来年の事を言えば鬼が笑う
【漢字】来年の事を言えば鬼が笑う
【読み】らいねんのことをいえばおにがわらう
【意味】先の事をあれこれ言っても未来はわからない。何の意味もないと小馬鹿にする。
【例文1】恋人もいないのに結婚だなんて来年の事を言えば鬼が笑う。
【例文2】今から老後の心配をしたって来年の事を言えば鬼が笑うよ。
【例文3】来年の事を言えば鬼が笑うから今を楽しむだけ。
来年の事を言えば鬼が笑うをテーマにした記事
「来年の事を言えば鬼が笑う」のはなぜ? ちょっとこわい解釈を紹介
「来年の事を言えば鬼が笑う」というのは、比較的よく使われることわざの一つです。多くの人が耳にしたことがあるに違いありません。また、自分で使ったことのある人もあるでしょう。
けれど、「どうして、来年の事を言えば鬼が笑うの?」とあらためて問われると、答えに窮してしまう人も少なくないのではないでしょうか。意味は、むずかしくありません。「将来何が起こるか、どうなるかはわからないのだから、先の話をしてもしかたがない」というような意味です。
けれど、なぜ「鬼」が登場し、しかも笑うのか。考えてみると不思議なことわざです。
その由来、解釈には諸説あります。「明日のことさえわからないのに来年のことを口にするなんて、あまりおかしくて、あのこわい鬼でさえ思わず笑ってしまう」というように解釈する説もありますが、ここでは、一つ興味深い説を紹介しましょう。
それは「鬼は人の寿命を司っていて、すべての人の寿命を知っている」という解釈です。
来年のことを口にしている人の寿命が、今年中に尽きるとしましょう。それを知っている鬼は、「来年にはお前はこの世に存在しない。にもかかわらず、自分のいない来年のことを口にするなんて、おかしくてたまらない」と感じ、嘲笑するのです。
ちょっとこわいような解釈ではありますが、人間には自分の寿命がわかりません。ですから、遠い先のことをあれこれ考えるより、今を充実させたほうがいいという意味に受け取ることもできるでしょう。
来年の事を言えば鬼が笑うの意味
諸説ありますが、鬼とは悪い神のことで天界から人間界を常に覗いていて、誰も知ることのないはずの将来について大口たたいている人間に対して、そうさせまいと見下される事。調子の良いことを言っていると、それを聞いた鬼が先回りしてそうならないように仕掛けられてしまう事。鬼に聞かれてしまってはなるものもならなくなってしまう。先の事をあれこれ話していても、意味もなくただただむだであると、相手をバカにしたことわざである。
また、地方によっては、 とても強い相撲とりの男が突然の事故であの世に送られ、そこであの世に送られた大男はえんまさまの命令であの世にいる鬼たちと相撲をとって日々えんまさまを喜ばせていたが、一番強い鬼との取り組みで、大男が鬼を投げ飛ばした際、石に頭をぶつけ大事な鬼の角が折れてしまい、挙げ句に鬼はえんえん大泣きし始めた。いっこうに泣き止む事のない鬼に見かねたえんまさまが一番強いであろう鬼が泣くなんて気の毒だと同情し、その鬼に「来年になったら新しい立派な角が生えてくるようにしてあげよう。」と約束したことで、その鬼がようやく泣き止み、笑顔が戻った事から、来年の事を言えば鬼が笑うと言われるようになった。と言う由来もある。
「来年の事を言えば鬼が笑う」のはなぜ? ちょっとこわい解釈を紹介
「来年の事を言えば鬼が笑う」というのは、比較的よく使われることわざの一つです。多くの人が耳にしたことがあるに違いありません。また、自分で使ったことのある人もあるでしょう。
けれど、「どうして、来年の事を言えば鬼が笑うの?」とあらためて問われると、答えに窮してしまう人も少なくないのではないでしょうか。意味は、むずかしくありません。「将来何が起こるか、どうなるかはわからないのだから、先の話をしてもしかたがない」というような意味です。
けれど、なぜ「鬼」が登場し、しかも笑うのか。考えてみると不思議なことわざです。
その由来、解釈には諸説あります。「明日のことさえわからないのに来年のことを口にするなんて、あまりおかしくて、あのこわい鬼でさえ思わず笑ってしまう」というように解釈する説もありますが、ここでは、一つ興味深い説を紹介しましょう。
それは「鬼は人の寿命を司っていて、すべての人の寿命を知っている」という解釈です。
来年のことを口にしている人の寿命が、今年中に尽きるとしましょう。それを知っている鬼は、「来年にはお前はこの世に存在しない。にもかかわらず、自分のいない来年のことを口にするなんて、おかしくてたまらない」と感じ、嘲笑するのです。
ちょっとこわいような解釈ではありますが、人間には自分の寿命がわかりません。ですから、遠い先のことをあれこれ考えるより、今を充実させたほうがいいという意味に受け取ることもできるでしょう。
鬼に嘲笑されないように。