手が回る
【漢字】手が回る
【読み】てがまわる
【意味】注意が行き届く。または捜査や逮捕が迫る。
【例文1】警察の手が回る前に逃亡する。
【例文2】小さい子どもがいるとは思えないほど手が回る部屋だ。
【例文3】捜査の手が回る。
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「手が回る」ことで治安は守られている
「手が回る」とは「手配りが十分に行き届くようす、犯人逮捕のために手配がなされる」の二つの意味があります。犯人逮捕のための手配書は江戸時代には「人相書き」と呼ばれていました。事件の犯人だけではなく失踪者も人相書きで貼りだしたり、号外のように配ったりしました。「人相覚え」とも呼ばれ名前と顔形が書かれていましたが、今のように似顔絵で書かれたものは珍しく、多くは文字で表現されていました。「髪、白髪多く、耳後ろほくろあり」などその人の特徴を示していました。
だいぶ以前になりますが、青森県の金融会社に借り入れを断られた男が、ポリタンクに入れたガソリンを撒いて火をつけて逃げる事件があり、多数の死傷者が出ました。その時に、犯人が全国で指名手配されたのですが、写真が入手できなかったようで似顔絵でしたが、後日逮捕された犯人が、その似顔絵にそっくりだったので、驚いたことを覚えています。もちろん、被害者の方が特徴を覚えていることが前提ですが、警察には似顔絵を専門に描くプロフェッショナルがおられるらしく、何度も被害者の方とすり合わせをしながら描いていくようです。中には思い出すのもつらいと言われる方もあるかと思いますが、その悲しみや辛さに耐えて捜査協力されていることを忘れてはいけないと思います。逮捕が遅くなれば次の犯罪につながる可能性もあるのですから。