泣いても笑っても

【漢字】泣いても笑っても
【読み】ないてもわらっても
【意味】泣くような結果になっても、嬉しい結果になっても最後の段階にきているという意味。
【例文1】泣いても笑ってもこれが最後の勝負だ。
【例文2】最後まで出し切ったから泣いても笑っても悔いはない。
【例文3】泣いても笑っても今年がラストチャンスだ。

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泣いても笑ってもこれが最後、と思ったら

人生最後のチャンスかも、と思う瞬間と言うのはどんな時でしょう。
受験や結婚、出産や就職、出世や転職・・・人それぞれにあると思います。
私の「泣いても笑ってもこれが最後だ」と思った瞬間は、高校時代の部活動でした。
最後の大会、吹奏楽部でサックスを吹いていた私は「これが最後の演奏になる」とステージの横で緊張していました。
仲間同士で励ましあいながら本番を迎えたとき、一瞬一瞬が心から長く感じ、緊張と感動で胸が震えました。
その時思ったのです、泣いても笑ってもこれが最後なら思う存分楽しもう、これ以上ないくらいに楽しもうと。
大会の結果は私たちには十分すぎるほど素晴らしい結果でした。最後の大会で自分たちの実力を出せたこと、それが結果に反映されたことは今でも心に刻まれています。
結果よりも私の心に残っているのは、結果でも成績や評価でもない、あの舞台に上った際の自分たちの足音や楽器のきらめき、これまでにない集中した瞬間、
仲間同士で見えない絆をその瞬間しっかりと音の中に感じた事でした。
泣いても笑ってもこれが最後、と思える瞬間というのは人生にそう多くは訪れません。
でもそう思える瞬間がもし訪れたとして、その瞬間を心から集中して堪能できれば絶対に後悔はないと思うのです。
全てのことを「これが最後」だなんて思うことは難しいけれど、それでもどんな瞬間も「最後になるかもしれない」瞬間であることは事実です。