柳眉を逆立てる
【漢字】柳眉を逆立てる
【読み】りゅうびをさかだてる
【意味】柳眉とは柳の葉のように細くてきれいな眉のことで、美人が眉を吊り上げて怒る様子をいう。
【例文1】柳眉を逆立ててはせっかくの美人が台無しだ。
【例文2】デートに遅れてばかりで柳眉を逆立てる。
【例文3】柳眉を逆立てても様になる。
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世界3大美人は「柳眉を逆立てる」?
「柳眉を逆立てる」の「柳眉」とは柳の葉のように美しい眉、美人の眉のことで、「柳眉を逆立てる」とは「美人が眉をつり上げて怒る様子」を表します。皆さまよくご存じだとは思いますが、美人の条件とは時代によって移り変わるものです。柳眉が美人の象徴であった時代もあれば、蛾眉といって蛾の触覚のような形の太めの眉が美人の象徴とされた時代もあるのです。世にいう世界三大美人とは、世界史上において特に美人とされる三女性のことですが、これは日本人がランキングをつけたものだと考えられています。ちなみにクレオパトラ7世(プトレマイオス朝エジプトの女王)、楊貴妃(唐玄宗の皇妃)、小野小町(平安時代前期の歌人)がその三人です。実際に容貌が美しかったかどうかよりも伝承されている逸話から、女性としての魅力によって歴史に名を残しているというのが、三人の共通点です。フランスの哲学者パスカルは「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら(短かったら)歴史が変わっていた」と評しました。彼女のパートナーが続けて政治の権力を握ったことから出た言葉なのです。楊貴妃は玄宗皇帝が寵愛しすぎたために安史の乱を引き起こしたと伝えられていて、傾国の美女と言われています。小野小町に至っては、絶世の美女とされてはいるものの、素顔についての記述はありませんが、とにかく才媛であったことは間違いありません。彼女は文学という観点で歴史を変えたのです。