メスを入れる

【漢字】メスを入れる
【読み】めすをいれる
【意味】物事の解決策に思い切った手段を取る。事態を厳しく追及する。
【例文1】脱税が疑われる会社にメスを入れる。
【例文2】裏帳簿にメスを入れる。
【例文3】証拠を見つけメスを入れる。

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メスを入れるのはとても勇気が必要

メスを入れるということはとても勇気が要ることです。
しかし、問題を根本的に解決していくためには、土台から作り直していくことが必要です。

表面的に取り繕っていても、根元からの問題解決にはなりません。
何度もそのようなことを繰り返していても、事の事態は良くならないものです。

時代や環境に合わせて変わっていくことで、長く生き延びることができるものです。
また、長年悪しき慣習が続いていることが原因で、物事が上手くいかなくなることがあります。

そのことに気が付いていても、それを変える勇気がなければ、いつまで経っても物事は良い方向へ変わっては行かないでしょう。

メスを入れるタイミングも非常に大切です。
タイミングが悪ければ失敗に終わってしまうこともあります。

メスを入れるとは

メスを入れるとは、外科医がメスを用いて切開することを言います。切開することによって病気の原因となっている物を除去し、回復へと導きます。このことから、根本的な解決のために非常手段をとる、事態を厳しく追及し批判する、事態解決に着手するということを言うようになりました。人間の体を切るためにメスを入れることは、病気を治すためとはいえ、非常手段であることに代わりはありません。
例えば、政財界の癒着にメスを入れるなどと使われます。最近ニュースを賑わせている首相の問題なども、誰かがメスを入れようとしたのでしょう。また、公共事業を巡る汚職事件でも良く使われる言葉です。しかし、悪いものを除去するために体にメスを入れることは、リスクも伴います。ちょっとしたミスが命を脅かしかねません。それは、癒着問題や汚職事件にメスを入れることも同じです。それをしたために自分の職を失うかもしれません。それどころか命の危険が伴うかもしれません。闇から闇はドラマの世界だけではないのです。それでも、毎年多くの事件が告発されていきます。それほどメスを入れなくてはいけない事柄が多いのでしょう。
本来の意味のメスが、多くのガン等の病気を治していくように、新たな意味のメスも頑張っているのでしょう。

メスを入れる

物事の核心に迫る為の一歩を踏み出す時や、根本的解決を計るのに非常手段に出る時に使用します。メスは本来医師が手術に使用する器具で、体の悪い部分を切除する為の道具です。特に体内の臓器に疾患が見られる場合、その治療にはまず皮膚を割く所から始まります。その行為を疚しい事情を明らかにする時になぞって表現しているのが「メスを入れる」であります。例として「会社の裏帳簿にメスを入れる」や「官僚と政治家の癒着体質にメスを入れる」などがあり、ある種の告発をする時に使用される事が殆どです。医師も人・他動物の体にメスを入れる事は決して気楽な作業ではないですし、何より命を救う為の手段としてやる行為ですからその責任はとても重大でありミスは絶対に許されないのです。そして何か疚しい事を明らかにしようとする者も同じで、メスを入れるからには何かしらの物証あるいは確証を得る必要は大であり、それを得られなければその行動は只の人騒がせな迷惑行為になってしまい、逆にメスを入れた側が多大な責任を負う事になるのです。それだけのリスクを承知で踏み切る覚悟を持たない人には出来る行動ではないですし、確固たる決意と裏付けがある人にしかそのメスを持つ事は許されません。