俎上に載せる

【漢字】俎上に載せる
【読み】そじょうにのせる
【意味】出来事や人物を話題に取り上げること。
【例文1】話題作を俎上に載せる。
【例文2】俎上に載せて集客を狙う。
【例文3】俎上に載せて論議する。

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同じ俎上に載せるべきではないこと

「俎上に載せる」とはある人物や物事を取り上げ、色々な面から考察したり議論するという意味です。
俎上に載せるというのは俎板の鯉とは違って、これからその人物や物事の是非を論議しようという感じで、これから考えて行こうといったニュアンスがあります。この俎上に載せるという言葉を聞いて思い出すのがある裁判の判決文です。
それは2014年に関西電力大飯原発3・4号機の運転さし止めを命じた判決文です。「大飯原発再稼働認めず!」再稼働反対を訴えた住民の勝訴となる劇的な裁判でした。この判決を出したのは福井地裁の樋口裁判長の判決文が素晴らしかったです。
「極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と、電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体法的に許されないことであると考えている。」
原発の再稼働に対するリスクと、原発を動かさなければ電気代が高くなり経済が停滞するといった問題を同じ俎上に載せて論ずるべきではない、そもそも同じ俎上に載せること自体が間違っているのだときっぱりと言い切った判決文でした。
日本の原発がなし崩しに再稼働する中「同じ俎上に載せるべきではないのに」という思いが再びよみがえっています。