木を見て森を見ず
【漢字】木を見て森を見ず
【読み】きをみてもりをみず
【意味】小さい事にこだわりすぎて全体を見渡せない。
【例文1】店長は売り上げばかり優先して従業員やお客の事は木を見て森を見ずだ。
【例文2】いじめがあった事がわからないのは木を見て森を見ずだ。
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美術館における木を見て森を見ず
私は美術館めぐりが趣味です。全国各地のいろいろな美術館をめぐり、好きな作家のアート作品を見ると何時間も夢中になって見てしまいます。
しかし、そこで木を見て森を見ずになってはいけません。美術館は、展示してある作品だけでなく建物自体がアートになっていることが多いです。周りの景色も含めて鑑賞するのも一つの楽しみ方です。
例えば、石川県金沢市の21世紀美術館があります。「まるびぃ」と言う愛称で親しまれている通り、建物自体が大きな円柱形です。恥ずかしながら、私はこの美術館の近くに住んでいながら建物が丸いと言うことを意識していませんでした。いかにアート作品ばかりにのめり混んでいたのかがよくわかります。そして、建物内の椅子や壁などもアート作品となっており、初めてそれを発見した時は自分の視野の狭さを恥じました。建物と中の人物が一体化して、自分たちもアート作品の一部になっているという新しい感覚を味わえました。今まで見てきた美術館にも、きっとこのような遊び心のある意匠が施されていたのだと思います。
これからは木を見て森を見ずにならないように、あたり一体を見渡して深呼吸をしてから心の余裕を持ってアートを楽しみたいです。