怠け者の節句働き

【漢字】怠け者の節句働き
【読み】なまけもののせっくばたらき
【意味】普段は怠けて働かない者が休みだという時に限って張り切って動き出す。
【例文1】休日出勤は口うるさい上司もいないし、怠け者の節句働きではかどる。 
【例文2】休日になると怠け者の節句働きで早起きする。
【例文3】普段は遅刻魔だが、デートとなると怠け者の節句働きで早起きだ。

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怠け者の節句働きって節分の豆まきで鬼の役でもするのですか

節句は皆が休む時なのに、あえてそのような休日に働こうとする怠け者を侮蔑した表現が「怠け者の節句働き」なのだそうです。
ちなみに節句は年中行事を行う日のことで、代表的な五節句は、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)です。
重陽の節句は、陽の数である9が二つ並んでいるので大変おめでたいのだそうですが、取りあえず菊の花を飾ったり菊酒を飲めば良いようです。
1月7日は七草粥、3月3日はひな祭り、5月5日は端午の節句でこどもの日、7月7日は七夕ということは誰でもご存知でしょう。
節句と節分は混同されそうな言葉ですが、節句は元々は宮廷で行われた公式行事の日、節分は暦の上での四季の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日に当たります。
どちらにしても普段の生活と離れた行事や儀式を行うので、怠け者であっても仕事に借り出されてしまいそうです。
押入れにしまい込まれたお雛様や五月人形を出して飾り付けるのも大事な仕事ではあります。
もっとも、お祭り男などと呼ばれるお祭り大好き人間や、場を取り仕切ることになれた隊長格の人が率先して仕事を進めれば、怠け者の出る幕はありません。
豆をぶつけられる鬼の役にすら我こそはと名乗りを上げる人がいる事は、怠け者の目にはどう映るのでしょう。

怠け者の節句働きと思われないように

日頃からきちんと働いている人は、休日になれば自分を労うためにしっかり休息をとるでしょう。ところが世の中には不思議なことに、普段は仕事を怠けているにも関わらず、休日になると働くような人もいます。傍目から見ていれば、あまり良い気分にはならないでしょう。おおかた「休日に働くなら普段から働いてくれ」と思う人が多いのではないでしょうか。ひょっとすると「休日に働くことで、自分だけをよく見せようとするな」と憤慨する人もいるかもしれません。もしもこれが普段も休日も馬車馬のように働いている人であれば、周りからは「休日くらい休んでほしい」と思われるのではないでしょうか。

このことから言えるのは『普段働いていない人が休日に働くのは、周りを不快にさせる可能性がある』ということです。つまり仕事をする上で大事なのは『働くべき日に働いて、休むべき日にはきちんと休むこと』だとも言えるでしょう。毎日働き詰めの人がいると、周りの人も心配になってしまいますからね。自分が怠け者の節句働きだと思われないようにするには、仕事は仕事をすべき日に行い、休みの日は大人しく休んでおくのが良いでしょう。自分が思っている以上に周りの人は、自分を見ていたりしますから。