大山鳴動して鼠一匹

【漢字】大山鳴動して鼠一匹
【読み】たいざんめいどうしてねずみいっぴき
【意味】大きい山が揺れ動くので、大噴火でもするのかと思ったら、出できたのはネズミ一匹だったというたとえから、大きい騒ぎの割には実際の結果が小さいこと。
【例文1】離れている息子と連絡が取れず心配したが、携帯が壊れていただけだった。大山鳴動して鼠一匹で良かった。
【例文2】母が財布を盗られたと大騒ぎしたが、ポケットに入れっ放しだった。まったく大山鳴動して鼠一匹だ。
【例文3】転んで骨折したと大山鳴動して鼠一匹だったが、打撲ですんだ。

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大山鳴動して鼠一匹について調べて見ました

大山鳴動して鼠一匹とは大騒ぎしたわりには、実際には結果が小さいことのたとえを意味します。
大きな山が鳴り響き、揺れ動いたので「なにか不吉な事が起きるのではないか」と恐れて慌てていると、出てきたのは鼠一匹だったという由来から出来たことわざです。

元々の由来は、古代ローマ時代の南イタリアの詩人ホラティウスの言葉から作られた西洋のことわざが元になっています「大山」は「泰山」「太山」とも書きます。
このことわざの使い方の例えとして、
「上の部屋から物音が聞こえたので強盗ではないかと慌てて大声を出したが、ただの兄弟喧嘩だった。まさに大山鳴動して鼠一匹だね。」です。
最近では東京五輪の会場見直し問題について、記者から小池都知事に目指した案すべてが実現しなかった場合、大山鳴動して鼠一匹に終わるのじゃないかという指摘に小池都知事が「それは当てはまりませんね」と言い返したニュースがありました。
確かに当初の予定よりコストを削減し、歯止めをかけた点では、小さな結果ではないかもしれません。

このように政治のニュースなどを見てるとこういった聞いた事ないことわざなどを使われる時が多々ありますので、知っていると少し得した気分になります。

大山(泰山)鳴動して鼠一匹なのに楽な取材なら大喜びです。

中国の故事によく使用されそうな泰山という語から中国の故事かとおもいきや西洋の諺でした。
大きな騒ぎになった割には、結果はそれに見合う程のものにならなかったという意味です。
現実問題として騒ぎになれば、騒ぎに巻き込まれること自体が大問題であり大勢の人々が無駄な苦労を強いられます。
炎上商法などもこれに近い迷惑さがあります。
才能が枯渇したクリエイターが残された知名度だけを頼みの綱にスキャンダルで食いつなごうとする様子も最近では珍しくありません。
視聴者を巻き込んで報道関係が昔の誼で暇つぶしにニュースにしているだけなのですが、報道の姿勢としては如何なものでしょう。
芸能人の醜聞などより優先して報道すべき問題は常に山積みされているのに、バラエティーに混ぜて面白おかしく適当に報道されるに留まります。
スポンサー企業関連やそれに癒着する政治家などの大醜聞はそっと見逃す体たらくは、圧力を受けているというより既に降参した感じです。
鳴動すべきときに知らぬふりで黙り込み、虎や熊なみの有害獣を群れで見逃している現状は許しがたいものがあります。
解決が難しい問題にこそ真正面から取り組もうとする姿勢を忘れないように心がけて欲しいものです。

大山(泰山)鳴動して鼠一匹の意味と注釈 使い方

大山(泰山)鳴動して鼠一匹、意味は、前ぶれが大きいわりに、実際の結果は小さい事のたとえです。古代ローマの詩人ホラティウスの言葉のラテン語の英訳The mountain is in labor and brings forth a mouse 山が産気づいて一匹の鼠を生むからきてます。大山は泰山とも書きますが、泰山北斗の泰山ではありません。
使い方は、政界をあれほどゆるがした汚職事件も、大山鳴動して鼠一匹、逮捕者は企業側の役員だけだった。
一時は政界浄化とか政界改革とかいう議論がかまびすしかったが、結局は大山鳴動して一匹鼠、政界は旧態依然だ。
大山鳴動して買収の攻防は一体なんだったのか。 最近の天気予報は、大山鳴動するにはたいして起こらない。
類義語は、蛇が出そうで蚊も出ぬ。蛇が出そうで蚊も出ぬという意味は、大きいことがおきそうで、実際にはなにもおきない例えです。蛇のような恐ろしいものが出そうと予感していたが、蚊のような小さいものさえ出ないとう意味です。
最近では、東京オリンピック施設施設見直し問題をめぐり、小池百合子知事が記者に「大山鳴動して鼠一匹といいますが・・」と言われ小池知事が記者に失礼じゃないかとムッとする場面が見られました。