物の数ではない

【漢字】物の数ではない
【読み】もののかずではない
【意味】特別取り上げる問題でもない。
【例文1】職人歴50年の父に比べれば自分の5つの資格など物の数ではない。
【例文2】不正なんて物の数ではない程行われている。
【例文3】少額のごまかしは物の数ではない。

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とある武将「物の数ではないわ」、残念な部下「私は数に入れないで下さい」

時代劇などで「物の数ではない」というセリフが使われますが、人数に関わらず相手が弱すぎることを表現しています。
多すぎて数え切れない、たくさんなどの言葉の逆ということでしょう。
取り立てて評価するに値しない問題、戦えば鎧袖一触、とるに足らない相手などを指して物の数ではないとします。
いちおう存在はするけれど数えるにも値しないので、物の数ではないと言うのでしょう。
しかし現実問題として数の力は時として馬鹿になりません。
一人一人の力が弱くても百人集まれば百人力、仮に半分程度の力しか発揮しなくても五十人力になる計算です。
戦術や戦略を駆使しても単純な数の差が覆るような妙案がそう簡単に出てくるものでもありません。
それこそ一騎当千とか万夫不当の武将が実在するならば話は別ですが、ゲームではないのですからそれは無理です。
相対する敵の数もさることながら、味方の数も気になるところでしょう。
味方の数に頼ろうとすると一転して事情は変わってしまいます。
やる気不十分な職務怠慢な味方の数は、それこそ物の数に入れなれない悩みの種になります。
そのくせ給料だけはしっかり要求してくるのですからたちが悪いです。
相手方も同じような状況かもしれませんが、そのような恥ずかしい事情が表立つほどになることはないでしょう。