畳の上の水練
【漢字】畳の上の水練
【読み】たたみのうえのすいれん
【意味】畳の上で水泳の練習をしても状況が違うため泳げないことから、知識を知っていても実践しないと役に立たない。
【例文1】料理教室に通っているのならば作ってくれよ。畳の上の水練じゃないか。
【例文2】職に就かない資格ばかり取っても畳の上の水練だ。
【例文3】ダイエット器具ばかり買って三日坊主で畳の上の水練だ。
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畳の上の水練になることも多い
たとえば逆上がりが出来ない子どもがいるとします。その子どもは逆上がりが出来るようになるため、逆上がりをするにはどのような筋肉を使うのか、足をどう振り上げれば良いのか、腕にはどのように力を込めれば良いのかなどを、学校の先生や親から聞いて学んだとしましょう。そしてこれらの情報を繰り返しノートに書き、子どもは内容をきちんと覚えたとします。これだけ学んだのですから、その子どもは逆上がりは出来て当然だ、と言いたいところですが、現実はそこまで甘くないことでしょう。何せいくら方法だけ知っていても、逆上がりをするときに使う筋肉がきちんと発達していなければなりませんし、特に筋肉の使い方なんて実際にやってみないと分からないことが多いです。
人生においてこのように、方法や理論だけ知っていても、実際には役に立たないというときはあります。むしろこうした畳の上の水練になることの方が、世の中は多いかもしれません。
義務教育で学んだことを全て活用しているという大人は、恐らくいないでしょう。これは決して義務教育が無駄だということではありません。ただいくら理論を知っていても、それを全て活かせる場があるかと言えば、それは無いと思います。しかし逆に理論を知っていたからこそ、それを活かせる場面というのもあるでしょう。知識は畳の上の水練になることも多いですが、多いだけであって、ちゃんと役に立つ場面だってどこかにあると思えます。