口を出す

【漢字】口を出す
【読み】くちをだす
【意味】自分には関係ないのにあれこれ意見する。
【例文1】出来ない者に限って口を出す。
【例文2】してもいないくせ、人の人生経験に口を出す。
【例文3】姑が口を出す。

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急にやって来て口を出す伯母 

祖母の葬儀は、少ない親類が来るだけで静かに終わるはずでした。祖母はすでに89を越えていて、家でのんびりと家族同居、心臓以外は悪いところがなく、まあわりと元気に過ごしていました。亡くなったのはなんと元日の午前中です。朝食を食べて自室で座ったら心臓発作が起きたのでした。
世間はお正月なので騒ぐわけにはいかないのに救急車を呼ばねばなりませんでした。かかりつけ医は普通にクリニックなので年末年始は休みです。
父方の伯母はちょっと遠方から来ました。この人の夫は内科医です。だからどうだと言うのか私には納得いきませんが、威張り散らして、せっかく連絡してくれたかかりつけ医に、「医者ならこっちにいるんです」と、結構失礼な口のききかたです。他にも、葬儀の段取り、近所や知人への挨拶etc...父が手配しているのにケチをつけて指図しまくりました。
全て言いなりになったわけではなかったけど、時間も限られることで父は妥協していたようでした。
その伯母たちが帰って行ってから父が言ったのには、こういうときにはお金は出しても口を出すな、ということです。
その後、20年以上たって伯母も高齢になり、以前より穏やかになりました。足が悪い以外元気なのは母親似なのでしょう。多忙な息子に嫌われたくないので大人しくしてると言います。
「余計な口を出すと、ろくなことにならないしね」
時間が経つと色々と反省するようです。