我を張る

【漢字】我を張る
【読み】がをはる
【意味】自分の考えを絶対に譲らない。
【例文1】彼はいつものごとく我を張った結果、仲間外れに遭う。
【例文2】我を張るから損をする。

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我を張ることで味方をなくした兄嫁

私の兄嫁はとても綺麗な人なのですが、ものすごく頑固なんですよね。それはそれは、とにかく気の強いうちの母が折れてしまうほどに。ただ、とても綺麗な人なのでそのくらい気を強くしておかないと、やっていけないのかなとも思いました。世渡りのやり方は人それぞれですが、兄嫁の場合はそれがあまり良い方向にいかなかったパターンなのだと思います。
私とはわりと親しいので、友人をなくしたと言っていました。というのも、仲良しグループの一人がお姑さんと喧嘩してしまったそうです。内容としては、しっかり家事をやらないとかご飯を作らないとか。それに対して他の皆はお姑さんが悪い、友人は悪くないとかばったそうです。しかし、兄嫁にはそれが納得のいかないことだったんですよね。家事が得意ではないというわりに、毎日のように遊び歩いてるじゃない、それなら調べるとかまずやってみるとかすれば良いのでは?と言ってしまったのだとか。
きっと、グループの他の人も同じ考えだったのでしょう。しかし、自分には関係無いから言わないわけです。それよりも、人間関係が崩れて面倒になる方が嫌なんですよね。兄嫁はそれが出来ませんので、いかにもな女性グループの中だと味方をなくしてしまいます。最近は職場でも我を張ることでまた味方を失ってしまったそうです。正しいことを言えば全てが良い方向になるわけではありませんので、難しいなと思いました。

我を張る

自己主張が強く、自分の言い分を何処までも貫こうとする人の行為を「我を張る」と言います。主に気の強い人に見受けられる傾向があり、その人の主張が正しければどうという事もありませんが、得てしてそう言う方に限って偏屈な言い分を無理に押し通そうとされます。この表現は欲張りな方にも使用する事があり、「我を張って握り寿司を50貫も食べた友人」という時があります。何か自分の考えを押し通すと言えば只の我儘な人の様にも聞こえますが、先に述べた様にそれが正しいのであれば何も問題はありませんし、寧ろ正しい事を臆する事無くやっているのですから、周りからすればこれ程有難い事はありません。面倒事に思える場面では中々我を張った態度は取れませんし、ましてや周りが目上の人ばかりで、自分の方が正しいのにその意見を出しにくい時があるものです。そんな時でも堂々と自分の意見を言い通せる我を張れる人は、大物と言うしかありません。余程自分に自信があるか、周りの空気を読めない人かのどちらかであると思われますので、出来れば空気が読めない奴と思われたくはないものです。自分を貫くというのは誰にでも出来る事ではありませんので、もし身近にそんな方がおられる方は大変な思いをする事もあるかもしれませんが、もしかしたらいざという時とんでもなく頼りになる助っ人になってくれるやもしれません。