血が通う
【漢字】血が通う
【読み】ちがかよう
【意味】生身の人間には血が通っている。形式的でなく人間味が感じられること。
【例文1】血が通う人間ならばそんな悪徳な事はできまい。
【例文2】彼は血が通っていないような冷たい人間だ。
【例文3】凶悪殺人犯には血が通っていないも同然だ。
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「血が通う」は運用次第
「血が通った社会福祉」や「血が通う仕事」などに使われる言葉です。
ここで言う「血」とは血液そのものを指すのではなく、人の思いや感情、思いやりなどを意味します。つまり、事務的ではない、情けのあるといった意味で使われます。
人間を含む動物の身体に血が流れているように、体温、温かみを感じる政策や人の行動を称賛する場合に使われる事が多い表現です。「冷血」の言葉があるように、「血」には人の情けや温かい感情を示す時に使われる単語です。同じケースで使われる単語に「涙」があります。「血も涙もない」という表現は耳にした事があると思います。「血が通う」は文字通り、生きた人間の体に血が巡っているように、融通の利く、柔軟性のある様を表現する際に使われます。
「血が通う」は形式的ではない事ですが、ルールを拡大解釈してもいいという意味ではありません。目的さえ間違わなければ、少々の寄り道や回り道には時には目を瞑りましょうという大局観を大切にする事を説いています。脱線や脱法を前提とした言葉ではないので、「血が通う」を拡大解釈して多用するのは賢明とは言えません。あくまでもルールはルールとして意識しつつ、目的達成のためにルールの運用を柔軟に対応しましょう、という融通を利かせる事を説いています。