寝る子は育つ

【漢字】寝る子は育つ
【読み】ねるこはそだつ
【意味】成長ホルモンが分泌される時間に寝る子は丈夫に育つと言われる。
【例文1】寝る子は育つと言って、お昼寝は貴重な時間なんだよ。
【例文2】夜更かしをぜず、早く寝る子は育つ。
【例文3】寝る子は育つとお昼寝の時間を決める。

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寝る子は育つを忘れていた校長先生

娘が通っていた中学校では保護者と先生の交流会が毎年開催されます。担任先生などは保護者会や面談の時にお話しするので人となりはそれなりに分かります。しかしその他の科目を受け持つ先生は保護者とはほとんど関わりがないので交流会みたいなイベントがないと分からなかったりします。
その交流会のなかで先生方にまず一言挨拶をして頂くためにテーマをこちらの方で用意しました。お題は「中学生の時にやっておけば良かったなと思う事は何ですか?」でした。最初に挨拶をされたのが校長先生です。校長先生は身長が男の人にしては低くて中学生に混じったら分からなくなるほどです。しかしすごく生徒目線で物事を考えていて素晴らしい先生なのです。
その校長先生が中学の時にやっておけば良かったと後悔していることってなんだろう?そう思って聴いていました。「僕が中学の時にやっておけば良かったと後悔していることはもっと夜早くに寝ておけばよかったということですね。夜更かしばっかりしていて、寝る子は育つという諺をすっかり忘れていましたね。」と言って笑いをもらっていました。
人は見た目ではありません。校長先生は毎年受験のための面接の練習を引き受けてくれます。そしてその面接の感想と生徒への応援を込めたコメントを生徒一人一人に書いてくださいます。私の娘は校長先生に書いてもらったコメントを宝物のように大事にしています。
「寝る子は育つ」と聞くとまずこの校長先生のことを思い出します。

寝る子は育つと言いますが。

中学に入った息子がクラブ活動を始めました。
小学校のころは暗くなる前に帰ってくるように言い聞かせていたのに、
クラブに入ったらそんなことはもう通用しません。
毎日真っ暗になりまで帰らなくなるからです。
一年生ならまだ小柄で練習についていくのがやっとです。
夏休みが来ると炎天下の下で真っ黒になって走り回っています。

私も若い頃に10年間クラブ活動と社会人チームで鍛えてきました。
一年目というのはとにかく環境が変わり内容もグレードアップするのでついていくだけで精一杯です。
夏休みを乗り越えることができたら大丈夫と言われるほど過酷な練習に脱落者がでることさえあるのです。
合宿中は緊張感が続いて眠れなくて最終日はふらふらです。
家に帰ったら一気に疲れが出て丸一日眠っていたこともあります。
時差が出るのです。
さんざん眠っておいて過ぎてしまった時間がもったいないと思うのです。

しかし母はなかなか起きて来ない娘を心配して様子をうかがいに何度も部屋に来ていたのです。
「大丈夫かしら。頭でも打って眠っているうちに何かあったらどうしましょう。」と父に何度か話したいたのです。
「まあ、寝返りをうっているなら大丈夫だろう。
寝る子は育つというからそっとしておきなさい。」と父が言うのですが母は心配したと後日聞きました。

毎日クラブ活動で精一杯の息子は宿題をしているうちに椅子から半分落ちかけながら眠っています。
御飯と言っても、お風呂と言っても「わかってる。」と言って朝まで眠っています。
親の心配はよそに口を開けて眠る姿を見て「寝る子は育つ。」と私も母のように見守るしかないのです。