止むに止まれぬ

【漢字】止むに止まれぬ
【読み】やむにやまれぬ
【意味】止めようとしても止められない。そうするしかない。
【例文1】止むに止まれず休業した。
【例文2】バスが運休して止むに止まれぬ徒歩で帰宅する。
【例文3】二次災害の恐れがあり止むに止まれぬ捜査は中断する。

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止むに止まれぬ理由があり雪道を走る

数年前、平年に比べ雪が多い年があり、原付バイクで通勤している私は、大変な経験をしました。
その日は曇りで寒い一日でしたが、雪や雨は降っていなかったので、バイクで帰宅する時の心配は全くしていませんでした。
しかし、夕方を過ぎ帰宅しようとバイクにまたがると、雪がチラチラ降り始め急いで帰り始めましたが、次第に雪はどんどん強くなっていき、走行中雪が顔に当たり痛くて走りにくい状況でした。
会社から自宅までバイクで40分位かかるので、途中ホームセンターに寄ってマフラーを購入しました。買い物が終わり店から出ると、雪が道路を埋め尽くし吹雪となっていました。
原付バイクで道路を走っていると、ツルツル滑ってしまい普通に走ることはできませんでしたが、早く帰らないともっと雪が積もる為、両足を地面に付けながら時速10kg程度で走り続けました。
しかし、吹雪が凄すぎて前が見えない状態だったので、歩道に入り妻に電話をして状況を説明しました。
妻は、バイクを置いて歩いて帰ったら?と言ってきましたが、人気の少ない道路にバイクを置くのも心配だった為、再度ゆっくりバイクを走らせました。
バイクを置き去りにできないという、止むに止まれぬ理由があり、吹雪の中バイクを超低速で走らせましたが、周りの車も超低速で走っていたので、周りに迷惑をかけないで走行できました。

止むに止まれない状況

やめようと思っていてもやめることができないことは色々あると思います。
例えば、親しい方が亡くなられ、寂しい気持ちをはらいのけようと必死に別のことに打ちこんでみたりしても、止むに止まれずに悲しみで泣いてしまうことはあります。
私も以前、会社の先輩を亡くしてしまい、悲しい体験をしました。
このような状況では、悲しいのは自分だけと自虐的な気持ちにもなってしまうこともあります。
止むに止まれずに悲しい思いをしてしまうことは仕方がありません。
例えば今でも爪痕が深い、東日本大震災で発生した津波により、たくさんの命が失われましたが、中にはご家族のうち、たった一人が残されてしまった状況の方もたくさんいらっしゃいます。
以前、実際にご家族を失われた方にお話を伺っているドキュメンタリー番組を見ましたが、このような方は止むに止まれずに、なぜ自分だけが助かってしまったのかと思っていらっしゃるようなのです。
私自身にも家族がいますが、自分がこのような境地になった場合、どう思うだろうかと悩んだことがあります。
非常に複雑な気持ちにもなってしまうドキュメンタリー番組でしたが、この番組を通じて、家族の絆や命の大切さを改めて感じました。