庇を貸して母屋を取られる

【漢字】庇を貸して母屋を取られる
【読み】ひさしをかしておもやをとられる
【意味】一部を貸しただけなのに、結局は全部取られてしまう始末をいう。
【例文1】2人だけだと思い相席を承諾したら、狭くなったので、移動した。まさか4人も来て庇を貸して母屋を取られるとは。
【例文2】なけなしのお金を貸してやったのにギャンブルに使われていたとは、庇を貸して母屋を取られる。
【例文3】レシピを教えて店の味が庇を貸して母屋を取られる。 

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庇を貸して母屋を取られるとは?

庇(ひさし)とは窓や出入り口の上にある日よけや雨よけの小さな屋根で軒先の事、母屋は家の中心や主体です。恩を仇で返すという意味で、一部を貸した為に結果全てを奪われる事を言います。

それに似た事はよくニュースなどで立ち退きを要求するも出て行ってくれない、居座るといった事がありますね。そんな状況に近い方も知っています。
借主はお金に余裕がなく家出同然で出てきた為、気の向くまま、住む家もなくどうにか頭金を免除してくれる不動産会社ではない直接大家さんが経営しているアパートを探していたそうです。

頭金は一円もない事を伝え家庭事情と現状を話しました。私だったらいくら可哀想でも一円もないと先が怖いのでさすがにハイとは返事できません。しかし大家さんも昔はずいぶん苦労されたそうで同情したそうです。本人はその時は本当に感謝していたのですが、それから一ヶ月が経過しアルバイトも決まりましが、働いた分は全てパチンコに使う生活状態。

大家さんがせめて一部の金額でいいから支払ってほしいと言われてもお金がないから払えない、と言う始末です。あれだけお世話になっておきながら恩知らずですね。出て行ってほしくても本人が居座って大家さんもとんだ災難です。だいぶ揉めてやっと出て行かれたそうですが。まさに、庇を貸して母屋を取られるという事ですね。