束になって掛かる
【漢字】束になって掛かる
【読み】たばになってかかる
【意味】大勢の者が一緒になってひとつの事に取り組む。
【例文1】国体選手に束になって掛かって練習する。
【例文2】束になって掛かって署名する。
【例文3】地元住民が束になって掛かる。
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束になって掛かる力の凄さ
中学生の時野球部に入っていて、髪は坊主にする決まりとなっていました。
私は、坊主にすることへの不満は一切ありませんでしたが、坊主にするのが嫌で退部していく人間も数人いました。
私が3年になって、夏の大会が終わったら部活を引退する時期に、部活の仲間達が坊主制度を廃止して引退を迎えようと言い出しました。
仲間達の考えは、自分達が嫌だという伝統を後の世代に残さないで引退したい、という思いがあったみたいです。
私は、それ程興味はありませんでしたが、仲間達が坊主制度廃止に向けて熱くなっていたので、一緒に協力することになりました。
部長と副部長が、野球部の顧問に坊主制度廃止について話しをしたら、即答で却下されたみたいです。今度は、部員全員で顧問に提案しましたが、伝統を変える必要はない!と言われ、取り合ってもらえませんでした。
仲間達の坊主制度廃止への熱意は凄く、保護者や生徒会にまで働きかけて、坊主制度廃止運動を開始しました。
その結果、開校から10年続いていた坊主制度は廃止となり、長くなければ大丈夫という決まりになりました。この時私が感じたのは、束になって掛かる力の凄さです。
小さな規模だと変わらない事でも、束になって掛かると変えられる、ということを身をもって経験しました。