当たらずといえども遠からず
【漢字】当たらずといえども遠からず
【読み】あたらずといえどもとおからず
【意味】ピッタリとまではいかないが、それほど外れてもいない。
【例文1】40才だと年齢を当てられ、当たらずといえども遠からずで微妙な気持ち。
【例文2】当たらずといえども遠からず、まぁそんなところかな。
【例文3】当たらずといえども遠からず、まぁ良しとしよう。
当たらずといえども遠からずをテーマにした記事
当たらずといえども遠からず、つまりちょっと正解とは言えないです
「当たらずといえども遠からず」は中国の古書「礼記」にある言葉で、全文は「心、誠に之(これ)を求むれば、当たらずいえどもも遠からず」となります。
全文の場合、封建時代の文書なので対象は為政者で、「(君主が政治を)誠実に実行しようとすれば見当違いなことにはならない」という意味です。
見当違いになるならないは、為政者の能力に左右されてしまいそうな気がしますが、無能な人物が適当に仕事をして失敗するよりは救いがあるのかもしれません。
「当たらずといえども遠からず」だけの場合は、為政者とかは全く関係なく使われます。
「惜しい、もう少し」とも受け取れますが、「まあ、大体そんな感じ」という適当な対応にも使われそうです。
そもそも正解を知っている人が上から目線で語っている感じになるので、頻繁に使用しないほうが良いように思われます。
賢者とか村一番の年寄りが「当たらずといえども遠からずといったところかの」などと嘯く分には問題がない程度の言い回しです。
「いえども」の部分を省略して、当たらずとも遠からずとしてしまう人もいますが、意味は通じてしまうのは何か少し引っかかります。
常に適確な表現を期待するのも要求が厳しすぎるのかもしれませんが、見当外れでない分もどかしく感じることになります。
それこそ当たらずといえども遠からずと嘆きたくなるくらいに、もう少し頑張りましょうの判子が押されそうな文章が多いものです。