つぶしがきく

【漢字】つぶしがきく
【読み】つぶしがきく
【意味】金属製品はつぶして再利用できることから、能力がある者は仕事を辞めても他の職種で活躍できる。
【例文1】販売実績を買われて、転職につぶしがきく。
【例文2】学歴はないが、長年の経験がつぶしがきいて即戦力となる。
【例文3】前職のつぶしがきく

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つぶしがきくとは

つぶしがきくの「つぶし」とは、金属製品や金貨・銀貨などを溶かして元の地金にもどすことをいい、「つぶしがきく」とは、金や銀の貴金属は元の地金に戻して、また他の製品に造り変えても価値が変わらないことから、応用範囲の広い能力を持つ者は、それまでの会社や仕事をやめても他の会社や仕事で活躍できるという例えで使われる。
例えば、現在社会問題にもなっている詐欺の能力のある人間は、電話詐欺のグループが取りつぶされたとしても、また違う、通信販売やマルチ商法の業界、政界、宗教界など再就職先はいくらでもあるということである。もともとの人間は一人一人、何かしらのすぐれた能力を持っているからこそ、世の中がうまく回っていると言えよう。現在の世の中には、いろいろな職業があるが、自分に合っている職業に就ける人間は世の中の半数もいないというのが現状である。実際にいろいろな職業に転職しても、自分に合っているかいないかは、周りが判断するものであって、結局は自分が合っている職業なんかは、自分でも分からないのが現状である。実際に世の中の人間すべてが、自分の好きな仕事や趣味ばかりしていては、もちろん世の中が回らないだろう。これも、一つの世の中の仕組みでもあると言えよう。

事務職の経験はつぶしがききました

私は初めて仕事を決める時、特にやりたいことはありませんでした。
漠然とやりたい事はあったのですが、果たしてそれで生計が成り立つのかわかりませんでした。
それよりは確実に収入になる仕事を選ぼうと思っていました。
消去法で残った仕事が事務職でした。
事務はいろいろな業界で必要ですし、もし将来他の職種で上手くいかなくなっても、事務の経験はつぶしがきくと思ったからです。
実際、事務の経験はパソコンスキルの向上や、社会人としても基本的なマナーを学ぶことができ、他の職種になっても生かされる経験ばかりでした。
実際、他の仕事で上手くいかなくなった時、事務の仕事の依頼が来ました。
それで何とか生計を繋ぐことができたことは、やはり事務の経験があったからだと思っています。
どんな仕事でもそうですが、必ずしもずっとその仕事がうまくいくとは限りません。
そのような時、別の仕事の経験があれば、それが一時的でも生活を助ける糧となることがあります。
自分がやりたい仕事につけない不遇な時代があっても、そこで地道に力をつけて次回のチャンスを狙っていくことが大事なのだと思います。