【意味】気合いを入れる。元気づける。 【例文1】試合前に号令をかけて活を入れる。 【例文2】円陣を組んで活を入れる。 【例文3】掛け声で活を入れる。 わたしは現在20歳で仙台市内の大学に通っている。小学生の頃から高校までずっと野球を続け、現在は高校野球の監督を目指し、教員になるために勉強に励む毎日だ。 今日本では部活動指導のあり方が問題になっている。具体的には指導の一環の範疇としてどこまで許されるのかと言う問題だ。 わたしが経験してきた野球の世界では少年野球であっても「鉄拳制裁」がいわば日常の一つであった。エラーやみっともない三振など気合が入っていないとみなされるようなプレーをすれば活を入れると称して、よく殴られたものである。 しかし今思えばそのような指導方法は正しいと言えるのだろうか。大学生になり、自分でアルバイトもしてお金を稼ぐようになった今になって思えば、社会生活の中で大人が他人に対して怒鳴り散らし、手を上げるようなことは異常事態である。 しかし野球を始めとする部活動においてはそのような行為が、活を入れるということで常態化してしまっているのだ。それは子ども達の成長に対して明らかに悪影響である。 いまこそ、新しい「活の入れ方」と言うものを私たちは考えなければならない。暴力ではない方法で活を入れるやり方は必ずあるはずである。 将来わたしが野球の指導者となった時に、本当の意味で子どもが成長できる活の入れ方と言うものを考えていきたいと思う。

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河童の川流れ

【漢字】河童の川流れ 【読み】かっぱのかわながれ 【意味】どんなに泳ぎが得意でも川の流れに押し出される時もある。つまり専門分野であっても失敗する事があるもの。 【例文1】陸上選手ても河童の川流れで転ぶ事もある。 【例文2】油断すると河童の川流れになる。 【例文3】先生だって河童の川流れの時もある。 河童の川流れとは泳ぎが得意な河童でさえ、川の流れに押し出されるというたとえからこのことわざが生まれました。 似たことわざに「弘法も筆の誤り」「猿も木から落ちる」があります。 いづれもその道に精した名人でも失敗はするものであるという意味です。 私は小学生のころ女子の中で3本の指にはいるくらいの足の速さでした。3人走れば3人の差はなく毎日競争すれば誰が1番に代わってもおかしくないほどでした。小学校の運動会ではリレーの選手に選ばれ当然アンカーを務めたものです。最後の運動会ではいつものメンバーがアンカーに並んでいます。私は絶対にゴールテープを切るんだとの思いで走りましたが、靴ひもがほどけてつまずき3位でした。あの靴ひもさえほどけてなかったら、1番だったのにと苦くて悔しい思いをしました。 中学受験が始まると小学生から習っていた珠算を武器に商業高校へ進学しました。1年くらいの授業は余裕でしたが、珠算1級なんてあっという間に同級生に抜かれました。それから追いつくのが大変でした。

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買って出る

【漢字】買って出る 【読み】かってでる 【意味】自ら進んで引き受ける。 【例文1】自分の主張を通したいので役員を買って出る。 【例文2】自治会長を買って出る。 【例文3】世話好きで幹事を買って出る。 うちの部署は飲み会が少ない方だと思います。 お酒が飲めない人ばかり、ということでもなく、節目の忘年会、歓迎会、送別会などはきちんとやるし、飲み会の時はきちんと楽しいお酒を飲める。でも無駄な飲み会はしない、という理想的といえば理想的な部署です。 マナーも良く、酒癖の悪い人は全くおらず、実に爽やかで部内の飲み会のあとの帰りの電車では「よし!明日からもがんばろう!」と思えるような素敵な飲み会です。 これまで何度もこの部署での飲み会を体験しましたが、お店選びのうまさも楽しかった理由の一つであることは確かです。 どの幹事さんも素敵なお店を選んでくれました。 が、たった一度だけくそみたいなお店だったことがあります。 確かに食べログでは良さそうなお店のように写っていましたが・・・ 幹事を買って出たあいつのせいです。 そもそもお店も選べないようなもんが幹事を買って出たことに疑問を感じます。 仕切りもへたくそで主賓に向けての一言が途中で終わってしまったり、個室が狭すぎて奥の席の人が席を立つとみんなが立ちあがりみんなで一緒に外に出ないといけなくなるような状態であったり・・・ 飲み会は幹事次第だと改めて思いました。

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勝って兜の緒を締めよ

【漢字】勝って兜の緒を締めよ 【読み】かってかぶとのおをしめよ 【意味】戦に勝って兜を取ったあとも、いつ襲われるとも限らない。勝ったからといって油断はするなという戒め。 【例文1】前半戦はリードしているが、後半戦も勝って兜の緒を締めよ。 【例文2】勝って兜の緒を締めよと気合を入れ直す。 【例文3】2点差くらいでは勝って兜の緒を締めよ。 前職で、すごく大きな契約を取れたことがあります。しかも最初からすごく順調に話が進んでいて、まさにみんなノリノリで仕事をしていたんです。そして、契約が決まった時点でみんなで飲みに行こうという話になったのですが、まだ契約書を交わしたわけではないので勝って兜の緒を締めよと進言してくれた上司がいました。一部の人は喜びムードに水をさされてしまったと怒る人もいたのですが、この時自分はすごく怖いなと思ったんです。 どんなに大きな契約が取れたからといって、正直最後までは本当に気が抜けないはずです。しかし、その金額の大きさから逆に感覚が麻痺してしまっていました。そこに勝って兜の緒を締めよとしっかり言ってくれた上司がいて、ようやく気付くことが出来たわけです。この時、本当に自分を恥じました。 その後は、一転して空気も変わり本当の意味でみんなまとまったと思います。改めて契約書を交わした後、仕事が終わるその日までは気を抜かずに過ごしました。そして、終わり次の仕事が決まった後にようやくお祝いとなりました。この時のことが、今の自分にもすごく影響しています。 仕事が終わりそう、進みそうになるとちょっと調子に乗ってしまいがちですが、勝って兜の緒を締めよという言葉を大切に頑張ろうと思います。

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勝手が違う

【漢字】勝手が違う 【読み】かってがちがう 【意味】今までの自分の慣れたやり方と違って戸惑う様子。 【例文1】古いアパートで勝手が違う。 【例文2】同居となると今までとは勝手が違う。 【例文3】嫁ぎ先の勝手が違う。 結婚してすぐの頃、アパートを借りる余裕もなかったため、夫の家に同居することになりました。 義父は既に亡くなり、義母と夫と私、3人で暮らしていたわけですが、 私は他県に嫁いだこともあって専業主婦のため、家事は私の役割となります。 一番困ったのが、食事の支度です。 もともと私は実家暮らしが長かったため、炊事は実母任せ、 仕事や遊びで家族と一緒に食事ができないときだけ、自分1人の分を作っていた程度です。 全く自信はありませんでした。 そのうえ、嫁いだばかりの勝手が違う環境です。 鍋やお玉などの調理器具だけでなく、醤油など調味料の置き場所も分からず、 一つ一つ探しながらの作業となってしまいました。 その姿を傍から見れば、なんて手際の悪い嫁だと思ったことでしょう。 しかし、そんな勝手が違う環境でも、手際よく作業できる女性はいるもの、それは義兄嫁です。 今では、私たち夫婦も実家を出て家を買い、義母とは離れて暮らしています。 そんな私たちよりも少し離れた場所に住む義兄嫁が、盆暮れ正月と実家に集まるときに、まるで自分の家のように炊事をこなすのです。 その手際の良さには、何もしないでは申し訳ない、と手を出そうとしても邪魔になってしまうほど、これこそが、ベテランの主婦の姿だなぁと、専業主婦8年の私は、毎回つい見とれてしまいます。

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合従連衡

【漢字】合従連衡 【読み】がっしょうれんこう 【意味】利害の状況に合わせて組織と結びついたり離れたりする。 【例文1】A社は業績が落ちたのでB社と契約して合従連衡する。 【例文2】子会社と合従連衡する。 【例文3】下請け業者と合従連衡する。 知り合いとテレビのニュースを見ていて、もうすぐ解散総選挙のニュースをしていたときに、 「どこ入れよう?民進党かな?」 「あそこの合従連衡は利害が酷すぎてよー投票できひん」 と言っていました。 「へ、がっしょ、なにそれ?」 「合従連衡(がっしようれんこう)、自分の利害のために他の党と組んだりはなれたりすることやで」 知り合い曰く、昔の中国で国同士がそれぞれの利害のために組みあったり、別れさせたりすることが語源と言われています。 民進党は自分の利害のために共産党と組みあったり、維新の会と組み離れてるのがそういう事、といっていました。 で、合従連衡の意味をよく調べなおすと、むしろ自民党の方が合従連衡をしているようと思いました。 公明党と組んで、野党を分断させて一部(維新の党とか民進党の離党議員とか)の議員を引き入れて民進党はじめ野党を分断させる。元々、自民党はマスコミや企業の手をかりて野党を分断させるのが得意なので、あーまさに・・とか思いました。 で、もうすぐ解散総選挙なのですが、さすがに悩みます。私は比較的アンチ自民党なのですが、民進党の議員の自分の利害のための節操のなさを見るととても入れようとは思えないし、かといって「このハゲー(今は離党したけど」を擁立する党も・・悩んでいます。 合従連衡は元は中国の戦国時代からある言葉ですが、日本においても使われることがあります。社会において規模が大きくなった組織は、効率化を図るために合従連衡が行われます。合従連衡は合併や解散または結びつきや離れることを意味します。景気がいいときは次々と子会社がたくさん出てきますけど、景気が悪くなると似たような会社同士が合併していきお互いを助け合っていきます。歴史は繰り返すといいますけど、長いスパンで見ればくっついたり離れたりしています。政治の世界でも解散総選挙などを行うとき合従連衡が起こるがあります。解散総選挙になる前に離党し選挙に備えて合従連衡をしてくる議員もいて戦略的に使われます。合従連衡した直後は世間から冷たい視線を浴びて批判が相次ぐこともありますが、時間が経ち成功していけばあとから良かったと思えることもたくさんあります。身近な例で合従連衡を見るとするならばコンビニではないでしょうか。これまではたくさんのコンビニ会社がありましたが、飽和化してきて行き届いてくると、よりよいサービスを顧客が求めてきます。力の弱いコンビニは売り上げが下がってくるので吸収合併していきます。セブン、ファミマ、ローソン、ミニストップなど大手のコンビニが残りましたが、今後吸収合併が進めば地方のコンビニも合従連衡が行われていくのではないかと思われます。 その時々の状況によって、周りの人達と手を組んだり辞めたりする事を「合従連衡」と言います。イメージで言えばとても世渡りの上手い存在ではないかと想像に難くはありません。情勢を巧みに読んで、自分の足りない所を補ってくれる味方を場合によって増やして行くし、不要となれば早めに手切れを敢行する。この言葉の由来になった時代が、戦乱の中国です。戦況を見極められなければ隣国に攻め滅ぼされる事態となりますので、特に小国ともなれば周りに注意深く目を光らせる必要があります。それだけの変わり身の早さを見せれば、傍目には節操のない様に映るかも知れません。しかし、実力がある者ならともかくそれが劣るものであれば、そういう手段に頼るのも致し方ないかもしれません。まずは自身が如何に生き残るかが重要であり、そこに至る方法に拘る余裕の無い者に勝ちの美学を求めるのは酷というものです。形振り構わず生き残る事を優先できる人は、いざという時思い切った決断が出来ると思われます。一見薄情に見える判断も、全体の事を考えればそうせざるを得ない場合が往々にして起こり得るのです。もしかしたら仲間からさえ批判が紛糾するかもしれませんが、その事に臆することなく決断できる人こそ、真の指導者になれると思います。時代は生ものであり、常に鮮度が変わってしまいます。だからこそ上手に状況判断する風を読む目が求められるのです。

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花鳥風月

【漢字】花鳥風月 【読み】かちょうふうげつ 【意味】自然の美しい景色。 【例文1】花鳥風月を見て和む。 【例文2】花鳥風月は癒される。 【例文3】花鳥風月を楽しむ。 日本の国は、春があり夏があり、秋・冬があってまた春が巡ってくるという四季によってさまざまなことが決められたり動いていく国です。 その根底にある「花鳥風月」を愛でる感覚は長い年月で育てられてきました。 自然が時を追って変化していく日本では、小さな変化も生活をしていく上で大切なサインで会ったりします。 第一次産業は自然を無視して成り立たないものが多く、自然が教えてくれるタイミングが豊穣の結果を導いてくれるのです。 文化では「花鳥風月」を中心にして発展したものがたくさんあります。 俳句などは季語を使って四季の表情を五・七・五の十七音という短い文の中に集約します。 日本食などにも「花鳥風月」を活かして作られたり、出来上がったお料理を盛り付けるときに取り入れたりしています。 外国から来た観光客なども、こうした日本ならではの自然を大事にして愛するこころを感じて、日本を好きになるという人もいます。 自然の移ろいに、なんとも言えない小さな感動を積み重ねながら生きている日本人ですが、だんだん五感で感じる機会が少なくなってきていることは残念です。 花鳥風月とは自然の美しい景色や雅な趣を楽しむ、風流としての意味で綺麗な言葉だなと感じます。この言葉を聞くといつも思い出すのが、テレビで芸能人の方が花鳥風月の順番で自然を楽しむようになると話していた事です。大分前の放送なので正確に覚えてる訳ではありませんが、まず始めに花を美しいと思うようになり、そこから鳥、風、月へと移り変わりながら年をとっていき理解していくようになるみたいに言われててなんて素敵なんだと印象に残っています。自分は今どこまでの自然の趣を心から味わえているだろうと考えてもしまいます。花だったらお花見やちょっと奮発して家に生花を飾ったり、昔は興味が無かったのに今は花束をもらって嬉しい綺麗だなと感じるようになれました。鳥ならばバードウォッチングがある位ですし山の中で鳥の囀ずりなんかを聞くと実際和みます。自然の音を集めたCDを聞いたりもするので段々と良さが分かってはいると思います。風はまさに肌身で感じて姿を見ることの出来ないのに在るものという感じがして、花や鳥から更に深みがある自然の触れあいで、最後の月は満月を見ながら晩酌したりするイメージが今の所あるのですが、そこまで行くには何もかもを俯瞰出来るようになった人が似合う気がしています。まだまだ自然の表面上の綺麗さにばかり囚われてる自分なので花鳥風月をちゃんと楽しめる年の重ね方が出来たら良いなと思います。

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火中の栗を拾う

【漢字】火中の栗を拾う 【読み】かちゅうのくりをひろう 【意味】自分の利益にもならないのに他人にそそのかされて危険を冒す。 【例文1】火中の栗を拾うように仕向ける。 【例文2】火中の栗を拾うとも知らないで。 【例文3】おひとよしで火中の栗を拾う。 皆さん「火中の栗を拾う」という言葉をご存知でしょうか? 普段、生活しているなかではあまり耳にしない言葉ですね。 これは自分の利益にはならないのに他人にそそのかされて危険を冒すことの例えだそうです。 また自ら困難に立ち向かう、という意味もあるそうです。 この言葉は、十七世紀のフランの詩人、ラ・フォンテーヌがイソップ物語を基にした物語の中でずる賢い猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾い大やけどをし栗は猿に食べられてしまう、という悲しいお話が由来になっているようです。 イソップ物語、は皆さんご存じですよね。でも具体的に何をイソップ物語と指すのかご存じですか? イソップ物語はアイソーポス(イソップ)が作った物語を集めた物語集の総称なんです。 有名な物語は「北風と太陽」「アリとキリギリス」「金の斧と銀の斧」などです。 この辺の物語は一度は子供の頃、絵本などで読み聞かせがあったのではないでしょうか。名前を聞いただけで物語の内容がわかる人がほとんどだと思います。 他にも「農夫とそのこどもたち」や「バッタを捕まえる少年とサソリ」など有名ではないですが面白い物語もたくさんありますので、大人になった皆さんも、もう一度読み直してみるのもいいかもしれません。 今どき焚き火をしている場で栗を焼こうなどとする人があるとは思えません。 歴史の教科書で火中の栗を拾うという題目の風刺画を見たときにその言葉の意味を知り危険性を既に知っているはずです。 もともとこの言葉は「猿と猫」というフランスの寓話がその由来だそうです。 猿が猫をおだてて暖炉の栗を拾わせ、結果は猫が大火傷を負い猿が栗を食べたという話です。 危険な仕事を他人に押し付けてその利益だけは自分がいただくというなんとも小悪党な振る舞いです。 教科書に載っていた風刺画は、猫が日本で猿がイギリス、栗を煮ていたのはロシアだったとおもいます。 結果は戦争という大惨事、唆されて動いてしまったのも賢くないと言えますが、およそ紳士の国とは言えない非道なやり方です。 さて、他人に唆されて危険を冒すのを火中の栗を拾うといいますが、安全に栗を焼く方法も無いわけではありません。 急激に加熱すると中の水分が蒸気となって爆発するので、そのまま焼くのは危険です。 焼いている場所に近づくだけで危険、焼きあがりそうな時などさらに危険度は上がります。 破裂しないようにするには、弱火で長時間加熱する石焼などの方法が良さそうです。 他の方法として、軽く切れ目を入れればそこから程よく蒸気が抜けるので、そちらの方が安全度は高そうです。 銀杏を石油ストーブの上で焼くときなどにもこの方法は使われます。

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肩を持つ

【漢字】肩を持つ 【読み】かたをもつ 【意味】どちらか一方の味方をする。 【例文1】そりゃ、イケメンの肩を持ちたくなるよね。 【例文2】末っ子ばかり肩を持つ。 【例文3】娘の肩を持つ。 私には4歳年上の兄がいて、月に1回は実家で会っています。実家に集まった時、母親は何かと兄の肩を持つことが多くあり、それを私は不満に思っていました。 例えば、私が兄に対して文句を言うと、母親が私にそんな事は言うな!と言ってきますが、私が兄から文句を言われても母親は何も口を出しません。酷い時は、一緒に文句を言ってくることもあります。 私が悪い内容なら、兄と母から同時に文句を言われても仕方ありませんが、違う時でも2人は文句を言ってきます。 何で母親は、兄の肩を持つのかなと考えた時があり、その結果2人は気が合うからかと思いました。 何でそう考えたかというのは、私には子どもが2人いて頻繁に兄弟喧嘩をしています。意識はしていませんが、私がその喧嘩の仲裁をする時、下の子の肩を持つことが多く上の子からひいきし過ぎと言われます。 特にひいきするつもりはありませんが、私と下の子は普段から気が合うので、考え方が似ている部分があるから下の子の肩を持つのかなと思いました。 自分が親になって、ひいきではない部分を知って、兄と母も気が合うから兄の肩を持つんだなと思いました。 そう考えていると、実家へ行って母が兄の肩を持っても気にならなくなりました。

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肩を並べる

【漢字】肩を並べる 【読み】かたをならべる 【意味】相手と同等の能力になる。 【例文1】入部1年で先輩と肩を並べるまで成長した。 【例文2】今では母と肩を並べるまでに料理を作れるようになった。 【例文3】ようやく父と肩を並べるまでに作業ができるようになった。 成人して数年経つけれど、未だに大人になったと言う実感がなく時々焦りのようなものを覚えます。 コーヒーもお酒の味も好きになれなくて、好物はオムライスやハンバーグで、趣味はゲーム。これだけ書くとまるで小学生のようです。 結婚や一人暮らしをすれば自然と精神が成熟していくのでしょうか。今のところ実家を出る予定はないけれど、一度考え直してみた方がいいものか。 小さい頃は年を取れば体も心も皆大人になるのだと思っていました。でも実際に二十歳を迎えた時、まだまだ自分は未熟者で足りないものがたくさんありました。 仕事に就いても、運転免許を取得しても、それだけで大人になったとは言い難い気がしました。 私の両親は20代で結婚しました。私が生まれた時、母は26歳、父は25歳でした。幼い私にとって両親は立派な大人でした。 もうすぐあの頃の両親と変わらない年になります。それが焦りをグンと加速させている気がします。 あの頃の両親と比べて自分はなんと子どもなのだろうかと。 今でも両親は尊敬出来る存在で、肩を並べることを考えるなんておこがましいかもしれないけれど、早く一人前になって両親を安心させたいのです。 今は新聞を読んだり、料理のレパートリーを増やせるよう努力していますが、他に何が出来るだろうかと思案する日々です。

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方(片)を付ける

【漢字】方(片)を付ける 【読み】かたをつける 【意味】問題事を解決する。ケリを付けるとも言う。 【例文1】付きまとう男に方を付けてやる。 【例文2】別れ話にようやく方を付ける。 【例文3】示談の方を付ける。 方を付けるとは問題事が解決することです。 よくガラが悪そうなお兄さん達がテレビでけりを付けるというセリフを発します。それも似たようなことわざです。 私は25歳で結婚して2児をもうけた母親です。旦那はギャンブルやお酒が大好きで毎日晩酌しています。 パチンコで負けたお金を消費者金融から借りてはギャンブルに使いしまいには 40万円の請求が来ました。これから中学生になる子どもたちの教育資金にまで手を付けた旦那は許せません。 見切りをつけて離婚を申し出ました。一度は誤り、賭けごとはしないと約束しましたが、1ヶ月も経たないうちにパチンコ屋に出入りしていました。借金を返していかないといかないのにまたパチンコ屋で浪費していたなんて口論になり、誤ってはまた浪費するの繰り返しでした。わたしは離婚経験がある友人に相談しました。浪費の証拠が必要だと言われたので、2ヶ月間必死に堪えて金融会社の明細や日常生活の言動をメモして旦那に叩きつけました。これをもって裁判所へ離婚調停を申し出ると。旦那はそんな事できないだろと高をくくっていましたが、私は覚悟して申請をしに行きました。合意の上の離婚にようやく方を付けました。

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肩を落とす

【漢字】肩を落とす 【読み】かたをおとす 【意味】落ち込んで力が抜けて肩が下がる様子。 【例文1】恋人にフラれてがっくり肩を落とす。 【例文2】試験に落ちて肩を落とす。 【例文3】会社が倒産に陥り肩を落とす。 物事の結果が上手く行かなかったり、思い通りに行かない時は、ガックリと肩を落としてしまいます。 特に試合や試験などでは良く見る光景です。 良い結果を期待していればいるほど、結果がその逆だと、ショックは大きく、ガックリ肩を落としてしまい、時にはしばらく立ち上がれないこともあります。 最近では夏の高校野球で負けたチームの選手たちが、肩を落とす場面をたくさん見てきました。 私は高校野球が好きで、特に夏の甲子園は良く見ています。 真夏の暑さに負けそうになっても、高校球児のハツラツとしたプレーを見ていると、元気と勇気をもらえます。 試合に引き込まれて観戦を続けているうちに、夏の暑さを忘れてしまいます。 甲子園大会が終わる頃には朝晩は涼しくなり、秋を感じるようになります。 選手たちの肩を落とした光景を見るのは、時には辛いこともあります。 しかし、この悔しさをバネに今後の人生をたくましく進んでほしいと思います。 肩を落とすような残念なことが、人間を成長させるのかもしれません。 人生は順風満帆とは行かないことがほとんどですし、上手く行かなくてガッカリして肩を落とすようなことも多いかもしれません。 しかし、そこから学ぶことはたくさんあると思います。 肩を落とす、意味としてはとある機会やきっかけで気分が下がるという意味です。 この意味ではどんなシチュエーションを想定しますか?同級生の気のある女の子からラブレターをもらったと思ったら「〇〇くんに渡してくれる、いつも一緒だよね」とか。 評判のラーメン店をサイトで見つけて、遠くても苦労して2時間ぐらいかけて店まで行ったら、そこが臨時休業とか。 でも、アラフォーより上世代の特に男子だと一番わかりやすいシチュエーションは・・。 さぁ9回裏ツーアウトランナー一塁、3対1でリードしていますあと1人抑えれば甲子園です、ツーストライクツーボール(昔はストライクからカウント)、 ピッチャー〇〇投げた、カキーン!打った、これは大きい大きい・・入ったー 土壇場同点ホームラン、あと1人という所でうたれたピッチャー〇〇、肩をがっくりと落とした。 というシチュエーションが一番最初に浮かびます。 ピッチャーは肩を使うので打たれると肩を落とす、というのがそもそもきっかけかもしれないし関係ないのかもしれませんが、なんかあまりにもわかりやすい例えかなと、特にアラフォー以上男子だと小さい時に結構テレビで野球を観てるので、そこから肩を落とすとはこういうこと、と理解してると思います。 肩を落とすとは、思うように事が進まずがっかりする気持ちを表す言葉です。ちょっとしたことなら、また一度のつまづきなら、すぐに立ち直れるかもしれません。でもそれが何度も続いたり、上手くいかないことばかりだったりすると、やる気もなくなってしまいます。そのような、肩を落とす経験は誰もが味わった経験を持っているのではないでしょうか。 私も先日、大好きなミュージシャンのライブに行きたくて、チケットを申し込もうと抽選に応募しました。なるべく有利になるよう努力したつもりでしたが、気が付くと思った以上に人気が出ていたようで、あっけなく外れてしまいました。しかし、まだまだチャンスはあると、その時点では諦めませんでした。その後、全てのチャンスに賭けてみたのですが、なんと全滅。さすがにがっかり、まさに肩を落とす結果でした。しかし、しばらくしてそのミュージシャンが追加公演を行うという知らせが来たのです。これが最後のチャンス、とダメ元で応募したところ、見事当選し、ライブに行くことができました。同じように以前落選した人が多かったようで、追加公演はかなりのキャパの会場でした。肩を落としていたところに念願が叶う結果となり、本当に嬉しかったです。

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肩を入れる

【漢字】肩を入れる 【読み】かたをいれる 【意味】味方に付き援助する。 【例文1】惚れた女に肩を入れる。 【例文2】我が子に肩を入れる。 「肩を入れる」という言葉は、一緒にその荷を担ごうと援助するということから発生したらしいのです。 お祭りなどのときにお神輿を担ぐ担ぎ手はまさに肩を入れて、たくさんの人が力を合わせて重いお神輿を、わっしょいわっしょいと運んでいきます。 お祭りが大好きなベテランの担ぎ手の肩には、大きなこぶができていたりします。 痛いのではないかと思うのですが、本人はお神輿を担ぐということが嬉しくて楽しくて、笑顔でわっしょいわっしょいとやっています。 神様もきっと担いでいる間は痛くないように、何か特別な魔法でもかけているかもしれません。 肩を入れることを肩入れするとも言います。 一時その人気が低迷したこともあった大相撲は、場所が開催されるたびに満員御礼の幕が土俵の上にある屋根にスルスルと下りてきます。 ちょっと見に行こうと思ってもチケットが簡単には手に入れられないというくらい。 人気のある力士の取り組みにはたくさんの懸賞旗が登場します。 これは、その取り組みに注目していたり、どちらかの力士に肩入れしている人が応援して懸賞金を出すというものです。 応援している力士が勝ってこそ、懸賞金はその力士の手に渡るので、対戦相手が勝ってしまっては肩入れも形無しということでしょうか。

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肩を怒らす

【漢字】肩を怒らす 【読み】かたをいからす 【意味】肩を張って威圧的な態度を取る。 【例文1】能力もないくせに偉そうに肩を怒らす。 【例文2】肩を怒らす上司。 【例文3】パワハラで肩を怒らす。 以前、同じ部署にいた上司が最悪でした。いつもピリピリしていて上から目線、パワハラをしてくるような人だったんです。そんな中、気の弱い後輩がターゲットになってしまいました。上司はいつも肩を怒らすように歩き、それがまた他の人の邪魔になっているんですよね。そこで後輩が急いでいたらしく体を横にして通ろうとしたところ、「部下の癖に追い越すな」と言われたそうです。どうもちょうど機嫌のすごく悪かった時だったみたいで、運が悪かったですね。 しかし、それからはその後輩に対して特に高圧的な態度を取るようになりました。その後私はフリーランスになりましたので関係は無くなりましたが、元同僚や後輩とは連絡を取り続けています。そこで知ったのですが、後輩は大きな仕事を取ってきたことで出世コースに乗れました。そのおかげで他の部署に配属になったそうです。 あのパワハラ上司はと言いますと、お局様が異動してきたことですっかり小さくなってしまったそう。このお局様、とても優しい人なのですがすごく気が強いんですよね。蛇に睨まれた蛙のように縮こまっているそうで、それは見たかったなぁと思います。 本当に良い方向に落ち着いたので後輩はもちろん、他の元同僚とかも今はホッとしているのでしょうね。

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語るに落ちる

【漢字】語るに落ちる 【読み】かたるにおちる 【意味】問い詰めても答えなかったのに、好きなように喋らせたところ自ら語り出す。 【例文1】酒を飲んで上司の悪口を語るに落ちる。 【例文2】嫉妬心から語るに落ちる。 【例文3】罪悪感から語るに落ちる。 私の高校時代からの友人で、海外在住経験が長かったために何カ国語かを話せる女の子がいます。彼女は私たちが通っていた高校に特別授業をしに来ていたフランス人の男性とも英語やフランス語で色々な話をしていました。そしてこれから就職活動という時期に、彼が代表になっている会社を紹介されたため、彼女はまずそこに入社することに決めました。 その会社は簡単に言いますと輸入雑貨などを取り扱う会社なのですが、まだ始まったばかりの事業で今後の計画は採用が内定した人などの関係者にしか知らされていないようだったのです。しかし、友人は事前に教えられていた仕事内容を話しているうちに、将来会社をこうしたいと思っている、といった男性の希望をしゃべりはじめてしまい、最後の最後で「これ、絶対に秘密してって言われたから、周りの人に行っちゃダメだよ」と付け加えていました。まさに語るに落ちるです。 彼女はほかにも、家族が重い病気にかかったとき、学校の人にはあまり知られたくないと言っていたのにも関わらず、近い席のクラスメイトにペラペラとしゃべって、最後に「この話はここの四人しか知らないから、秘密にしといてね」と言っていました。彼女は本当におしゃべりなので、すぐにクラス中に広まってしまいましたけど。

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肩身が狭い

【漢字】肩身が狭い 【読み】かたみがせまい 【意味】その場におりづらい様子。 【例文1】親戚中から結婚はまだ?言われ続け肩身が狭い。 【例文2】周りは既婚者ばかりで肩身が狭い。 【例文3】子どもはまだか?と聞かれ肩身が狭い。 私はとあるスポーツが趣味で、学生時代からずっとやっています。社会人になってからはサークルに入って活動していました。一応創設メンバーの一人で今もイベントや大会などの開催に関わっているのですが、先日ちょっと肩身が狭い経験をしました。 というのも、元々腰痛持ちだったのが社会人になってからはデスクワークの仕事をしていますので、余計に悪化してしまったんです。そこで、試合中に急に腰が痛くなってしまい大きなミスをしてしまったんです。最後には勝つことが出来たし今までの仲間達はうまくカバーしてくれたのですが、新しいメンバーはそうではありませんでした。明らかにミスをしてしまったことに対してイライラしている人がいて。自己管理が出来ていないとかすごく責められてしまいました。周りのメンバー達がかばってくれておさまったのですが、何だかすごく肩身が狭いと感じてしまったんです。 彼女の言いたい気持ちもわかります。今回は自分達も開催に関わっている大会だったのですが、どんなイベントや大会も絶対に勝ちたい人もいます。私も出来れば勝ちたいです。気持ちもわかるからこそ、もう試合には出たくないですね。というよりも、サークルを抜けようか考えるようになってしまいました。 「肩身が狭い」とは世間に対して面目が立たないこと、居心地が悪いことを言います。 例えば悪いことに手を染めてしまった時、世間の目が怖くて自分も親族も肩身が狭い、などと言った場合に使いますが、悪いことだけでなく昔は人目を気にせず喫煙出来ていたのに最近では分煙化が進んできたことで喫煙者には肩身が狭い世の中だ、などと言った居心地が悪い時にも使用します。 私が肩身が狭いと思った出来事は、夫の実家に行った時です。実家が遠いことからあまり会いに行けず、結婚してまだ間もないこともあり、まだ義父と義母とそこまで仲良くなれていません。ですので連休などで夫の実家に行った時はやはり気も遣いますし、肩身が狭いな、と良く思います。これからは自分の実家と同じ様に顔を出しに行くことになり、また自分の両親と同じ様に接する関係になりますので、もっと関係を良くし実家に帰った時も肩身が狭いなんてことがなくなる様にしたいと思っています。 このように肩身が狭いと自分の居心地が悪いだけでなく、気を遣ったりなどとあまりいい思いはしませんので、肩身が狭くなるようなことは自らはしないのがもちろん、肩身が狭い関係もなくしていければと一番いいと思います。

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片棒を担ぐ

【漢字】片棒を担ぐ 【読み】かたぼうをかつぐ 【意味】悪事の計画に加わる。 【例文1】詐欺の片棒を担ぐ。 【例文2】片棒を担ぐのはまっぴらだ。 【例文3】金に眩んで片棒を担ぐ。 これは、わたしが中学生だったときのことです。かなり理不尽な思いをしたエピソードなので、聞いてください。 同学年のある女の子が、美術室に入って、勝手に先生の机を開けはじめました。 私も近くにいたのですが、別の用事があったしあまりその子のことは見えていなかったので、特に注意もしませんでした。 そのとき、なんと美術の先生本人がやってきて、机の中を見たりいじったりしているその子を見つけました。 もちろん、先生は目を丸くして驚きましたし、かなり怒っていました。 「なんでそんなことをしているの!?」 しかしびっくりしたのは、その先生の私物をいじっていた女の子が言ったことです。私を指さして、 「ほら、前に〇〇ちゃん(私の名前)があれを探しているって言ってたじゃん」 と言って、片棒を担ぐつもりなどない私を共犯にしようとしたのです。先生は 「そんなものここにはありません。先生のものを勝手にのぞかないでください」 と私たちを追い出しましたが、その子はまだ 「とっさにウソついてもダメだったねー」 などと私に同意を求めてくるので、すごくムカつく人だなと思いました。 こういう人ってたまにいますよね。自分のことしか考えていないところが本当に大嫌いです。

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肩肘張る

【漢字】肩肘張る 【読み】かたひじはる 【意味】肩やひじを高くして身構える体勢から威張っている態度をいう。 【例文1】コネ入社で肩肘張る。 【例文2】社長の息子だと肩肘張る。 【例文3】上から目線で肩肘張る。 肩肘張るとは威張った態度をとるという意味です。 いますよね。一人や二人は身の回りや会社の上司や先輩などに。 私の会社にも短大卒の私に向かって嫌味をいいます。大卒だからと言って(三流と思われる)何かにつけて自分は頭がいいと自慢する先輩がウザすぎます。 いつか私の彼は早稲田在学中ですと言ってやりたい。 それに比べ年は違いますが、同期入社のAさんはとても口数が少ない男性です。すこし興味を持った私は忘年会でAさんに話をしてみました。するとAさんはも早稲田だというではありませんか。そこへ嫌味な先輩がやってきました。 「Aさん、私の彼氏と同じで早稲田出身ですって」とさりげなく私の自慢話しもぶっこむと「へえ~そうだったんだ」とだけ言って上司にお酒を注ぐ様子を見せて私たちの場を去って行きました。 あのときの悔しそうな顔たっらなかったわ笑 あれから私の前に来て肩肘張るような言動は少し減りました。

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片腹痛い

【漢字】片腹痛い 【読み】かたはらいたい 【意味】脇腹が痛くなるようなおかしな話。面白くておかしいと言うより、身の程知らずな態度を見下す時に使う。 【例文1】身の程知らずで片腹痛い。 【例文2】君との収入の差が片腹痛い。 【例文3】経験もないのに片腹痛い。 「片腹痛い」という言葉を知ったのは高校生ぐらいの時だったでしょうか。「おかしい」という意味だということはなんとなくわかっていましたが、当時の私は、その意味をきちんと自分で調べようとはしませんでした。 そして、その言葉のイメージから、「おかしく感じるけど、それほどでもない」という意味に、かってに解釈していたのです。ポイントは「片腹」という表現。私は「おなかの片方だけが痛くなる程度のおかしさ」と解釈していたわけです。 「ほんとうにおかしい場合は両腹痛いというのではないか」という、子どもっぽい解釈ですね。 それが、大人になってから「自分の実力をわきまえない人が身のほど知らずな言動をするのがおかしくてたまらない」という意味だったと知りました。 時代劇などで、若輩者が剣豪に挑戦するようなとき、剣豪が「片腹痛いわ」と笑い飛ばすようなシーンがイメージできます。 ところが、この片腹痛いという言葉、実はかなり昔から誤用されているということを、後に知ってびっくり。 元は「傍ら痛い」と言っていたのだそうです。実際に『源氏物語』や『枕草子』などで、「傍らで見ていて気の毒だ」とか「近くで見ていて苦々しく感じる」という意味で使われているようです。 それが「かたはらいたし」という仮名遣いから、いつの間にか「片腹痛い」という当て字がされて、今のような意味に変わったのだとか。おもしろいものですね。

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肩の荷が下りる

【漢字】肩の荷が下りる 【読み】かたのにがおりる 【意味】重い責任を果たして自由になる。 【例文1】子どもが大学を卒業して肩の荷が下りる。 【例文2】息子の結婚が決まり肩の荷が下りる。 私は学生時代の若いころに水商売でアルバイトをしたことがありました。 その時はまだ20歳で、素人っぽさや初々しさが可愛く、お客様に可愛がってもらえて指名もシャンパンもない日はない!というくらいでした。 そして社会人になるのをきっかけに水商売を辞めお昼一本で生活していたのですが、2、3年して慣れてきた頃に時間にも心にも余裕ができて、軽いアルバイトの気持ちでもう一度水商売に復活しよう!と思いました。そこで前に働いていたお店に連絡し、戻りたいことを伝えると快く承諾していただき、早速出勤することになりました。 2、3年のブランクがあるとしても、まだまだ若いしイケるだろう!と高を括っていると、シャンパンをおろしていただくどころか、指名さえ取れません。 何度か出勤するうちに私は日に日に自信をなくしていきました。少し前まで最前線でやってきた私が、若い子たちのヘルプばかりで今はお荷物キャバ嬢。 悲しくなってしまいました。そんな時に一人のお客様に出会いました。もちろんお客様の前では悲しい気持ちなんて関係ありません。元気に笑顔で接客していましたが、彼が一言言ったのです。「無理してない?」そこで私は申し訳ないことに、悩みを打ち明けてしまったのです。そうすると彼は、「あなたはもう昔のあなたではないので、昔に戻ろうとしないで。今のあなたは、今のあなたにしかない魅力があるのだから」と言ってくれました。そこで私は肩の荷がおりたように、心が軽くなりました。 その次の接客からは、昔のような元気な女の子ではなく、落ち着いた自分らしい接客を心掛け、また指名していただけるようなキャバ嬢になることができました。 あの一言がなかったら私はきっと、人としても自信をなくしていたかもしれないので、感謝しています。

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型にはまる

【漢字】型にはまる 【読み】かたにはまる 【意味】昔からのしきたりにこだわり、特徴や個性がない。 【例文1】今どき型にはまっていては、商売は成功しない。 【例文2】昭和の男性は型にはまりがちだ。 【例文3】頑固で昔の型にはまる。 現在、世の中は急激に変化していき、あらゆるものの変化も絶えず繰り返されています。ファッションや流行も時代と共に変化し続けている存在だと思います。常にアンテナを張っていないと時代に取り残されてしまうくらいです。 しかし、人のパーソナリティーに関して言えば、現在を生きている人たちの多様性が少なくなってきていると感じてしまうことが多くあります。文化の多様性は、ここ数十年でかなり広がりを見せていると感じますが、人の性格や言動は画一化しているのではないかと感じています。 現在、文明が発達し、パソコンやスマホを用いることで24時間世界中の情報に触れることが出来る時代となりました。効率化を求め、徹底的に無駄を排除する世の中になり、ファッションに関して言えば、ブランド志向ではなくなり、ファストファッションが定着してきて、似たような服が街に溢れかえっています。電車ではスマホをいじる人が多くなり、雑誌や新聞、本を読む人を見かけなくなってきました。就職活動では他人と差をつける必要性があるのに、同じダークスーツを着て、同じような髪型で選考に挑んでいる学生が大半です。 文化は多様化しているのにも関わらず、人の性格や言動は画一化、型にはまっているように感じます。

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刀折れ矢尽きる

【漢字】刀折れ矢尽きる 【読み】かたなおれやつきる 【意味】刀が折れ弓矢が尽きることは、戦う手段が全てなくなるという意味。 【例文1】売上が落ち融資も下りず会社経営が刀折れ矢尽きる。 【例文2】会社が倒産して刀折れ矢尽きる。 【例文3】財産を失い刀折れ矢尽きる。 刀折れ矢尽きるとは刀が折れ、矢が尽きるということは負けを意味する言葉で戦う手段が何もなくなったということです。 長年務めた会社が刀折れ矢尽きる状況になっています。個人商店ですが、パートの従業員は私を含め5人いました。店長から聞いてはいました。売り上げが落ちてきたから来月からシフトが1日少なくなるということを。高校進学で教育資金がたくさんかかるという50代のおばちゃんはシフト制で週4日となると家計が厳しくなるので雇用保険がきくうちにとさっさと辞めました。2週間して大学生のアルバイト2人も他に移りました。いよいよ刀折れ矢尽きるという事態になってしまったようです。 しかし私は返って融通がきくのであえて辞めませんでした。子どもの行事にも今まで出れなかった分参加しようと思いますしね。私はポジティブに考えました。 しかしこの状況は何とかしなければなりません。この危機的状況を打破するには店内の目玉商品を作ってお客さんを呼び込むことです。ここは思い切って野菜を赤字覚悟の値段にしましょうと強くお願いしました。これまで売りあげ優先だった頑固な店長もしぶしぶ承諾しました。おかげで今月の売り上げは取り戻したようです。

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肩で息をする

【漢字】肩で息をする 【読み】かたでいきをする 【意味】肩を上下に動かして苦しそうに息をする。 【例文1】100m走っただけで肩で息をする。 【例文2】山登りをして肩で息をする。 【例文3】階段を登っただけで肩で息をする。 病気で苦しい時や、激しい運動をした後などは、呼吸がかなり荒くなります。 その状態を見ると、やはり肩で息をしています。 健康のためには腹式呼吸が良いと言いますが、やはり肩で息をする状態が続くのはあまり良くないことなのだと思います。 呼吸の仕方は体のむくみとも関係しているようです。 呼吸は体内に血液を送るポンプの役割も行っていると思います。 赤ちゃんはほとんど寝ていることが多いですが、腹式呼吸をしているので、体がむくまないでいられるようです。 確かに不快眠りの時やリラックスしている時は、自然と腹式呼吸になっているような気がします。 しかし、過度なストレスが加わってくると、腹式呼吸ができなくなってしまいます。 深呼吸をすると気持ちが落ち着くようになるというのも、そういう状態の時は肩で息をしているのかもしれません。 激しい運動や病気などが原因でなくても、浅い呼吸になってしまうと、特に吐く時間が短くなってしまうようです。 普段から意識して、腹式呼吸を行うようにしていきたいと思っています。 何かに夢中になっている時は、もしかしたら一時的に呼吸を止めてしまっていることもあります。 呼吸は体を健康に保つためにも重要です。 普段の生活の中ではなるべく、浅い呼吸ではなく、腹式呼吸をなるべく多く取り入れていきたいです。

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固唾を呑む

【漢字】固唾を呑む 【読み】かたずをのむ 【意味】緊張しながら、動向を見守る。 【例文1】PK戦を固唾を呑みながら祈る。 【例文2】合格発表で固唾を呑む。 【例文3】勝者の行方はビデオ判定で固唾を呑む。 今までに見た一番面白かった映画を語るときには、どうしても幼いころに見た映画のタイトルが出てきてしまいます。 子どもの頃は見るものすべてが新鮮で、映画においても主人公の行く末を固唾を呑むように見ていたものですが、だんだんと大人になり社会の裏側が見えてきたり、経験を積んでいくことで新鮮に見えることが少なくなったことで、どんな映画を見てもあの頃のような感動ができなくなっている自分に悲しさを覚えることもあります。 それは自分がつまらない大人になってしまったからなのか、単に近年では名作と呼ばれるような映画が少なくなってしまったのかは定かではありませんが、日本映画のガラパゴス化は気になるところでもあります。 話題性だけを追い求めた商業至上主義の日本映画が隆盛したことで、日本映画の多くは国内のみで消費され本当の意味での名作映画が少なくなっているように感じます。 この風潮は自分が最も映画を見ていた学生の頃から危惧されていましたが、その頃と比べてもオリジナル脚本の映画が減り、漫画原作の映画が主流になりつつある現在の日本映画界を見渡すと、今になってその意味がようやくわかった気がします。 日本で評価されるためには外国の映画賞をとらなければならないという矛盾も、現在のゆがんだ映画界が表れている気がします。 子供が活動している姿を見るときに、固唾を呑んで見守る事があります。 そもそも、固唾を呑むという意味合いは、ことの成り行きを案じて様子を見守ることをいいます。 例えば、幼稚園や保育園に入園し、最初の運動会やお遊戯会などを見るときには、上手くいって欲しいことを願って見守ることがあるかと思います。 見守るだけで、手出しはできませんが、なんとか上手く成し遂げて欲しい際には色々と気を使うものです。 また、スポーツの場面において、チャンスである状況でことの成り行きを案じることもあるかと思います。 野球において一打逆転の場面や、このバッターを抑えれば優勝する場面、あるいは記録更新といった場面などが、事の成り行きを案じるのではないでしょうか。 この様に、固唾を呑むという状況は、その場面において惹きつけられる場面であり、興味を持っている状況です。 特に成り行きを気にしていないならば、唾を呑んでじっくりは見ません。 私が固唾を呑んだことは沢山ありますが、一番思い出深いのが、子供が幼稚園の運動会で、組体操のピラミッドで一番上に登るシーンです。 初めての大掛かりな組体操でしたので、怪我をしないかとか頭をよぎりましたが、じっと固唾を呑んで見守り、成功したことがわかると感動で涙がでました。

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肩透かしを食う

【漢字】肩透かしを食う 【読み】かたすかしをくう 【意味】攻撃を意気込んだところ相手にうまくかわされる。 【例文1】お金を返してもらおうと乗り込んだが、肩透かしを食う。 【例文2】雨で中止になり肩透かしを食う。 【例文3】試合相手の体格の差に肩透かしを食う。 肩透かしを食うとは意気込んで攻撃をしたものの相手にうまくかわされてしまうことです。 若い時、街中でケンカを売られた事があります。 わたしがニラんだとか難癖を付けられたのです。 もちろんニラんだ覚えはありません。視力が悪いせいかそう見えたのなら謝ります。 「すいません。睨んだつもりはありませんでした。」と弁解してもガラの悪そうな相手で面倒だなーと内心思いつつも言い返しました。何度言っても機嫌が悪くなる一方で、だんだん約束の時間も近づいてきて私も理不尽な態度にイライラしてきました。私の態度に逆切れしたかのように大声を張り上げる始末です。周りにも人だかりができました。相手はいちゃもん言っているときに噛んで少し間があきました。周囲から「ふっ」と笑いがでました。我に返ったのか、肩すかしを食っていちゃもんつけたお兄さんはそそくさ逃げて行きました。

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方(片)が付く

【漢字】方(片)が付く 【読み】かたがつく 【意味】物事の決着が付く。 【例文1】借金返済の片が付く。 【例文2】ようやくニートから片が付く。 【例文3】示談交渉の片が付く。 片が付くとは「勝負の結果が明らかになる」ことです。 私は何でも曖昧になるのが嫌な性格なので、すべての事にきちんと方を付けます。恋愛・仕事だいたい勝ち組みで人生送っています。 結婚相手に希望する彼氏は地元では大手の電力会社に勤めています。おかげでなに不自由なく毎日楽しくデートしています。1年付き合ってプロポーズを受けました。幸せの絶頂にいた私は、毎日ウエディングドレスのサイトや結婚式場のパンフレットを見てはニヤニヤしていました。お金はあったほうがいい。将来マイホーム資金にもなるし教育資金の足しにもなるしと、結婚後も仕事を続けたいと婚約者に伝えました。 すると彼は結婚したら家庭に入って支えてほしいと懇願されました。子育てに専念するならまだしも友達もいない土地で1日中一人家にいるのもなんだかな~と不満でした。子どもを保育園に預けて共働きなんて普通でしょ?なぜこだわるのか聞いたところ、時間にきっちりしている彼は仕事を理由に家事がおろそかになるのがだめだと言いました。考えた末、私が切り出した答えは9時から18時までの正社員を16時までのパートに切り替えるというものでした。説得はしましたが、子どもができたら専業主婦になるという条件で片が付きました。

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風を切る

【漢字】風を切る 【読み】かぜをきる 【意味】肩を張って得意気に歩く様子。 【例文1】部長に昇進して肩で風を切って歩く。 【例文2】司法試験に合格して風を切る。 【例文3】採用試験に合格して風を切る。 職場に新しい新人が入ってきました。福祉施設で働いていた経験がありまさに風を切る勢いで胸を張っていますし、堂々としていました。社内に噂が流れて今度入ってきた職員は経験もあるし、堂々としているぞとのようなことが評判になりました。しかし、履歴書を見ているとけっこう転職しているのです。本人転職の理由を聞いてみると新しいところでつねに自分を高めて来た。今度は最後の職場にするつもりだと書いてありました。私もこの男は本物だと思いました。考えもしっかりとしているし、口調もハキハキしているからです。そして挨拶がきちんとできる人間だから我が社に貢献してくれると思い採用しました。しかし彼は、三日目に会社を無断欠勤しました。連絡をとっても電話に出ません。そして次の日も次の日も連絡を取りました。私は誰かが彼に変なことでも言ったのかなと思いました。そしてやっと連絡がとれました。もう会社には出てきませんとのこと。理由を聞くと仕事が思っていたよりキツかったから。唖然としました。あれだけ風を切って歩いていた彼が何で!人間って表面だけでは分からないなあと思いました。人というのは内面で何を考えているか分からないものです。

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風邪は万病の因

【漢字】風邪は万病の因 【読み】かぜはまんびょうのもと 【意味】たかが風邪くらいと甘くみてはいけない。 【例文1】風邪は万病の因を放置して肺炎になる。 【例文2】風邪は万病の因と言うから、咳が出たので早めに受診する。 【例文3】咳を軽くみてはいけない。風邪は万病の因だ。 夏の暑い夜、家にはエアコンがないので、扇風機をガンガン回して眠ってしまいました。 すると朝になって、のどが痛くて、咳が出て、なんだかだるくて仕方がなかったのです。 それでもさほど気にせず、仕事に行きました。 しかし仕事をしている最中、どんどん症状が悪化して来て、私は倒れてしまったのです。 そして目が覚めてみたら、会社の休憩所のソファに寝かされていたのです。 私は処置してくれた同僚に礼を言い、その日は早退させてもらいました。 家に帰った私は、風邪薬を飲み、眠ってしまいました。 しかしその後症状が悪化して、にっちもさっちも行かない状態になってしまったのです。 これではもう自分ではどうする事も出来ないと思い、救急車を呼びました。 この後私は気を失ってしまったのです。 次気が付いた時には病院のベッドの上にいて、気を失う以前に感じていた症状は大分緩和されていました。 そしたら私を診てくれたお医者さんが「もう少しで肺炎になる所だったよ」と教えてくれたのです。 そして「風邪は万病の因と言うんだから、無茶しちゃだめだよ」と優しく行ってくれました。 風邪は万病の因と言う言葉は知っていましたが、その言葉を私は軽く見ていて、まさか自分がこのような状態になるとは思っていなかったのです。 それからの私は、風邪の引き始めでも直ぐに体を休める様にしました。

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風の吹き回し

【漢字】風の吹き回し 【読み】かぜのふきまわし 【意味】普段しない事を思いがけない時にする。 【例文1】急にお小遣いをくれるなんてどういう風の吹き回し? 【例文2】どうゆう風の吹き回しか妻が妙に優しい。 【例文3】どうゆう風の吹き回しか気味悪いよ。 私の上司は朝は機嫌が悪くともすれば仕事が進まない時などは朝から怒られたりします。それも理不尽な怒り方で周りの職員にも聞こえる様に罵倒するのです。しかしあるどういう時風の吹き回しか朝から優しく私におべっかを使ってきました。日頃の態度から見られない様子です。気持ち悪くなったものの私は黙々と仕事を続けていました。いつも怒られている職員もいるのですが、どういう訳かこの日はその職員にも妙に優しいのです。日頃の態度と違うと逆に気持ち悪いものです。日頃から機嫌やのところがあり上司としてはまたは管理職として失格だといつも思っていました。この人気持ち悪いと思っているとどうも失敗している様でした。お客様との約束を守らず放ったらかしにしていたみたいでお客様からお怒りの電話がかかってきたりしました。まわりに対してバツが悪く思ったのでしょう。日頃はあんなに理不尽な態度を取るのに。私は上司に見え見えだよと言ってやりたくなりました。本当にこんな上司、人間にはなりたくないものです。上司というのは時には部下を叱責することもあるかと思いますが、どっしりと構えて指示を出すなりの管理的な仕事をしなければならないと思います。

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風の便り

【漢字】風の便り 【読み】かぜのたより 【意味】間接的に噂を聞く。 【例文1】元カノが金持ちと結婚したと風の便りで聞く。 【例文2】彼はギャンブル漬けで荒れていると風の便りで聞く。 【例文3】同級生が出世したと風の便りで聞く。 私が独身だった頃の話です。私がその会社で仕事をしていた頃、私には好きな人がいました。既婚者で子どももいました。友達も交えて、ご飯を食べに行ったこともあります。それからはよく、仕事の相談をするようになりました。その人はちょっと上の立場で主任だったので、会社の不満や悩みをよく聞いてもらったし、メールでのやり取りもよくしていました。仕事上ではそれほど接点はなかったけど、仕事以外の時間ではよく、話をしました。プライベートな話もそのうちするようになりました。何年もそのような中、私は自分の事情で仕事を辞めることになりました。その人にも挨拶とお礼を伝えました。既婚者であった上司との密な連絡も、私は仕事を辞めてからは一切、やめました。好きだったけれど既婚者です。冷静になったときに、ふともうやめようと思ったのです。その人との連絡はなくなりましたが、同期や友達とは今でも仲が良く連絡を取っています。会うこともあります。 たまに、主任だった上司のことを思い出したりします。そんな中、私は風の便りでその人が、主任から社員へと降格したと聞きました。わざわざ、事務所に貼り紙までしてあったそうです。 風の便り。どこからか聞く噂です。本当のことはわかりません。私も連絡先は知っていますがもう、私から連絡することもないし、したとしても聞くことはできません。 長年その会社に主任として働いてきたその人に何があったのか。どういう気持ちでいるのか。風の便りなので本当かどうかもわかりませんが、私の中では何気なく気になったまま過ごしています。

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稼ぎに追いつく貧乏なし

【漢字】稼ぐに追いつく貧乏なし 【読み】かせぎにおいつくびんぼうなし 【意味】真面目に働いて稼いでいれば貧乏する事はない。 【例文1】稼ぎに追いつく貧乏なしで、いい暮らしができるのも両親のおかげです。 【例文2】稼ぐに追いつく貧乏なしとはよく言ったものだ。 【例文3】コツコツ働いて稼ぐに追いつく貧乏なし。 「稼ぎに追いつく貧乏なし」という慣用句を知っている人もいれば、全く聞いたこともない、知らないという人も多いのではないでしょうか。「稼ぎに追いつく貧乏なし」というのは間違っていて、正確には「稼ぐに追いつく貧乏なし」が正しいようです。ただ、言葉というのは時代と共に変化していくものですから、もしかしたら「稼ぎに追いつく貧乏なし」の方が主流になるかもしれませんね。 「稼ぐに追いつく貧乏なし」という慣用句の意味は、お金がない、貧乏で困っていると悩んでいる暇があるのならば働け、常に精を出して働けば、貧乏で苦しむことはないという意味です。確かに一生懸命に働けばお金が入ってくるというのは小学生であっても理解することができます。 しかし、この慣用句は現在の経済状況、時代にそぐわなくなってきていると思います。長い間、日本はデフレ経済に悩まされてきました。現在でも日本経済の不況は続き、社会全体に閉塞感が漂っています。いくら常に精を出して働いたとしても、給料は上がらず、サービス残業といった賃金不払いの時間外労働を強いられる状況です。働いても働いても薄給のままというのも珍しくないのが現代の日本です。 ブラック労働というものが浸透してしまっている日本の労働環境において「稼ぐに追いつく貧乏なし」という慣用句はそぐわなくなってきているのではないでしょうか。

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風が吹けば桶屋が儲かる

【漢字】風が吹けば桶屋が儲かる 【読み】かぜがふけばおけやがもうかる 【意味】風が吹いて桶屋が儲かるまでの流れは、風が吹く→土埃りが目に入って盲人になる→盲人が就くとされる三味線弾きになる→猫皮が必要になり猫が減る→猫が減るとネズミが増える→ネズミは桶をかじるから桶の需要が増えて儲かるという。ある出来事が原因で巡り巡っていい影響をもたらす意味。 【例文1】スマホが普及するとデコレーションが流行り雑貨屋が儲かる。風が吹けば桶屋が儲かるだ。 【例文2】ラインスタンプのお陰でクリエイターの仕事が増えた。風が吹けば桶屋が儲かる。 【例文3】ロングヘアーが流行ればウイッグが風が吹けば桶屋が儲かる。 私の友達に株をやっている人がいるのですが、彼はよく「風が吹けば桶屋が儲かる 」ということわざを口にします。「思いがけないことが株価に影響を与えることが少なくない」ということを、そのことわざで表現しようとしているのでしょう。 そのことわざを聞いた私は彼に、「でも、なんで風が吹けば桶屋が儲かるの?」と聞くと、彼は「知らない」とのこと。そこで、ネットで調べてみることにしました。すると、おもしろい由来があることがわかりました。 このことわざ、江戸時代の浮世草子『世間学者気質』の一節から取ったものだそうです。では、なぜ、風が吹くと桶屋が儲かるのか。その理屈は以下の通りです。 江戸時代のことですから、道は舗装されていません。ですから、風が吹くと土ぼこりが舞います。それが目に入ったために失明する人が増えます。 当時、失明した人は音曲で生計を立てることが多かったため、三味線の需要が増えます。三味線の皮は猫の皮を利用するため、三味線がよく売れるようになると、町中の猫の数が減少。 猫はネズミを捕るものですから、猫が減ればネズミの数が増えます。ネズミが増えると木の桶をかじられ、その結果、桶が売れるようになり、桶屋が儲かるというわけです。 なんだか、落語にでも出てきそうな話ですが、よくぞそんな話を思いついたものですね。

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苛政は虎よりも猛し

【漢字】苛政は虎よりも猛し 【読み】かせいはとらよりもたけし 【意味】厳しい政治は虎よりも怖いものだ。 【例文1】少子化なので子どもを増やそうと言うけれど、年々手当が減額しては苛政は虎よりも猛しだ。 【例文2】苛政は虎よりも猛しで年金制度が不安だ。 受験勉強で苦手、もしくは嫌われている教科といえば、国語の古文や漢文が一番に挙げられることが多いです。確かに古文や漢文は話が固く、取っ付きにくいもので苦手と言う人が多いことは理解することが出来ます。しかし、そんな受験生から嫌われている教科である古文や漢文、もう少し正確に言うと故事成語から現代を生きるうえで学ぶべきことが沢山あることも確かです。 「苛政は虎よりも猛し」という故事成語があります。この故事成語は漢文で出題されることがあり、「かせいはとらよりもたけし」と読みます。この故事成語の意味は、重税を課したり、厳しい刑罰を行う悪い政治は人を食う獰猛な虎よりも恐ろしいということで、そんな悪い政治を行ってはいけないという意味です。 この故事成語の由来は、孔子が墓の前で泣いている母親を見かけ、泣いている理由を尋ねると、家族を虎に食い殺された答えたため、そこで、孔子がなぜこんな虎がいるような危ない土地から逃げないのか尋ねたところ、「ここでは、重税を課したり、厳しい刑罰を行う悪い政治がないからです。」とその母親が答えたところからです。 ちなみに「苛政」とは厳しい政治という意味です。虎に殺されるより怖い政治でよっぽどのことですよね。政治はより良い社会にするため、もしくは国民の幸せを実現するために行われなけばならないものですよね。そんな当たり前のことをこの故事成語から改めて学ぶことが出来ます。 現在の政治家は自分の徳ばかりを考えて、1度国会議員になると苛政は虎よりも猛しで国会議員を盾に高額な裏金を貰ったり、女性問題に走ったり時には失言をしてしまって失速したりする政治家がなんと多いものかと思います。昔田中角栄という政治家がいました。内閣総理大臣までした人です。この人も苛政は虎よりも猛しでしたが、この方は今の政治家にはない迫力と行動力を持っていました。尋常小学校しか出ていない方ですが総理大臣にまで登りつめた。この人は確かに色々なことで批難もされましたが国民を引きつける実行力で高度成長期の日本を支えました。いわゆる日本列島改造論です。日本に高速道路を張り巡らせました。地元には道路や橋を渡しました。人間的にもコミュニケーション能力に長けた方で、この人を師と仰ぐ国民は沢山います。ロッキード事件で失速しました。しかしそれ以降も政治の世界に君臨し続けました。苛政は虎よりも猛しの政治家だと思います。今はこのような政治家がいません。議員になるまではきれい事を言葉にして演説を行い。いざ当選すると何をしているのか分からない。だから日本の政治は失速してしまったのですす。今からでもあの田中角栄総理大臣のような政治家が出ることを願っています。

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佳人薄命

【漢字】佳人薄命 【読み】かじんはくめい 【意味】美しく有能な人は幸せが薄い。 【例文1】佳人薄命て言うけど、美人で有能なだけでも幸せじゃん。 【例文2】佳人薄命なんて信じてないわ。 【例文3】佳人薄命とは儚いものだ。 今年の2017年に5月、ある有名な音楽ユニットの女性ボーカルの10回忌を偲び、東京や大阪に献花台が設置され、多くのファンが足を運ばれたようです。その有名な音楽ユニットの女性ボーカルとは坂井泉水さんです。 坂井泉水さんは音楽ユニットであるZARDの女性ボーカルとして、「負けないで」「揺れる思い」「マイフレンド」といったミリオンセラー曲を持つ有名アーティストとして常に第一線で活躍されていましたが、2007年5月に子宮癌で療養していた病院で不慮の転落事故で亡くなってしまいました。 まだ30代という若い年齢でこの世を去ってしまった坂井泉水さんを表す言葉として「美人薄命」という言葉がとても相応しいと思ってしまいます。あまり音楽番組に出演することが無かった坂井泉水さんですが、ミュージックビデオで歌っている姿を拝見すると、とても美しい顔立ちをされていて、もっとメディアに露出して欲しいと当時思っていました。 美人はとにかく数奇な運愛にあって、薄命であったり、短命であったりすることが多いという言葉で「美人薄命」「佳人薄命」とありますが、美人は美しく生まれたために短い人生を送ってしまうことが多いのは運命的なものなのでしょうか。美しく生まれたが短命な人生というのはどこか儚いものであると感じてしまいます。

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臥薪嘗胆

【漢字】臥薪嘗胆 【読み】がしんしょうたん 【意味】成功や復讐のために困難に耐え抜く。 【例文1】レギュラーを勝ち取るために臥薪嘗胆の思いで練習した。 【例文2】臥薪嘗胆でリベンジに燃える。 【例文3】痩せて元カレに臥薪嘗胆で見返してやる! 臥薪嘗胆という言葉は、紀元前5世紀頃の中国で実際にあった史実に由来しています。 簡単に言いますと、手酷く負けたけれど命ばかりは助かり敗北の恥を雪ぐためドン底の状況から頑張って再興して復讐戦に勝利しましたという話です。 「臥薪」は、固く凹凸だらけの薪に横たわり身体を痛めつけて復讐心を忘れないようにしたという故事に由来します。 「嘗胆」は、苦い胆をなめることで敗北の苦さを思い起こそうとした故事に由来します。 この話の何に嫌悪感を感じるかというと、話に登場する主要人物が皆が皆非業の死を遂げていることです。 呉という国の王が父前王の仇を討つため「臥薪」の末に戦に勝ちますが、部下の進言を聞き入れず降伏した相手を殺さなかったため、後日逆に打ち滅ぼされます。 進言した部下は、親の仇を討つために他国から流れてきた身でしたが仇討ちをするまえに相手は死んでしまいます。 墓を暴いて死体を鞭打ち辱めることで溜飲を下げますが、この事も関係してか主君から死を賜ることになります。 「臥薪」して再起した相手を打ち滅ぼしたのは「嘗胆」して敗戦の恥辱を忘れなかった越という国の王です。 しかし後に、功績のあった有能な臣下をざんげんにより失うなどして国はほどなく衰退します。 仇を討ったり討たれたりした結果、残らず不幸な結末を迎えてしまったという具体的で有名な例です。

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舵を取る

【漢字】舵を取る 【読み】かじをとる 【意味】物事を導く。進行をする。 【例文1】司会の舵を取る。 【例文2】船長が舵を取る。 【例文3】運営の舵を取る。 アメリカのトランプ大統領が地球温暖化防止のための協定「パリ協定」を離脱することを決めました。それに対しアメリカ国内からも反発の声が上がっています。ニューヨーク市長などは「We are still in」と声明を出し、自分たちはパリ協定に参加する意思があるということを示しました。 ここ数年毎年のように夏が暑くなっているのを体感します。地球温暖化は待ったなしの問題なのです。今すぐに取り組んで地球がこの先進むべき方向を舵をとって変えていく必要があります。この先中国、インドの人たち全員が今の日本人のように一家に一台の車を持つような生活レベルになったらそれこそ大気汚染、二酸化炭素の濃度は恐ろしい数値になります。高度経済成長期に日本で起きたことが地球規模で起こるわけです。ただだからと言ってインドや中国の人にそのままの生活レベルでいるよう望むのも間違っていると思います。自分たちの生活を見直しエネルギーを無駄に使いすぎない生活に世界中で舵を取る必要があると思います。 地球環境がこれ以上ひどい状態にならないために1人1人に何が出来るかを真剣に考えなくてはいけない時代だと思います。知恵を出し合えばきっと問題解決に繋がるアイデアが出てくると思います。

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笠に着る

【漢字】笠に着る 【読み】かさにきる 【意味】権力のある者を頼りにして威張る。 【例文1】社長の息子だと言って笠に着る。 【例文2】部長に気に入られているからと笠に着る。 【例文3】コネ入社のくせに笠に着る。 「笠に着る」とは権勢あるものを頼んで威張る。自分の施した恩福などをいいことにして勝手なふるまいをするという意味です。かぐや姫の物語はご存知ですね。竹から生まれた美しい姫君。その噂を聞きつけて何人もの人が求婚しにきますが、最後に5人だけが残ります。その5人の貴族たちに「かぐや姫は自分の所望する品を贈ってくださった方と結婚する」と言いだします。しかし、その品物とはまさしく無理難題でした。石作皇子には仏の御石の鉢。インドに1つしかないという高級品です。車持皇子には中国にあるといわれている蓬莱の玉の枝。根が銀、茎が金、実が真珠の木の枝というもの。右大臣阿倍御主人には中国にある火鼠(ひねずみ)の裘(かわごろも)。その毛を織って作った布が火に燃えず、汚れても火に入れると真っ白になるという特別なものだそうです。大納言大伴御行は竜の首に光る玉。中納言石上麻呂足には燕(つばくらめ)が持っている子安貝。どれも伝説の産物かと思うような品々です。誰もがその品を手に入れようと挑戦しますが、結局入手できず、かぐや姫は貴族5人の求婚を断ります。そこへ、帝が笠を着ていきなり求婚します。帝に逆らえば育ててくれたおじいさん、おばあさんも殺されてしまうかもしれません。かぐや姫はとうとう月に帰ることを打ち明けるのです。そして、帝の差し向けた兵が突然眠ってしまった隙に、別れを告げて月からの迎えとともに帰っていくのです。

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