鼻息が荒い
【漢字】鼻息が荒い
【読み】はないきがあらい
【意味】とても意気込んでいる様子。
【例文1】早く試合をしたくて鼻息が荒くなる。
【例文2】初デートで鼻息が荒い。
【例文3】今夜プロポーズするゾと鼻息が荒い。
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「鼻息が荒い」藤原道長
「鼻息が荒い」とは意気込みが激しいことです。この代表格といえば有名な藤原道長です。古典の教材「大鏡」に出てくるお話ですが、藤原道長が若い頃の逸話に競射会の話があります。藤原伊周の父が息子のために競射会を開きます。ところが呼ばれてもいないのに藤原道長がやってきて参加させろと言いだします。道長が飛び入りのくせに先攻で伊周が後攻で始まりますが、道長は的に当てますが伊周は道長の圧に押され手が震え矢を当てることができません。道長の2本勝ちで勝負が決しそうになったとき、観戦していた伊周の父たちが、伊周を勝たせたくて、「あと2回延長しよう」と言いだします。道長はしばしためらいますが「将来私の家から天皇・皇后が出るなら、当れ」といって矢を放ち、見事命中させます。それを聞いた伊周は、さらにプレッシャーがかかり外してしまいます。二度目に、道長は「将来私が摂政・関白になれるなら、当れ」ととんでもないことを言いだしたうえに再度命中させます。メンツ丸つぶれになった伊周の父、現在の関白・道隆が、息子にむかって「やめろ、やめろ」とさけび、試合を終了させますが、座は当然のことながら白けきってしまいます。藤原道長の鼻息の荒さと強心臓ぶりを示すエピソードなのです。