水入らず

【漢字】水入らず
【読み】みずいらず
【意味】身内だけの集まり。
【例文1】親子水入らずで週末を過ごす。
【例文2】親子水入らずの時間は気兼ねなくいいものだ。
【例文3】家族水入らずで旅行に出る。

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水は邪魔者?「水入らず」の語源

「夫婦水入らず」や「家族水入らず」など他に邪魔者がなく、そのもののみである場合によく使われる言葉ですが、言葉の意味を読む限りでは水が邪魔者のような扱いを受けています。
しかし人間の体の半分以上が水分であり、水は人間の生活においてなくてはならないほどの存在です。
それは今も昔も変わらないように思えるのですが、この言葉の中だけに関しては邪魔者扱いを受けているのです。
ことわざだけ聞いてもなぜそこまで水が邪魔者扱いされるのかよく分からない言葉ですが、どうやら仲の良い人間同士を溶け合う油に例えていることから来ているようです。
ご存じのとおり油と水は決して混ざり合うことのない存在であるため、油の中に水が入ってしまうと隙間ができてしまい、油同士がくっつくことができません。
このことが夫婦や家族など親密な結び付きの中に他人が入ってしまうと、いかに仲が良くても家族のつながりの前ではどうしても浮いてしまうということを例えています。
そのため水が邪魔者のような扱いを受けているというわけです。
人間の仲の良さを油に例えるという少しユニークな発想ですが、ことわざの世界では「水を差す」や「寝耳に水」など水が厄介な存在として扱われることも少なくないようです。