冷汗三斗

【漢字】冷汗三斗
【読み】れいかんさんと
【意味】強い緊張感や恐怖心を抱いたり、恥ずかしい思いで冷や汗をかく様子。
【例文1】山で道に迷って一夜を明かした時は冷汗三斗だった。
【例文2】彼女の両親に挨拶をしに行った時は冷汗三斗の思いだった。
【例文3】新郎スピーチでは冷汗三斗だった。

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冷感三斗を体験する

「れいかんさんと」と読みます。
「冷汗」は冷や汗のことです。「三斗」は量を表します。「斗」は容量の単位で、「一斗」は十八リットルです。「三斗」は、量の多いことを表します。
意味としては「恐怖や恥ずかしさから、体中から冷や汗が流れる」です。
現代ではあまり聞きなれない言葉です。
私がこれまで大量の汗がでるくらいに緊張したのは大学受験でした。センター試験では緊張しなかったけど、やはり本番では手に大量の汗をかいて脇汗までかいてしまったくらいです。本当に三斗くらい汗が出たのではないかというくらい緊張しました。
家計の負担を考えて滑り止めを受けずに国立1本で挑んだせいかプレッシャーが半端なかったです。結果は合格で嬉しさのあまり母と抱き合って喜びました。
涙は一斗くらい出ました。もうあの時のような冷汗三斗をする思いはしたくないです。

「冷汗三斗」が見られるドラマ

「冷汗三斗」の「冷汗」は物凄く恐れ、恥じ、気を遣う時に出る冷たい汗のことです。それを三斗というと一斗が15kgですから45kg、おおよそ「小型の洗濯機一杯分くらいの冷や汗をかくこと」のことです。どんな時か?NHKの「おんな城主 直虎」で今川氏に徳川への寝返りを疑われ、偽の手紙に招かれて井伊直親が偽の徳川家康と鷹狩に出かけ、その事実を今川に呼び出された小野但馬守が、今川義元の母である寿桂尼に目の前で突き付けられ、問い詰められた場面。小野但馬守の蒼白になった顔はまさに、冷汗三斗の表情でした。高橋一生さんの見事な演技で緊迫した場面での彼の心の内の葛藤がよく伝わりました。また、国民的な人気を誇った「水戸黄門」でも最後の15分でばれないと思ってした悪事が、黄門様と連れの助さん、カクさんに暴かれ、徳川家の家紋の入った印籠(昔の薬入れ)を目の前に突き付けられ、悪人が冷汗三斗。印籠の前にひれ伏して、一同お役人に引っ立てられて全面解決です。勧善懲悪の胸のすく、お決まりの展開に究極のワンパターンと揶揄されつつも、視聴率が取れて何シリーズも何十年も続き、不動の地位を確立していましたね。若いころに出演していた由美かおるさんが、終わりの方の作品に再び登場し円熟した演技を見せたのも時の流れを感じさせました。このように身に覚えのある「冷汗三斗」なら別ですが、そうでない「冷汗三斗」は心筋梗塞が疑われるので病院受診をオススメします。