人のふり見て我がふり直せ

【漢字】人のふり見て我がふり直せ
【読み】ひとのふりみてわがふりなおせ
【意味】人の言動を見て良い所は見習って悪い所は反省して改めよという戒め。
【例文1】人のふり見て我がふり直せと説教する。
【例文2】人のふり見て我がふり直せと言い聞かせする。
【例文3】人のふり見て我がふり直せと反省する。

人のふり見て我がふり直せをテーマにした記事

人のふり見て我がふり直せを自分に言い聞かせたい

社会人になった時、「なんで年配の人は同じ話ばかりしたがるんだろう」と思っていました。
会社の上司など年配との方と雑談をするたびに、「そういえば自分の高校時代はこうだったよ」とか「あの人はこんなことするんだ」とか、面白そうに話してくれるのですが、どの話も聞いたことのある話ばかりです。
その話前も聞いたな、けど年配の人はもう新しいものがなく思い出の中に生きているから仕方無いのかな、と思うことが多々ありました。
ただ、自分もその時「年配」と思っていた方々と同じ世代になってきました。
同世代の同僚と話しをすると、前に聞いた話をしてくることが多くなってきました。
ああ、こいつも若かったけどそんなトシになったんだな、けど、自分は違うぞ、いつも同じ話をするようなおっさんにはなっていないぞ、と変な自負がありました。
しかし、この前、若い人と話したとき「この前、こんな事があってさ」と面白い話をし、爆笑を取れるはずでした。ただ、話が終わるとその若人から「面白いですね。けど、その前もその話されていましたね」とやんわり言われました。
結局自分も知らず知らずのうちにその辺のおっさんと同じになっていたようです。
「人のふり見て我がふり直せ」ですね、今後は注意しなければ、とつくづく思いました。

子育てに活用できることわざ「人のふり見て我がふり直せ」

「人のふり見て我がふり直せ」と言うことわざは、私が娘に小さいときから教えてきたことわざです。人のふりの“人”はまず親を当てはめて観察してみて、と言っていました。親とは言え、ひとりの人間です。たとえ子供の親でも、間違えたことを気づかないうちにやってしまうこともあり、完璧な人間ではありません。もちろん私も主人も、子供のお手本になるように正しいことを行ってきたつもりですが、子供にとってはどうだったのでしょうか。とりあえず娘にとって身近で最も観察しやすい対象が、私と主人ということなので、人の行動の良し悪しを判断するのに、子供にわかりやすいと考えたからです。身近な事と言えば、ニュースなどからも教えることが出来るでしょう。現在娘は20代になり、とても観察力のある大人に育ちました。当然のことかもしれませんが、物事の善し悪しはきちんと理解できている人に育ったと思っています。最近は両親が共働きのご家族が増えて、子育てにゆっくり構っていられない、という親御さんが増えたかもしれません。けれども、子をきちんとした大人に育てるのは、親の責任です。物事の善し悪しを子供に教えるために、このことわざ「人のふり見て我がふり直せ」を色々な場面で活用してみたらどうでしょうか。

自分を良くするためには人のふり見て我がふり直せという方法もありますが

もっと自分を良くしたい、と漠然と感じている人もいることだと思います。ではどうやって自分を良くしていけばよいのでしょうか。簡単にできる方法として『他人の悪いところを見つけること』です。他人の所作を見てあなたが不快に思った場合、その所作をしないように気を付けるだけで『自分を良くした』と言えるでしょう。いわゆる人のふり見て我がふり直せということですね。

他人のことをよく注意して見てみると、意外と「これはいけないだろう」と思うところが見つかるかもしれません。そういったところを見つけた場合、自分は同じ轍を踏まないようにしましょう。ですが他人の悪いところばかり見つけようとするのも、それはそれでストレスになりますし、何より周りの人のことが嫌になってしまうかもしれません。ですのであくまでも『もし他人の悪いところが見えたら』自分も同じことをしないと、心がけるのが楽でしょう。

ですが自分を良くしていくためには、もっと良い方法があります。それは『他人の良いところを見つけて真似をすること』です。たとえば誰かの言動や所作が、あなたにとって感動するものであれば、それはぜひ真似してみてください。自分を良くしていくためにはこちらの方がおすすめです。それに他人の悪いところよりも、良いところを見つける方が楽しいですしね。