思案に余る
【漢字】思案に余る
【読み】しあんにあまる
【意味】いくら考えてもいいアイディアが出ない。
【例文1】思案に余るので気分転換に散歩でもしよう。
【例文2】外が騒がしくて集中できず、思案に余る。
【例文3】思案に余るので今夜はもう寝るとするか。
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「思案に余る」時の対策について
「思案に余る」とは「いくら考えても良い考えが浮かばないこと」です。思案とは思いめぐらすこと、考えること、またはその考えであり、物思いや心配事も指します。「恋は思案のほか」とか「思案の種」などの言葉の方が馴染みがあると思います。不必要な心配や、取り越し苦労のことを「杞憂」といい、「いま、この天(空)が自分の上に落ちてきたらどうしよう」と考えはじめ、日常生活に支障をきたすまでになった人の逸話から生まれた言葉ですが、あることで「思案に余り」、夜も眠れないような状態にまでなった時には一瞬立ち止まり、これは杞憂ではないかと自問自答してみたり、棚上げしてみることも良いでしょう。時間が解決してくれる場合もありますから。もちろん誰かに相談することも大切です。自分とは違う視点でアドバイスがもらえます。ただし恋愛ことは「思案のほか」ですからこれだけはどうにもできません。平兼盛の歌に「しのぶれど色にいでにけりわが恋は物や思ふと人のとふまで」(心の中に秘めてきたけれど、とうとう顔色や様子に出てしまったことだ、私の恋は。知人が「もの思いしているのか」と聞いてくるほどに)とあるように昔の人々も恋のもの思いには苦しんできたのです。それ以外は「思案に余る」事柄でもいつかは解決の糸口が見つかるものですよ。