へそで茶を沸かす

【漢字】へそで茶を沸かす
【読み】へそでちゃをわかす
【意味】そんなバカげた話があるわけないとおかしくてたまらない。
【例文1】君の話しはへそで茶を沸かす。
【例文2】彼女に勝とうだなんてへそで茶を沸かすようなもんだよ。
【例文3】練習もしないでレギュラーになりたいなんてへそで茶を沸かすよ。

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へそで茶を沸かす

『へそで茶を沸かす』という言葉は、あまりにも馬鹿げていて子どもじみているや馬鹿げては可笑しくて仕方がないなどの意味があります。
この言葉の語源は諸説あるため、実際にどの説が正しい語源であるかは定かではありません。大笑いして腹が動く様子が湯が沸き出ているように見えるからという説、へそで茶が沸き出るはずがないというあざけりの意味がある説。江戸時代のお芝居にへそを人前に出している人をバカにして大笑いするという意味で、『へそを茶化す』という言い回しがあったため、こちらを語源とする説などもあります。
このように、言葉の語源は様々な説があることが多いものですが『へそが茶を沸かす』の意味自体に大きな差異はありません。
あんなに少ない人数で大勢に立ち向かうなんて、『へそで茶を沸かす』ようなものだ。 
初めてのスキーでプロに勝とうなんて、『へそで茶を沸かす』ようなものだ。
素人さんが横綱と相撲をとるのは『へそで茶を沸かす』ようなものだ。
具体的にはこのように無謀な事を行う又は行おうとする人間に対して、あざける意味で使われています。
似ている意味の言葉では笑いが止まらないという漢字を使う『笑止』や笑いすぎて腹が痛くなるという意味で『片腹痛い』などがあります。

本を読んでいて馬鹿馬鹿しい展開に、へそで茶を沸かすと思った事

「大魔王が倒せない」というラノベは2015年12月に3巻が出たきりで、WEB版の更新も大分先との事ですが面白いので何度も小説家になろうのWEB版を読み返しています。 5章ラストよりも後の番外編の展開についての感想を書きます。そのためまだ読んでいない方にはネタバレになってしまいます。 「魔神連合」という前後編の章ですが 全知全能だと息巻くやたら態度のでかい神が面白い。なぜなのかは理由は不明ですが大魔王パエリアが常連となっている定食屋までやって来て、パエリアを自分達神々の連合に強制加入させるとの事です。パエリアが全知全能が何人もいるのはおかしい、全知全能に意識現象があるのもおかしいと突っ込みます。ここからムキになって宇宙のレベルと階層と神々の序列について語る神が情けなくて私は失笑しました。創作物の全知全能キャラを皮肉ったコメディが上手なのでぜひ読んでほしいです。さらに定食屋の息子に全知全能の不備を指摘されただけでキレ始めて小物っぽさ全開の凄み方と、自称全知全能神の攻撃が通じないのが分かった途端に、「ちょっと待って?」とか威厳もへったくれもない醜態をさらし、自称全知全能神はクトゥルフ神話のヨグ=ソトースを連想させるような能力説明を始め、ものすごい宇宙を超越した神なんだと言い訳めいたキレ芸に、へそで茶を沸かすほど笑えました。