目くそ鼻くそを笑う

【漢字】目くそ鼻くそを笑う
【読み】めくそはなくそわらう
【意味】自分の欠点はおいといて、他人の欠点をバカにする。
【例文1】目くそ鼻くそを笑う奴をギャフンと言わせた。
【例文2】目くそ鼻くそを笑う者を見返す。
【例文3】少しのミスで目くそ鼻くそを笑う。

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目くそ鼻くそを笑うような人とは関わらなくても

『他人の欠点を見つけて、わざわざ笑ってからかう』という人に出会ったことは、誰しもあるのではないでしょうか。小学生くらいならまだしも、大人になってまでそういう人がいると、ちょっと驚いてしまいますよね。そのような人とは、自分からいちいち関わりを持ちにいこうとしなくても良いと思います。

というのも人の欠点を笑っている人というのは、おそらく自分の欠点を理解していません。自分にも何かしら欠点があると理解している人なら「誰しも欠点はあるから仕方ない」と思って、いちいち人のことを笑ったりしないからです。あるいはですが他人の欠点を笑っている人は、その欠点が自分も持っている欠点だと気付いていない場合だってあるでしょう。世にいう、目くそ鼻くそを笑うといった状態ですね。

人に自分の欠点を笑われて喜ぶ人はいませんし、目くそ鼻くそを笑うような人と親密になりたいと考えるような人も滅多にいないでしょう。それに人間というのは周りの人の影響を受けて、自分の思考や価値観が変わっていきます。
それは子どもでも大人でも同じです。ですから目くそ鼻くそを笑うような人とは、用がない限りは特に関わらなくて良いのではないでしょうか。そうした人と一緒にいると、今度は自分も目くそ鼻くそを笑うような人になってしまいそうですしね。

小さな小競り合い。目くそ鼻くそを笑う。

ある日の仕事中、言い争いが起こりました。原因はある者のミスによって(仮にAさんとします)それがクレームにまで発展したからです。加えて、その部署だけで解決できればよかったのだが、他の部署にまで影響が出てしまったのです。そこで頭にきたのが他の部署に在籍するBさん。後で聞くと、そのクレームの電話を受け取ったのもBさんでした。フロアまで違うのに、わざわざAさんの所へ怒鳴り込んできたのです。Bさんは役職がついているわけでもない。おそらく上司は止めただろうに。しかし、Bさんは常日頃から組織の順番を無視し、感情で動く人間です。周りの人間も「またか」くらいで見ていたが、その攻撃を受けてしまったAさんはたまったもんじゃありません。
BさんはAさんを見つけるなり、怒声、罵声の嵐。フロア中にいきわたるような声で、みんなの注目の的となりました。聞いてるこっちもいたたまれない気持ちになり、早く終われと誰しもがそう思っていました。一方的な攻撃を受けるAさん。まいたタネだし仕方ないということで沈黙を続けています。AさんのほうがBさんより年上で入社も早く役職にも就いているのにそれに向けて文句を言うBさんもすごいが、Aさんの忍耐力もすごいと思います。
しばらくの嵐の後、Bさんが「組織の在り方をわかっていない。ミスしたなら即座に謝りに来るべきだ」という発言が飛び出しました。確かにAさんの動きの遅さも気にはなったが、お前が言うか?と思っていたところ、フロアの一番の上役の人間が「その辺にしとけ。お前が今の発言を口にするのは目くそ鼻くそを笑うようなもんだぞ」と一言告げて去って行きました。
迷惑をかけておきながら、謝りにいかなかったAさん、組織の在り方という部分で攻撃したBさん。でも、Bさん自身も組織という行動からは外れた行動を行っていそこをついた上役。
しばらくの静寂の後、その場は解散となりました。その後、Bさんは個別に呼び出され、上役連中から袋叩きにあったということを聞きました。まさに、組織の在り方をわかっていなかったのはBさんだったのでしょう。