笑う門には福来たる
【漢字】笑う門には福来たる
【読み】わらうかどにはふくきたる
【意味】いつもニコニコ笑顔でいる人の家には自然に幸福が訪れる。
【例文1】母はいつも笑顔で家族まで笑う門には福来たる。
【例文2】家族の笑い声が笑う門には福来たるのだ。
【例文3】明るい家庭には笑う門には福来たる。
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笑う門には福来たるなら怒る門には鬼が来るのか
「笑う門には福来たる」の門は「かど」と読みます。
家の入り口となる門が家の顔となる代表的な部位となることから、この場合の門は家そのものを指し示しています。
つまり笑いの絶えない明るい家庭には福が舞い込むであろう、という意味です。
よく考えるとこのコトワザは少しおかしいような気がします。
笑いが絶えないような状況であることから、家族全員の心はかなりの余裕があるように伺えます。
心に余裕があるということは、悩み事や苦しみからは無縁、つまり金銭的にも裕福なはずです。
福が舞い込む以前に、福の神が既に居座っていそうな状況が思い描かれてしまいそうです。
そのような考えに至るからお前はダメなのだ、というお叱りの声が四方から聞こえてきそうですがあえてさらに考えます。
逆に口論の絶えないような家庭、怒る門はどうでしょう。
特定の誰か、家長が家族を高圧的に叱責しているのか、あるいは家族全員が言い争いをしているのかは状況が大きく異なります。
しかし結果として、とてもその先に幸福な未来など感じられませんし、阿鼻叫喚とまでいかなくても崩壊の予感しかありません。
笑う門と怒る門、福の神が近所をうろうろ徘徊しているならばどちらに転がり込むかは考えるまでもないでしょう。
笑う門には福来たるでいつでもスマイル
スピリチュアルに興味を持ち、そういう類の本をたくさん読んだことがあります。
いわゆる運を良くするハウツー本みたいなものですが、必ずと言っていいほど『笑う門には福来たる』が出てくるんです。
笑っていると幸せがやってくる。だから辛く苦しい時でも笑顔で乗り切ろうという意味ですが、正直辛い時に笑顔なんて冗談じゃないと思っていました。
楽しくもないのに笑ってなんかいられません。
しかし目から鱗だったのが、楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのだそうです。
そもそも笑う時、笑顔を作る時、人は口角が上がります。
すると幸せホルモンが体内に分泌されるらしく、嘘でも口角を上げると脳が勘違いしてくれるんだそうです。
笑顔の効用は意外と多く、本人のモチベーションも自然と上がりますが、周囲の人への影響も軽くありません。
笑顔の人を見て、嫌な思いをする人はまずいません。
その代り物調面の人を見ればほとんどの人は不快感を覚えます。
口角を上げ、笑顔を無理にでも作るようにすると、本人はもちろん周りの人もある意味幸せに出来るのです。
また口角を上げることが顔の筋肉にも効果があるのをご存知でしょうか?
人はどうしても加齢とともに皮膚がたるんでくるものです。
しかし笑顔の多い人、いつも口角を上げている人は顔の筋肉をよく使っているので若く見えるんだそうです。
顔の筋肉を使うと実は首にも良い影響があって、いわゆる二重あごを防ぐ効果もあるのです。
笑う門には福来たるは一石二鳥どころか三鳥も四鳥もあるようです。
いろんな意味で幸せを約束する諺です。