腑に落ちない

【漢字】腑に落ちない
【読み】ふにおちない
【意味】何となく納得がいかない。
【例文1】なぜ私が1番ではなかったのか腑に落ちない。
【例文2】腑に落ちない様子だ。
【例文3】何でか腑に落ちない。

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腑に落ちないことでモヤモヤしたとき

腑に落ちないとは、納得がいかないという意味と同意義の言葉ですが、日常生活の中でも腑に落ちないことはしばしば起きます。全て、自分の思い通りに事が進めば腑に落ちないなんてことはないまま、気分よく過ごせるのでしょうが、そうはいかないものですね。
それでも、その後の行動次第で事態を改善できるならスッキリするのですが、腑に落ちないことの中には、もうどうしようもなく諦めなければならない場合もあります。例えば、自分が無知だったために損をするといったケースです。先日、妊娠中の切迫早産で通院していたときのこと。経過観察が必要なため、毎週1回病院に通わなければなりませんでした。その際、診察内容はいつも同じなのに、ある日診察後の会計でいつもの倍ほどの料金を請求されたのです。明細をよく見てみると、「自費」と書かれていました。いつもなら、保険が利いて3割負担なのに、10割負担となっていたので、どういうことか受付の人に聞いてみました、すると、妊婦の診察は、前回の受診1週間経過しないと保険が利かないとのことでした。前回受診したのは木曜日、今回は水曜日だったため、1週間に満たないというのです。
損をしたことになるので、腑に落ちないと思いながらも、自分が無知だったためそれ以上食い下がることはできませんでした。このような場合は、勉強代になったと自分で気持ちを切り替えるしかありません。

腑に落ちないの由来や意味について

よく小説やドラマなどを見ていると、腑に落ちないという言葉を耳にしますよね。
では、一体どうして腑に落ちないと言われるようになったのでしょうか。
ですので今回、この腑に落ちないという言葉について色々と見ていきたいと思います。

まず、腑に落ちないの腑とは五臓六腑の腑のことをさしてます。
主に肝や肺などといった臓器のことですね。
しかし元々、この腑の使われ方は腸のことを言っていたのです。
腸に食べ物が吸収されるように、人の意見を吸収するといった感じですね。
そして腑に落ちないは、意見を吸収できないといった意味合いで使われてました。

しかし、感情というものは心で感じ取るものですよね。
ですので、やがて腸から心へと意味合いが変化していったのです。
そして腑に落ちないの意味は、心で納得できないの意味で使われるようになりました。
頭では納得できてはいるものの、心の中に引っかかりを覚えるような場面ですね。

さて、腑に落ちないの対義語で、腑に落ちるという言葉を耳にすることはあるでしょうか。
腑に落ちないは、何か心の中に引っかかりを覚えたときに使うことは先ほどお話ししましたよね。
ですので、その逆で心の中の引っ掛かりが取れた場合に、腑に落ちるという言葉を使います。

以上が、腑に落ちないという言葉の由来や意味でした。

腑に落ちない上司の説明

以前働いていた会社の上司について、腑に落ちないと感じることがありました。その上司は会社の勤続年数も長く、仕事内容についてもかなり熟知していました。仕事内容について質問をしても、大抵はきちんと論理立てて説明してくれることが多かったため、現場の人もその上司を頼りにすることが少なくなかったです。しかしそんな上司でも、たまに腑に落ちない説明の仕方をすることがありました。

たとえば私が仕事内容で分からないことがあったとき、「この作業はどうしてこういうルールでやらないといけないのか」と尋ねると、その上司は「ルールはルールだからです」と答えてくることがあったのです。私にとってルールとは『何か問題ごとが発生しないようにするための対策』のように考えていたため、その上司の回答はあまり納得がいくものではありませんでした。更に上司は「ルールはルールなんだから守ってください」と言ってきたのですが、それを言われて私は「ではこのルールを守らなければどういった結果になるのか」をきちんと説明してほしい、とも感じました。今にして当時を振り返ってみると、そのとき上司にちゃんとそう伝えれば良かったなと思います。

相手に納得してもらうように説明するには、まず自分が物事の成り立ちを把握しておいた方が良い、と感じるエピソードでした。