手を広げる
【漢字】手を広げる
【読み】てをひろげる
【意味】規模を大きくする。
【例文1】事業の手を広げる。
【例文2】手を広げすぎて失敗する。
【例文3】幅広く手を広げる。
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手を広げすぎました
私は若い頃になにも手に職を持ちませんでした。それでたくさん損をしてきましたし、辛い思いもしてきました。だから医療の世界で生きていこうと思い、医療事務を退職して看護大学に入学を決めました。3度目の試験でやっと国家資格も取りました。そして大学病院に勤務しました。病気が治って笑顔で退院する患者さんもいれば子どもの時から入退院の繰り返しをしてつらそうにしている患者さんがいます。毎日患者さんに接しているうちもっと手を広げようと思いカウンセラーの勉強もしたくなりました。仕事が終われば独学で図書館に通って勉強したり本を読んだりしました。おかげで患者さんの気持ちが痛いほどわかりました。生命の誕生にも携わることがあり感動して助産師の免許も取りたくなって今猛勉強中です。しかし、忙しいことを理由に恋人と会う時間が減り、とうとう別れを告げられてしまいました。一時は落ち込みましたが、考えようによってはこれからの将来は結婚しても子どもを産んでも手に職を持つ時代が生き残っていけると思っているのでいりんなことに挑戦します。
事業がうまく行かず手を広げる人たち
私も自営業者で、あまり経営が芳しくない時に、1発を狙って、違う事業に手を広げたことがあります。結果は惨敗でしたが。
結局のところ、最初の基本コンセプトに戻ってきます。前代から受けついている事業であればともかく、自分で起業したような場合、最初自分は何を売ろうとしたのか。どうやってお客様の喜ぶ顔が見たいのか。自分はどうありたいのかというコンセプトにすべて集約されていくことに気づきました。
1発を狙って、そんなに詳しくない分野に手を広げたところで、その事業は他にも同業の方がいて、その方々と勝負しても勝てるわけはありません。他の同業の人はそれで何年も飯を食ってきているわけですので、裏技的な企業秘密なんて教えるわけもありませんし、相当な特殊で必ず成功するだろうという奇抜なアイディアがなければ太刀打ちできないのです。そこを分からず(私もそうでしたが)、これをやれば儲かるというだけで、そこに参入しても痛い目を見るだけです。
所詮は人間1人でできることは限られていきます。もしも、手を広げた事業が成功したところで、本業が回復した時にどうしますか。今度は仕事過多となり苦しいことになるかもしれません。
現在私は、本業1本に絞り込み、黙々とそれについての鍛錬を行っています。