立つ鳥跡を濁さず
【漢字】立つ鳥跡を濁さず
【読み】たつとりあとをにごさず
【意味】水鳥が飛び立った跡は濁ることなく澄んだままの様子から、立ち去る時は見苦しくないように綺麗にしておくべきだという教え。
【例文1】お世話になった感謝の気持ちを表すため、立つ鳥跡を濁さずで来た時よりもきれいにして寮を出る。
【例文2】立つ鳥跡を濁さずでグラウンドを整備する。
【例文3】練習後は立つ鳥跡を濁さずだ。
立つ鳥跡を濁さずをテーマにした記事
立つ鳥跡を濁さずな生き方をしたい
立ち振る舞いの美しい人は、去り際も美しいものです。立つ鳥跡を濁さずという言葉があるように、去るときに美しい人は素敵です。
この言葉には、見た目だけでなく内面の所作も表現されているように思います。日常的な例では、後の人のことを考えた場所や物の使い方に関して、よく使われる言葉です。きれいな状態のままで引き渡せると、後で使う人も気持ちがいいものですよね。鳥はお風呂の場面で例えられていますが、お風呂だけでなくお店のテーブルだったり、宿泊した部屋だったり、様々な場所において散らかしてしまったらある程度片づけてから立ち去ると気持ちのいいものです。
そのような物理的なものだけでなく、例えば別れ際なんかも同じことが言えます。別れ際はサラッと笑顔で明るく立ち去りたい。跡を濁さずな去り方をしたいものです。男女の別れなどでは、もつれて泥沼化してしまうこともありますが、あとから考えるとみっともないことです。あのとき、サラッと別れることができていたらどんなによかっただろうと思うこともあります。日常生活の些細な場面から、人生の分岐になるような場面まで、立つ鳥跡を濁さずという言葉のように、スマートに立ち振る舞えると素敵ですね。
立つ鳥跡を濁さずとは
「立つ鳥跡を濁さず」とは立ち去る者は、その場所が見苦しくないようきれいに始末をしていくべきということ。または引き際は美しくあるべきだということのたとえです。
例えばカラスは生ゴミなどのゴミ場をあさってぐちゃぐちゃに散らかしたまま去っていきます。それに比べ水鳥が飛び立った後の水辺は濁ることもなく澄んだままです。「立つ」とは、水鳥が飛び立つ、飛び立って去っていくという意味です。このような様子が由来となっています。
何かをし、その場所を去る際は以前と同じようにきちんと後始末をしておきなさいという教えですね。
類義語は飛ぶ鳥跡を濁さず、鷺は立ちての跡を濁さず、鳥は立てども跡を濁さず、があります。
例文は、立つ鳥跡を濁さずというように退社の際は仕事の引き継ぎは全部やるようにしましょう。や、立つ鳥跡を濁さずというので卒業までに教室はしっかり綺麗にしておこう。などがあります。
私も以前、長年働いた会社を退職することになった際に私が去った後、会社に遺恨を残さないように、残された同僚やお世話になった上司に顔向けできないような辞め方はしないようにと思いながら退社を決意した日から最終日まで働き無事跡を濁さずに退社しました。
このように立つ鳥跡を濁さずというようにどんな時も去り際は水鳥のように綺麗でありたいものですね。