手に余る
【漢字】手に余る
【読み】てにあまる
【意味】自分の能力以上で対処できない。
【例文1】仕事が忙しくて手に余る。
【例文2】彼の言動は手に余る。
【例文3】少子化問題が手に余る。
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かつては私自身が手に余る存在だった
『手に余る』とは簡潔に言うと、管理者が横暴な部下に対して自らの力ではその粗暴を抑えられない事を意味し、一般的には管理面において困惑した状態の時に使います。
私も20代の若かりし頃は、社会の何たるかを余り理解しておらず、仕事もできないくせに少し上司に注意されると反抗的な態度を取り、私のその無法ぶりが手に余った部署内の課長は、悩み過ぎて数日休んだ時もありました。
しかしその横暴な態度の繰り返しで次々と同じ部署内で上司や先輩から信頼を失い、私は孤立を深めていきました。そして精神的にも勝手に自滅していって八方塞がりとなった私を見かねて、会社側は私を違う部署に異動させました。
しかし異動先の課長も会社の命令で渋々私を受け入れたに過ぎず、私の今までの会社員としてあるまじき姿勢を目の当たりにして、その課長さんも自分の手に余ると判断したのか、最初から私の首を切るつもりだった様です。その課長さんは他の支店や子会社にも欠員がいるか一応確認してくれたみたいですが、結局私は退職させられました。
組織にとって手に余る存在は必ず淘汰の憂き目に遭い、そうならない為に組織に所属している者は、本音と建前を使い分け、そして我慢の日々を送っているのだと痛感しました。