口を拭う
【漢字】口を拭う
【読み】くちをぬぐう
【意味】何か悪い事をしても素知らぬ顔をしている様子。知っていながら知らないふりをする。
【例文1】誰の仕業か生徒に聞いても口を拭うばかりだ。
【例文2】主犯格が怖くて誰もが口を拭う。
【例文3】証拠がないから口を拭う。
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口を拭う
黙って食べてはならない物を食べて、それがばれない様にこっそり口を拭いて何もなかった様に振舞う事を「口を拭う」と言います。そこから悪さをしておきながら何もしていないフリや知っていても知らない体を装うなどを指します。単に「口を拭う」という響きだけではそういう意味に発展してしまうとは想像も着きませんでしたが、よくよく状況を紐解いて行くと何か腹黒いイメージがこの言葉に宿っている様にすら感じられます。例えば仏様にお供えされたお饅頭を人目を忍んで小僧が食べてしまい、バレない工夫として口の周りに付いた食べカスを掃っておく。そうすれば後で誰に聞かれても知らぬ存ぜぬで通せますし、何より証拠は食べてしまってお腹の中だから探し様がなく足が着きませんので、あとは当人がどれだけ逃げ遂せるか次第です。まあ普段からそういう事で目を付けられている人は、問い詰める方も相当気合いを入れて来るでしょうから、かなりの押し問答になる事は必至であると思われます。根比べに怯んだ方が負けとなり、真実は闇の中で終わる事になるかもしれません。只それも自分の事ならともかく、友人等の秘密をうっかりしってしまい、他の人に知られない様に敢えて知らないフリをするなんていうのも口を拭う事なのですが、嘘が下手な人だとしどろもどろになって直ぐにバレる事になるかもしれません。