パンドラの箱
【漢字】パンドラの箱
【読み】ぱんどらのはこ
【意味】絶対に開けてはならない箱を渡されたが、パンドラは開けてしまいこの世の災いが一気に沸き起こるというギリシャ神話。
【例文1】聞かない方がいい事だってあるのに自らパンドラの箱を開けてしまった。
【例文2】見るなと言われればパンドラの箱も開けたくなる。
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パンドラの箱とは
「パンドラの箱」は、開けると災いをもたらすもの、開けてはならないもの、開けるとどうなるか分からないものという意味で「これはパンドラの箱かもしれない」「パンドラの箱を開けてしまったようだ」と言った使い方をします。
この言葉はギリシャ神話が語源とされていて、ギリシャ神話に登場する最高の神であるゼウスが神々に人間の女性を作らせます。その女性がパンドラで「パン→全ての」「ドラ→贈り物」を表しています。このパンドラが地上に行く際ゼウスが災いの詰まった箱を持たせます。開けてはいけないものでしたが、パンドラが好奇心から開けてしまい中から様々な災いが飛び出してきて驚いたパンドラは急いで蓋を閉またことで最後に「希望」が残ったと言われています。ゼウスは初めからパンドラが箱を開けることを知っていて人間の世界に「災い」と「希望」をもたらすために箱に詰めてパンドラに渡したという話からパンドラの箱=災いの箱と言われてきたのです。
ギリシャ神話の中では「希望」がありましたが今では「災い」としてのみ使われています。普段「これは良いことないだろうな」と思う状況と出会うこともあると思います。パンドラの箱だと思う出来事があった際は軽い気持ちで行動し後から後悔しないようにしたいものですね。
絶対に触れちゃダメなパンドラの箱
触れるとアウト。触れるともう開けたい衝動を抑えられないからです。
そのくらい変な力が働くパンドラの箱。
わたしは今でこそあまり他人に興味がありませんが、若い頃、その誘惑に負けてしまい、開けてしまったことがあります。パンドラの箱。
初めてできた彼氏の家に招かれた時でした。
彼は一人暮らしで何度もお邪魔していました。
彼とは順調で、とても仲良くなんの問題も悩みもなくお付き合いをしていました。
彼がコンビニに買い物に出た時、なにも考えずただ部屋を見回っていました。
本棚なCDを物色したり、タンスの中を見てみたり、クローゼットを見てみ・・・
その時急激に惹かれる箱(まさにパンドラの箱)がありました。ディズニーのお土産と思われる缶の箱でした。
急激に目が離せなくなり、中身がとても気になりました。どうしよう、勝手に見ちゃっていいのかな、いや、どうせくだらないガラクタが入ってんでしょ。
気が付いたら開けていました。
中には写真、プリクラ、アクセサリー・・・までは確認できました。
ハッと我に返り、蓋を閉めてあれは元カノなのか、まあ元カノがいてもおかしくはないよな、ディズニーに一緒に行ったのかな、などといろんなことが頭を過ぎりもうデートどころではありませんでした。
結局元カノだったことがわかり、箱を見たこともバレず、しばらくお付き合いをしましたが、元カノがとても可愛い人だったことで自分自身が比較してしまい、辛くなり上手くいかなくなってお別れしました。
パンドラの箱は開けてろくなことは無いと悟りました。