諸手を挙げて
【漢字】諸手を挙げて
【読み】もろてをあげて
【意味】好意に受け止める。
【例文1】諸手を挙げてお嫁さん候補に賛成する。
【例文2】父が彼氏を諸手を挙げて気に入る。
【例文3】同僚の誘いに諸手を挙げる。
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諸手を挙げて賛成したご両親
中学・高校と同じ学校に行った友人がいます。
彼女はとてもかわいい人で、たくさん友人もいる人でした。
私たちが行っていた学校は女子校の中高一貫校だったのでほとんどの人は
顔見知りで、彼女は上級生にも下級生にも人気のあるような人でした。
私はとても平凡でとくに目立ったところもありませんでしたが、彼女と親友だったので自分のことではなくても、みんなから愛される彼女が自慢でした。
大学に進学したときには別々の学校を受験しました。
私は京都の大学に合格したのですが、彼女は残念ながら受験の頃に体調をくずしてしまって、受験した学校のすべてに不合格でした。
一緒に高校を卒業したのですが、大学生になるとそれぞれ生活パターンが違ってきて、なかなか会えなくなりました。
私が大学を卒業するころに彼女は大学を諦めて海外へボランティアに行くようになっていました。
久しぶりに仲の良かった数人で会ってそれぞれの今を話したり、未来の話をしたりしているときに、帰国していた彼女から結婚の話が出ました。
相手は同じようにボランティアをしている人で、外国の人だということでした。
親にも話したところ、反対されるかと思ったら諸手を挙げて賛成してくれたと涙ながらの報告でした。
友人のハッピーな話に私もこころが温かくなりました。
他人の幸せに諸手を挙げて喜べる人になりたいけども
仲の良い友人にお祝い事があれば、自然と喜んでしまうのが人間だと思います。いつもお世話になっている友人に良いことがあると、自分にも良いことがあったかのように共感してしまいますね。しかしその反面、もしかするとその友人に対して嫉妬してしまうこともあるかもしれません。
たとえば懇意にしている友人が結婚するとなったとき、大概の人は喜ぶのではないでしょうか。ですがもし自分が独身であって、結婚に対して強く憧れを抱いているときは、その友人のことを喜ぶ反面「結婚できる友人が羨ましい」と妬みの感情を抱くこともあるでしょう。妬みという感情は一般的には『悪いもの』だとされますが、このような感情が湧き出てしまうのは仕方ありません。むしろ妬みが湧き出てしまった場合は、その感情から目を背けずに「湧き出てきてしまったから受け入れよう」とする方が、ストレスにならないそうです。
もしも他人の幸せに諸手を挙げて喜べる人になれたら、自分も幸せな人生を送れるだろうと考える人もいるかもしれません。ですが他人に対して憎しみや妬みといった感情を抱くこと自体は、悪いことではないのです。誰しも『自分が認めたくない自分』がいることでしょうが、そういった自分自身と向き合って自分の悪いところを受け入れることで、自分をより素晴らしい人間へと変えていけるのではないでしょうか。