堰を切る

【漢字】堰を切る
【読み】せきをきる
【意味】溜まっていたものが溢れ出る。
【例文1】受験に合格して、家族みんなが堰を切る。
【例文2】厳しい先生だったけど、卒業式では堰を切るように涙が溢れた。
【例文3】新郎のスピーチに堰を切る。

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堰を切るとは押さえられていたものがどっとあふれ出る事

堰を切るとは、川の流れが堰を壊してあふれ出る事をいいます。台風の大雨の時などに、堤防が切れて街へ水が押し寄せるように流れ込む状態です。この様子から、押さえられていたものがどっとあふれ出る事を言う言葉になりました。
堰と言う字に関を当てたものは、意味合いから間違いになります。関所を破るのではなく、水が堤防を壊して流れ込むのですから。
この言葉は、多くの場所で使われます。やっと、会えた恋人に涙が堰を切ったように流れ出すなどと、小説には書かれることでしょう。
何かを話していて、相手の人に言いつのられ、全く口を挟む事ができなかった、ほんのちょっとした隙に言葉を挟むことができ、堰を切ったようにしゃべり出す等という場合もあります。また、何があってもじっと我慢をしていた人が、ある事をきっかけに堰を切ったように、心のたけをはきだすかもしれません。まだ何もしゃべれない赤ちゃんは、堰を切ったように泣き叫びます。
このように、堰を切るという言葉は、何かがほとばしるように流れ出すことを言うのです。自分の感情をこのようにはき出せる人は幸せかもしれません。しかし、その後相手の人と同じようにおつきあいできるかは保証の限りではないのです。堰を切るには十分考えてからにしましょう。