ピンからキリまで
【漢字】ピンからキリまで
【読み】ぴんからきりまで
【意味】最高から最低のものまで幅広く。
【例文1】ピンからキリまでの商品がある。
【例文2】ピンからキリまでまであって悩む。
【例文3】ピンからキリまで値段が付く。
ピンからキリまでをテーマにした記事
ピンからキリまでいます。アート系の学校の生徒
私は少し前まで、イラストなどを学べる学校の教員をしていました。デッサンなどの厳しい入試のないところなので、通っている生徒は初心者からうまい子まで、まさにピンからキリまでいる状態です。
たとえばですが、デッサンの授業一つをとってみても、本当に基本的な描き方が分からない生徒がいるので、最初から丁寧な指導をすることになります。一方で、同じクラスには、小さな物の陰が照明の方向によっていくつもできているのをしっかり描写できる生徒もいて、その子に関してはその子に合った指導をしていきます。
イラストやマンガなども指導していると、学校に見学に来た方に見せる冊子に載せる作品なのに、本当にやる気があるのかと疑ってしまうような作品を出してくる子もいますが、やはりそこはピンキリといったところです。全員がうまい子というわけではありません。そこは教員からも、見学に来た方にしっかり説明しています。
指導していて上達する子の特徴というのがありますが、デッサンをしっかりやった子はうまくなります。逆に、好きなゲームのキャラクターばかり模写している子は全然うまくなっていませんでした。やはり基礎をしっかりやるということが大事ですね。
ピンからキリまでとは
「ピンからキリまで」とは、最初から最後までのこと、最上から最低までのことをいいます。よく耳にする言葉ですがそもそもの語源はピンはポルトガル語で「pinta」が由来となっており「点」という意味です。ポルトガルから伝わったカルタが関わっていて、カルタやサイコロには「一」の部分が「点」になっていますよね。このことからピンは一を表していたと言われこれが転じて「初め」や「最上」を意味していたと言われています。キリはポルトガル語で「cruz」が転じたとされていて「十字架」を意味しています。この十字架が転じて十、十が「終わり」や「最低」を意味していたという説と、日本語の限りという言葉が限り→切り→キリとなったということから限りを意味し「最後」を表しているという説があります。
このピンからキリまでは、いいものから悪いものまで、価値が低いものから高いものまで、最高から最低まで、と様々な使い方があります。使い方の例えは「宝石にも種類があり値段もピンからキリまであるからね。」などと言った使い方があります。ピンキリと略して使うこともあり、昔はピンが下で上がキリでしたが、現在では反対になりピンが上で下がキリです。言葉はどんどん進化していきますのでしっかりと意味を理解して使うようにしましょう。