手に落ちる

【漢字】手に落ちる
【読み】てにおちる
【意味】人の所有物となる。組織の勢力に従う。
【例文1】借金で自宅が落札者の手に落ちる。
【例文2】部長の手に落ちて従う。
【例文3】競売にかけられ業者の手に落ちる。

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敵の手に落ちる前に自害したガラシャ

戦国時代の人物で細川ガラシャという女性がいます。名前が「ガラシャ」というだけでも普通の女性と違うのは分かりますが、彼女にはどこか興味を惹かれます。どんな女性だったのでしょうか。まず、キリシタンでした。当時はバテレン追放令も出されており、隠れキリシタンでした。「ガラシャ」という名前も後世にキリスト教徒らが彼女をそう呼ぶようになったようなので、当時は「珠」さんと呼ばれていたようです。そんな彼女ですが、時は戦国時代、徳川家康の東軍と石田光成の西軍が戦いを繰り広げるなか、東軍についた夫の不在時に石田光成の軍勢によってとらえられそうになります。敵の手に落ちるくらいならと自らの命を絶つ決断をします。キリスト教徒は自殺できませんので、家臣によって介錯してもらったそうです。これは夫の意志でもあったそうなので夫の言いつけに従順な妻だったのでしょう。次に、彼女は本能寺の変で織田信長を討った明智光秀の娘です。本能寺の変があったときにはすでに細川忠興に嫁いでおり、敵の手に落ちることはなかったようですが、「罪人の娘」なので夫に幽閉・監禁されたそうです。夫は監視もつけたそうなので、父も死に頼りの夫にも信用されずと悲しい時を過ごしたことがキリスト教入信と何かかかわりがあるのかもしれません。