老いては子に従え

【漢字】老いては子に従え
【読み】おいてはこにしたがえ
【意味】年を取ったらおとなしく子どもの言うことに従ったほうが良いという戒め。
【例文1】息子夫婦と同居するのなら老いては子に従えの方がうまくいく。
【例文2】お嫁さんの意見も老いては子に従えで耳を傾ける。
【例文3】養ってもらうのであれば老いては子に従え。

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老いては子に従えという故事ことわざの持つ意味とその素晴らしさを味わってみてはどうですか?

老いては子に従えという言葉が好きです。
自分ばかりが意気がり強がって生きていっても人生虚しいと思います。

確かに若い内は、親や目上の人になるべく頼らないで生きた方が、周りからも注目され尊敬されるでしょう。
でも、人は段々年を取るにつれて考え方が頑固になってしまい、人の意見特に
子どもや目下の者の意見を仲々受け入れようとしない人が多いですね。

それでは、人は人生の半分を損している事になるのです。
文化や科学の発展は、日々めまぐるしく動いています。そのスピードに老いていく人はついていくのが困難ですが、若者は柔軟な心と頭を持っているためについて行くことが出来ます。
この世の半生をより良く快適に生きて行くためには、若者(子供)の力が必要なのです。
私自身40歳の後半辺りから、子どもたちの現代のスピードについていける能力が羨ましくて仕方がありませんでした。
でも、恥をしのいで色々と教わってきました。
お陰様で、何とか年寄り臭くなく生きていけてるかなというレベルは保っている次第です。
皆さんも、現代におけるあらゆる新しい知識や技術をお子さんから教わってみてはどうでしょうか?
お互いが理解し合え認め合うようになってより絆が深まると思います。
そして何よりも賢くなれます。
若い人の柔軟な発想と心を大いに盗んでみてはいかがでしょうか?

人は誰でも歳を取ると「老いては子に従え」を実感するものです

「老いては子に従え」という言葉がありますが、元々は女性に対して使われていた言葉でした。現代の女性の立場とは違い、女性は父親や兄、主人に従うべきだという意味が込められていたもので、夫亡き後は子供の言う事に従うべきということわざだったのですが、そのまま現代女性にこのことわざが当てはまるかというと、到底当てはまるわけがないですね。

現代では「歳を取ったなら理解力や判断力も子供の方が上であるから、時代の流れを素直に受け入れて子供の言うことを聞いている方が良い」といった意味合いで使われている言葉です。

 

人は誰でも歳を取っていくもので、幼い頃や若い頃は当たり前だった事柄や常識と思えていた事柄でも、時代の流れとともにそれが間違っているものとされたり、より良い新しいものに取って代わられたりします。

ですから、昔の事にこだわって意地を張って生きるよりも、子供世代の意見やものの見方を素直に受け入れて生きる方が最終的には良い結果が残せることもあるのです。

実際自分が歳を取り、高齢者になってみないと本当のところは分かりませんが未来を担っていく子供たちのいう事を素直に受け入れる事で新しく見えてくるものもあるのでは無いかと思います。

「老いては子に従え」と現代の家族事情

「老いては子に従え」という教えは、その昔、まだ日本全国に健全な家族制度が確立されていた時代の教えです。健全な家族制度とは、父親を頂点とする厳格な上下関係に基礎を置いている制度であり、やがては長男が家を継いで親の面倒を見るのが当たり前だった時代の制度のことです。この制度の元でこそ、その教えは効力を発揮するのです。

しかし日本の現代社会においては、家族制度も多様化してきました。父親の威厳は弱くなってきましたし、親孝行な子供たちも減ってきていることも間違いありません。こんな現代においては、「老いては子に従え」という教えは廃れてきています。

何しろ子供たちは長男と言えども、昔と違って結婚を機に実家を出て独立するのが当たり前なのです。ですから親は老後に子に従おうと思っても、実家には老夫婦しか残っていないのです。これでは子に従いたくても従えません。

また、そんな親世代も最初から子供に面倒みてもらおうなどとは考えず、老後に備えてせっせと蓄えている現状です。そして子供たちは、今の不景気なご時世ゆえに、そんな親の蓄えを密かに狙っているようなフシも多く見られます。

とにかく「老いては子に従え」に該当しない家庭は、今も確実に増え続けているのです。それは残念なことなのかも知れませんが、時代の流れなのですから仕方がないでしょう。