肩の荷が下りる

【漢字】肩の荷が下りる
【読み】かたのにがおりる
【意味】重い責任を果たして自由になる。
【例文1】子どもが大学を卒業して肩の荷が下りる。
【例文2】息子の結婚が決まり肩の荷が下りる。

肩の荷が下りるをテーマにした記事

あるお客様の一言で肩の荷がおりました

私は学生時代の若いころに水商売でアルバイトをしたことがありました。
その時はまだ20歳で、素人っぽさや初々しさが可愛く、お客様に可愛がってもらえて指名もシャンパンもない日はない!というくらいでした。
そして社会人になるのをきっかけに水商売を辞めお昼一本で生活していたのですが、2、3年して慣れてきた頃に時間にも心にも余裕ができて、軽いアルバイトの気持ちでもう一度水商売に復活しよう!と思いました。そこで前に働いていたお店に連絡し、戻りたいことを伝えると快く承諾していただき、早速出勤することになりました。
2、3年のブランクがあるとしても、まだまだ若いしイケるだろう!と高を括っていると、シャンパンをおろしていただくどころか、指名さえ取れません。
何度か出勤するうちに私は日に日に自信をなくしていきました。少し前まで最前線でやってきた私が、若い子たちのヘルプばかりで今はお荷物キャバ嬢。
悲しくなってしまいました。そんな時に一人のお客様に出会いました。もちろんお客様の前では悲しい気持ちなんて関係ありません。元気に笑顔で接客していましたが、彼が一言言ったのです。「無理してない?」そこで私は申し訳ないことに、悩みを打ち明けてしまったのです。そうすると彼は、「あなたはもう昔のあなたではないので、昔に戻ろうとしないで。今のあなたは、今のあなたにしかない魅力があるのだから」と言ってくれました。そこで私は肩の荷がおりたように、心が軽くなりました。
その次の接客からは、昔のような元気な女の子ではなく、落ち着いた自分らしい接客を心掛け、また指名していただけるようなキャバ嬢になることができました。
あの一言がなかったら私はきっと、人としても自信をなくしていたかもしれないので、感謝しています。