年寄りの冷や水

【漢字】年寄りの冷や水
【読み】としよりのひやみず
【意味】年寄りが年も考えず冷水を飲んだり浴びたりすることから、年寄りが無理な行動を取る。
【例文1】祖父は80歳。今も車を運転するが、年寄りの冷や水でやめたほうがいいと思う。
【例文2】頑固者に限って年寄りの冷や水だ。
【例文3】急に走ると年寄りの冷や水だ。

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「年寄りの冷や水」は飲むの? 浴びるの?

先日、妻が自分の父親の話をしている時、「年寄りの冷や水」という表現を使いました。お義父さんが年のことも考えずに、激しいウェイトトレーニングをしているのが心配だという話から、その言葉が出てきたのです。
その時妻が「年寄りって、自分が飲んでる水が冷や水だって気づいてないのよ。体に悪い冷水を飲んでる自覚がないから、平気で冷や水を飲んでおなかを壊すのよ」と言ったのを聞いて、私は「?」と思いました。
というのも、「年寄りの冷や水」を、私は飲むものではなく浴びるものだと解釈していたからです。
私のイメージは、「年寄りが井戸端へ行って冷たい水を汲んで水浴びする」というシーン。むりしてやせ我慢するおじいさんのイメージを、私はもっていたのです。
妻と私では、「冷や水」の解釈が違っていたわけですね。これは、おもしろい発見でした。
さっそく調べてみたところ、辞書には「年寄りが冷たい水を飲んだり浴びたり」というような説明がありました。つまり、両方の意味が書かれていたのです。
おかげで、妻とケンカにならずにすみました。
私もそろそろ「年寄りの冷や水」と言われてもおかしくない年代になっています。周囲を心配させないよう、飲むにしろ浴びるにしろ。あまり冷たい水は避けるようにしましょう。