貧乏暇なし
【漢字】貧乏暇なし
【読み】びんぼうひまなし
【意味】生活が貧しく働いてばかりで他の事をする暇もない。
【例文1】貧乏暇なしで遊びに出掛ける事もない。
【例文2】働いても働いても貧乏暇なしだ。
【例文3】子どもに教育資金がかかり貧乏暇なし。
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「貧乏暇なし」ではないケースも多いのでは?
人から「忙しそうですね」と聞かれて、「いやあ、貧乏暇なしですよ」と答えるケースがよくあります。私は自営で小売業をしているのですが、実際にこの言葉を使ったことが何度もあります。
この慣用句は、「貧乏だと生活に追われ、一日中暇な時間がない」という意味でしょう。
私は実際に、かつかつのところで商売をしているので、それは実感でもあるのですが、「そうではないケース」も世の中にはたくさんあるように思えてなりません。
私の金持ちの知り合いや、世の中で成功した人を見ていると、人一倍忙しく、暇なしで働いている人が多いような気がするのです。
社会的に成功し、多くの富を得ている人は、惰眠をむさぼるということがありません。成功者にはショートスリーパーの働き者が多いのではないでしょうか。
人よりもたくさん仕事をしているからこそ、成功するということもできるでしょう。
逆に、なまけものでろくに仕事をしなければ、それだけ収入は減るに違いありません。
私のような小売業者の場合でも、お客さんがぜんぜん来なくて、暇にしているために結果として貧乏になるということもあります。
つまり、「金持ち暇なし」というケースが多く、「貧乏暇ばかり」というケースも少なくないのではないでしょうか。
まあ、私のように貧乏はしていても、忙しく働ける仕事があるだけでも、幸せなことなのかもしれません。
貧乏暇なしのわたしの一日
わたしの一日は朝4時30分に始まります。
子どもと自分のお弁当を作り、自分の準備をして6時頃に家を出ます。
勤務先には8時前に到着します。
定時より早めに行くのは電車が少しだけ空いていることと、人が少ないオフィスの方が頼まれ仕事もなく、仕事が捗るからです。
お昼は13時以降に行きます。
12時から13時までの1時間の間も人が少なく、仕事が捗ること、それから12時台はどこのお店もお客さんがたくさんで待たされるからです。コンビニのレジもかなり待たされます。
このお昼は時に取れない場合もあります。
残業するより、お昼を我慢した方が楽だからです。
仕事は好きです。誰にでもできる仕事なのかもしれない。
特殊な能力もいらないし、単調でいつも同じ仕事内容です。
でも、わたしはこの仕事が好きです。
そして定時なら17時30分に終わります。
が、定時に終わることはあまりありません。
だいたい18時頃勤務先を出ます。
買い物をして19時頃帰宅して夜ご飯を作ります。
20時頃には入浴して、23時には寝ます。
掃除や洗濯は週末に全部まとめて片付けます。
土曜日は家事でほぼ一日終了します。
予定があれば、なるべく土曜日に入れるようにして、日曜日は丸一日のんびりし倒します。
貧乏暇なしです。
でも楽しいです。
貧乏暇なしと言ってもお金が全てでしょうか
貧乏暇なしとは言いますが、むしろ現代ではお金に余裕がある人の方が少ないのではないでしょうか。最近では、多くの40代の平均年収が300万円未満という話もあるくらいです。40代といえば働き盛りとも言えるのに、それでも平均年収は300万円未満なのです。
また最近では、共働きの夫婦が当たり前になってきましたね。90年代であれば、共働きの家庭の方が少なかったくらいです。つまり多くの家庭において、夫の稼ぎだけでは生活費を工面するのが大変な時代になったといえます。ただ、お金を稼ぐために働いていると、結局他のことに割ける時間がなくなってしまいます。確かにお金がないと生きていけませんから、働くことも大事でしょう。ですが働き過ぎて、他のことができる時間が無くなってしまうのも本末転倒ではないでしょうか。それにお金だけが全てではないのも事実でしょう。
たとえ会社を経営しているお金持ちであっても、いつ会社が倒産してしまうか分かりません。立派な土地を持っている人であっても、その土地の値段がいつ下がってしまうか分かりません。仮に「お金があるから幸せ」と思っていたとしたら、会社が倒産したり、土地の値段が下がってしまったら、かなり落ち込んでしまうことでしょう。それこそ『自分の人生を不幸』だと思い込んでしまうことになりかねません。『自分にとっての幸せ』とは一体何なのかを考えた方が、良いのではないでしょうか。