冬来たりなば春遠からじ
【漢字】冬来たりなば春遠からじ
【読み】ふゆきたりなばはるとおからじ
【意味】つらい時期を乗り越えれば幸せが訪れる。
【例文1】ようやく恋人が出来て、冬来たりなば春遠からじ。
【例文2】受験が終わり、冬来たりなば春遠からじだ。
【例文3】病気が完治して冬来たりなば春遠からじ。
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冬来たりなば春遠からじに希望と郷愁を想う
冬来たりなば春遠からじと同じ意味の諺はたくさんあると思います。
今は辛くてもそのうち良いことがあるから、といった希望の持てる諺だと思うのですが、言い方一つで印象が随分変わると思いました。
冬来たりなば春遠からじは、イギリス人の詩の一節から来ているそうで、そのせいか言葉の響きがとても心地よく感じられます。
また英語を日本語、この場合は古語でしょうが、翻訳した時の『なば』と『からじ』がとてもいい味出しているなあと感心します。
同じような言葉で、冬は必ず春となるというのを聞いたことがありますが、単刀直入に言えばそういうことになります。
でも単刀直入に言わず、来たりなば、遠からじと動詞を使うことで時の流れをしっかり感じることも出来、さすが詩の一節です。
普段の生活では、なかなか口にしない冬来たりなば春遠からじですが、人とのコミュニケーションの中でサラッとこの一節が口に出れば、カッコイイこと間違いなしです。
いや場合によってはキザになるでしょうか。
しかしイギリス人の詩を翻訳して、その一節が一般庶民の私の記憶の中にまで存在しているのは、やはり素敵なことです。
冬が来たということは春は遠くないよ、とは何て心が温かくなる言葉でしょう。
同じ意味の言葉がたくさんある中で、私はこれが一番好きです。