明鏡も裏を照らさず

【漢字】明鏡も裏を照らさず
【読み】めいきょうもうらをてらさず
【意味】磨かれたか鏡でも物の裏までは映せない。どんなに賢明な人でも行き届かない時もあるという意味。
【例文】初対面では明鏡も裏を照らさず。

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「明鏡も裏を照らさず」フールプルーフの大切さ

「明鏡も裏を照らさず」という言葉があります。どんなに曇りのない鏡でも、裏側を映すことができないように、どんなに賢い人でも、全てを見通すことなどできないという意味です。この言葉の通り、とても有能な人だとしても、見落とすことやうっかりすること、ミスすることはあります。人間のすることに完璧はないのです。そのため、特に仕事の場では、人間がミスをしても重大な事故にならないような仕組みを作ること、また、ミスを予防するような仕組みを作ることはとても重要といえます。しかし、現実的には、失敗してから上司などに注意・叱責などをされ、謝罪して終わりではないでしょうか。良くて失敗の原因を考え、文書にしたり、次から同じ失敗をしないように気を付ける、という対症療法的なことしか行われません。すべてのミスをなくすことなどできないのだから、ミスしてもすぐに気づくことができて、修正できるような仕組みを工夫することこそが、人の上に立ちまとめる人間の役割です。ただ頭ごなしに怒鳴りつけ、威圧する上司の多いことは残念です。それは、上司の役割を放棄しており、マネージメント力が不足していると言われても仕方がないのではないでしょうか。そのような上司の下では、叱責を恐れミスが報告されず、さらに大きな事故が起こるのです。